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Cinema 月明かりの映画館

ドリーマーズ

The Dreamers

2003映画イタリア、フランス、イギリス

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

1968年5月のパリ。米国人学生と映画狂の双子がアパートに籠もる。映画が前戯になる。

1968年のパリ。フランス語を学ぶため一年の予定で留学してきたアメリカ人学生マシューは、シネマテーク・フランセーズに通いつめている。館長アンリ・ラングロワが解任され、映画好きたちが抗議に集まった通りで、マシューは双子の姉弟イザベルとテオに出会う。父は高名な詩人、母はイギリス人だ。映画への愛で三人はすぐに結ばれる。両親が一か月パリを離れることになり、双子はマシューを広いアパルトマンに招く。

裸で同じベッドに眠る双子を見て、マシューは、ふたりが裸や性にきわめて奔放であることを知る。三人はゴダールの『はなればなれに』をまねてルーヴル美術館を駆け抜け、チャップリンとキートン、クラプトンとヘンドリックス、テオの毛沢東主義をめぐって言い争う。映画クイズの罰ゲームは性的なものになっていく。負けたマシューに、テオは目の前でイザベルと寝ろと命じる。マシューはためらいながら従い、彼女が初めてだったことを知る。マシューとイザベルは恋に落ちる。テオとの関係を両親に知られたらどうするかと尋ねると、イザベルは、死ぬ、と答える。

イザベルを自分だけのものにしたいマシューは、彼女を普通のデートに連れ出す。彼女には初めての経験だ。テオは仕返しに女の子を部屋に連れ込む。イザベルはふたりから距離を置くが、やがてシーツで小さなテントを作り、三人は裸のまま寄り添って眠る。そこへ両親が帰ってくる。三人の姿を見た両親は何も言わず、小切手を置いて出ていく。それを見つけたイザベルはすべてを悟り、眠るふたりとともに命を絶とうとする。そのとき、窓ガラスをれんがが突き破る。通りは警官隊とぶつかる学生で埋まっていた。イザベルはふたりに気づかれないうちに自分のしたことを止め、三人はデモの中へ駆け出す。テオは火炎瓶を作る若者たちに加わる。暴力に反対するマシューはふたりにキスをして引き留めようとするが、拒まれる。群衆の中を去っていくマシューの背後で、テオはイザベルの手を取り、警官隊に火炎瓶を投げつける。

主な出演

  • マイケル・ピットマシュー役

    フランス語を学びにパリへ来た内気なアメリカ人学生。双子と暮らし始め、イザベルに恋をする。

    マシューの物語

    マシューは夜ごとシネマテークに通っている。館長解任への抗議の場でイザベルとテオに出会い、両親の留守中、双子のアパルトマンに招かれる。初めてのフランス人の友だちだと彼は思う。裸で同じベッドに眠る姉弟に驚きながらも、やがてその暮らしを受け入れていく。映画クイズに負けると、目の前でイザベルと寝ろとテオに命じられ、ためらいながら従って、彼女が初めてだったことを知る。イザベルに恋をした彼は、彼女を自分だけのものにしたくなり、彼女にとって初めての普通のデートに連れ出す。窓の下で暴動が始まると、双子と一緒に通りへ駆け出すが、火炎瓶に反対して、ふたりにキスをする。背を向けられた彼は、ひとり群衆の中を去っていく。

  • エヴァ・グリーンイザベル役

    テオの双子の姉。映画に夢中で、マシューには最初理解できないほど弟と深く結びついている。

    イザベルの物語

    イザベルは双子の弟テオと裸で同じベッドに眠り、映画クイズの罰ゲームを性的なものにしている。負けたマシューに、テオは目の前で彼女と寝ろと命じ、マシューは彼女が初めてだったことを知る。彼女はマシューに恋をし、テオとの関係を両親に知られたらどうするかと聞かれて、死ぬ、と答える。マシューと初めての普通のデートに出かけると、テオが女の子を連れ込み、彼女はふたりから離れる。やがてシーツでテントを作り、三人は寄り添って眠る。朝、両親が置いていった小切手を見つけ、見られたことを悟る。眠るふたりとともに命を絶とうとするが、窓をれんがが突き破り、ふたりが目覚める前にやめる。通りでマシューに背を向けた彼女の手を取り、テオは警官隊に火炎瓶を投げる。

  • ルイ・ガレルテオ役

    イザベルの双子の弟。毛沢東主義に傾倒する映画狂で、マシューを姉弟の遊びに引き込む。

    テオの物語

    テオはチャップリンとキートン、クラプトンとヘンドリックス、そして自分の毛沢東主義をめぐって、マシューと言い争う。姉とともに映画クイズの罰ゲームを性的なものにし、負けたマシューに目の前でイザベルと寝ろと命じて、姉が初めてだったと知ると満足げな顔をする。マシューがイザベルをデートに連れ出すと、仕返しに女の子を部屋に連れ込む。三人はイザベルが作ったシーツのテントで寄り添って眠り、その姿を両親に見られる。窓を破ったれんがで目を覚ますと、暴動の通りへ駆け出し、火炎瓶を作る若者たちに加わる。暴力に反対してキスをするマシューに背を向け、イザベルの手を取って、警官隊に火炎瓶を投げつける。

  • アンナ・チャンセラー母親役

    双子のイギリス人の母。夫と一か月パリを離れ、帰宅して眠る三人の姿を目にする。

この作品が問いかけるもの

『ドリーマーズ』は、世界に扉を閉ざし、映画と遊びと互いの体の中だけで生きようとする三人の若者の物語だ。窓の外では、パリが1968年五月の蜂起へと向かっている。ベルトルッチは彼らの性を率直に撮り、そこから生まれる問いは現実のものだ。姉と弟の親密さは、どこで罠に変わるのか。セックスが遊びの罰として課されるとき、同意とは何を意味するのか。私的な解放は、政治的な解放と関係があるのか。アメリカでは17歳以下の鑑賞を認めない区分で公開され、エヴァ・グリーンはのちに、マリア・シュナイダーと同じ運命をたどることを恐れた事務所と両親に出演を止められたと語っている。結末は三人を分かつ。ひとりは暴力から歩み去り、ふたりはそこへ駆けていく。題名の夢は、そこで終わる。