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Cinema 月明かりの映画館

インティマシー/親密

Intimacy

2001映画フランス、イギリス、ドイツ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

毎週水曜、女が見知らぬ男の家を訪れ、ほとんど言葉もなく体を重ねる。演技ではない場面がひとつあり、金熊賞を受けた。

ロンドンのバーで働くジェイは、妻が自分に関心を失ったと感じて家族のもとを去り、荒れた家にひとりで暮らしている。毎週水曜日の午後、ひとりの女がやって来る。ふたりはほとんど言葉を交わさずに激しく体を重ね、女は帰っていく。ジェイは彼女の名前も知らない。

しばらくは、それだけの関係だった。だが、ジェイはもっと知りたくなる。職場では、自分の頭越しに雇われた若いバーテンのイアンに苛立つが、やがて面倒を見るようになる。ある水曜日、ジェイは女のあとをつけ、ロンドンの灰色の郊外にある彼女の家へ、そして夜に彼女が舞台に立つパブの小劇場へとたどり着く。名前はクレア。タクシー運転手の夫アンディと、幼い息子レオがいる。ジェイはクレアに知らせないまま、アンディとレオと親しくなる。

金に困った友人ヴィクターが転がり込み、ジェイは水曜日が来る前に彼を追い出すが、その週クレアは来ない。のちにジェイはイアンとともに、薬物に溺れたヴィクターを不法占拠の建物から連れ出しに行く。ヴィクターはジェイを冷たい人間だとなじる。その夜、彼にけしかけられて、ジェイはそこで出会った女と寝るが、朝になると黙って去る。

ジェイはアンディに、壊れた結婚のことと、毎週水曜日に会う女のことを打ち明ける。舞台のあと、アンディはジェイをクレアに紹介し、わざとその不倫の話を持ち出す。家でふたりは言い争う。不倫などどうでもいい、腹が立つのは、下手な役者のくせにいつまでも芝居をやめないことだ、とアンディは言う。クレアは、あなたとは別れないと答える。アンディはジェイのバーを訪れ、遠回しに、すべて知っていると伝える。

次の水曜日、イアンとヴィクターが家の片づけを手伝っているところへ、クレアが来る。家族とは別れない、もう会わない、と彼女は言う。ふたりは最後にもう一度体を重ね、クレアは振り返らずに去っていく。

主な出演

  • マーク・ライランスジェイ役

    家族のもとを去り、ひとりで暮らすロンドンのバーテン。毎週水曜日に訪れる女に心を奪われていく。

    ジェイの物語

    ジェイはロンドンの家具もない家でひとり暮らしている。しばらくは水曜日の午後だけで足りていた。体を重ね、少しまどろむと、女は名前も告げずに帰っていく。やがて彼はもっと知りたくなる。女のあとをつけて郊外の家とパブの小劇場へたどり着き、彼女がクレアという名で、夫アンディと息子レオがいることを知る。彼女に知らせないまま、夫と息子と親しくなる。友人ヴィクターを追い出してまで待った水曜日、クレアは来ない。アンディに不倫を打ち明けると、アンディは芝居のあとで彼をクレアに紹介し、わざとその話を持ち出す。次の水曜日、家の片づけの最中にクレアが来て、家族とは別れない、もう会わないと告げる。ふたりは最後に体を重ね、彼女は振り返らずに去っていく。

  • ケリー・フォックスクレア役

    夜はパブの小劇場で舞台に立つ妻であり母。毎週水曜日、ジェイの家を訪れる。

    クレアの物語

    クレアは毎週水曜日の午後、見知らぬ男の家を訪れ、ほとんど言葉も交わさずに体を重ねて、待たせておいたタクシーで帰っていく。郊外の家には、夫アンディと幼い息子レオがいる。夜はパブの小劇場で『ガラスの動物園』のローラを演じ、演技の指導もしている。ある水曜日、彼女は行かない。舞台のあと、アンディは新しい友人だというジェイを彼女に紹介し、ジェイから聞いた不倫の話をわざと持ち出す。家でアンディは、不倫などどうでもいい、腹が立つのは下手な芝居をいつまでもやめないことだと言う。クレアは、あなたとは別れないと答える。次の水曜日、ジェイにも同じことを告げる。家族とは別れない、もう会わない。最後にもう一度体を重ね、彼女は振り返らずに去っていく。

  • ティモシー・スポールアンディ役

    クレアの夫で、ロンドンのタクシー運転手。ジェイと親しくなり、やがて彼が何者かを悟る。

    アンディの物語

    アンディはロンドンのタクシー運転手で、灰色の郊外でクレアと息子レオと暮らしている。夜ごとパブの小劇場に立つ妻の芝居は、夫婦のあいだの火種だ。ジェイという男が彼とレオに近づいて親しくなり、壊れた結婚のことと、毎週水曜日に会う女のことを打ち明ける。クレアの舞台のあと、アンディはジェイを彼女に紹介し、わざとその不倫の話を持ち出す。家では、不倫などどうでもいい、腹が立つのは、下手な役者のくせにいつまでも芝居をやめないことだと妻に言い、あなたとは別れないという答えを聞く。やがてジェイのバーを訪れ、遠回しに、すべて知っていると伝える。

  • アラステア・ガルブレイスヴィクター役

    金に困ったジェイの友人。転がり込んだのち薬物に溺れ、ジェイを冷たい人間だとなじる。

  • フィリップ・カルヴァリオイアン役

    ジェイの頭越しに雇われた若いバーテン。やがてジェイが面倒を見るようになる。

この作品が問いかけるもの

『インティマシー/親密』は、名前も過去も会話もないセックスが、そのままでいられるのかを問い、いられないと答える。ジェイは水曜日の午後に意味を求め、クレアを知ろうとしたとたん、彼女が自分から切り離してきた暮らしに踏み込んでしまう。夫、子ども、決して手放さない舞台。パトリス・シェローはセックスを、主流の映画では珍しいほど率直に撮った。演技ではない場面もひとつ含まれている。作品は2001年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受け、ケリー・フォックスは女優賞を受けた。描かれるのは、結婚が終わったあとの孤独、誰かを求めることと知ることの違い、そして女性が自分の人生の一部を、まるごと自分だけのものにしておく権利だ。映画は、その権利を守ったまま終わる。