夜に読む人が、いちばん先に気づいていた。
ムーンライトは、大きな広告も、大きな資本も持たずに始まりました。持っていたのは、一人の観察者と、女性が誰のためにも演じなくてよい時間をつくるという一つの決心だけです。そこから、四百本を超える読みもの、十二巻の書籍の第一巻、完全予約制の私的な体験、そして同意と秘密と明朗会計を先に公開する作法が生まれました。
それを読み、予約し、手紙をくださったのは、市場調査の対象者ではなく、あなたのような方です。市場が「セクシャルウェルネス」を発見する前に、夜に読む人はもう知っていました——この話題には、安全な場所と、正確な言葉が要る、と。
家、湯、滞在、旅——順番の決まった夢。
次に建てたいものは、はっきりしています。権利を持つ小さな会社。本から漫画へ、そして手に取れる品へと続く出版の系譜。女性が休み、聴かれ、同意のうえで触れられ、訊けなかった問いを口にできる「月明かりの家」。その中の湯。少人数の滞在。日本語と英語で受けられる旅。そして、私が学んだことを次の人に手渡すアカデミー。
これは願い事の一覧ではありません。一つずつ関門を置いた順番です。第一巻が売れなければ第二巻の予算は動かず、二年目が黒字にならなければ家の設計は始まらない。夢が大きいからこそ、足元の数字は保守的に置いています。
会社が市場をつくり、読者が文化をつくる。
大きな会社はやがてこの分野に来ます。棚を広げ、広告を打ち、価格を下げるでしょう。それは悪いことではありません。けれど、女性の内側にある意識と、それを受け取る側との間に橋を架ける仕事は、棚では終わりません。言葉と作法と、信頼できる部屋が要ります。それを最初に建てるのは、資本の大きさではなく、この話題を自分のものとして引き受けた少数の人たちです。
だから「月光の輪」を開きます。核となる十名以下の仲間。投資家として、パトロンとして、篤志家として、協力者として、取引先として、あるいは第一巻を予約する読者として。どの扉から入っても、同じ家に着きます。求めているのは資本だけではありません。目と手と時間、紹介、そして「これは必要だ」という確信です。
六つの扉
まず一通、それから一度の対話。
扉の向こうはシンプルです。共に歩む方へのページからひとことを送っていただくと、私が本人で読み、一週間以内にお返事します。三十分から一時間の対話。関わり方によっては秘密保持の合意。その後に、創業者からの手紙、三十六か月の計画、前提台帳、抜け穴の一覧、守りの規程をまとめた資料を、あなた専用の鍵でお渡しします。
約束できないことも先に書いておきます。利回りも元本も保証しません。金額と条件は公開の場では示しません。急がせもしません。同じ光を見ている方であれば、時間はこちらの味方です。
違いを越えてではなく、違いのままで、一つに。それがこの家の思想のすべてであり、どの扉も同じ家に通じている理由です。
読みもののお便り
週に二通。書いたもののなかから選んで、三篇と、一篇。売り込みはありません。