EN
メニュー

Cinema 月明かりの映画館

REA(L)OVE

Rea(L)ove

2018リアリティ日本

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

参加者全員が“闇”を抱えた恋愛リアリティ。秘密が暴かれるたびに関係が揺れる。

2018年4月にネットフリックスで全9話が配信された『リアラブ』は、恋をしたい男女18人を沖縄のビーチリゾートに集め、2泊3日をともに過ごさせる。全員が偽名で、全員が人に知られたくない過去を抱えている。「リアルフェイスタイム」では、司会の田村淳が封をされた封筒を無作為に引き、選ばれた者は自分の秘密を皆の前で読み上げる。以後、その人の名前の上には、淳がつけたあだ名が添えられる。アシスタントは元モーニング娘。の矢口真里。最終日には男性が告白し、女性が答える。

秘密はひとつずつ明かされていく。マジシャンと名乗った北沢はセクシー男優だった。藤井は自分をセックス依存症だと語る。第一印象で男性6人の票を集めた長野愛は、アスリート10人と関係をもち、その多くが不倫だったと明かす。デート相手の又吉はあからさまに拒否反応を示し、彼女には最後までそのあだ名がついて回る。企業の役員の二ノ宮は、帰宅すると妻が見知らぬ男と抱き合っていたという過去をもつ。歌手志望のバーテンダー小夏は、デート相手の又吉に、自分がトランスジェンダーの女性であることを伝える。矢沢は詐欺罪で服役していた。バレエ講師と名乗った来夢は、男性から3億円以上を稼いできたキャバクラ嬢だった。最終日、清楚な印象で人気を集めた佐藤里沙は現役のセクシー女優であることを、十和子は夫の浮気で離婚した3人の息子の母であることを打ち明ける。

告白では、稲葉、矢沢、そして整形がやめられないホストの神崎が来夢に想いを伝え、来夢は神崎を選ぶ。小夏は、ふたりの告白者のうち又吉を選ぶ。里沙と十和子の間で揺れていた二ノ宮は「告白できません」と頭を下げる。会社役員の立場では、セクシー女優との交際は難しいと結論したのだった。長野愛は藤井の告白を断る。中尾は、女装して動画を配信している山田と北沢から告白され、山田を選ぶ。安室はひざまずいて田中あやに告白し、彼女は泣きながら受け入れる。4組のカップルが成立して、旅は終わる。後日談では、又吉と小夏が新宿でデートを楽しみ、来夢は稲葉と出かけ、山田は中尾と連絡が取れなくなっていた。

主な出演

  • 田村淳司会

    ロンドンブーツ1号2号のひとり。旅を仕切り、秘密の封筒を引いては、その内容にちなんだあだ名をつける。

  • 矢口真里司会

    元モーニング娘。のアシスタント司会。淳とともに、秘密の告白と恋の行方を見届ける。

  • 兼近大樹参加者

    又吉亮二の名で出演。若手のお笑い芸人で、長野愛の秘密に強く反発するが、最後は小夏に選ばれる。

  • 河村小夏参加者

    歌手志望のバーテンダー。デート相手の又吉に、トランスジェンダーの女性であることを伝え、最後に彼を選ぶ。

  • 佐藤里沙参加者

    清楚な印象で男性に人気の元歯科衛生士。最終日、現役のセクシー女優であることを明かす。

  • 二ノ宮旬参加者

    妻の浮気で離婚した企業の役員。里沙と十和子の間で揺れ、最後は誰にも告白しない。

この作品が問いかけるもの

『リアラブ』は、真実を知ったうえで人は恋ができるのか、と問うところから始まり、その真実を見世物にした。秘密は読み上げられ、あだ名に変わる。その代償は女性のほうが重い。長野愛のあだ名は最後までついて回り、男性の女装は笑いとして扱われる。いちばん鋭い場面は、告白ではなく、告白しないという選択だった。二ノ宮は、仕事上の立場からセクシー女優とは付き合えないと、はっきり口にする。ふだんは語られないままの偏見が、カメラの前で言葉になった。その対極にあるのが、トランスジェンダーであることを打ち明けられたあとで、小夏と結ばれた又吉だ。海外の批評家は、この番組を下世話で意地の悪いものと評しながら、日本の恋愛をめぐる性別の不安を映す窓だとも書いた。2024年には、その番組フォーマットが海外への販売に向けてライセンスされた。