ラヴ上等
Badly in Love
ストーリー
結末まで書いています。
元ヤンキーの男女が学園で共同生活。喧嘩と告白の先に、人生のやり直しを探す日本初の“ヤンキー恋リア”。
『ラヴ上等』は、ヤンキーたちの恋愛リアリティ番組だ。企画とプロデュースを手がけたタレント自身も元ヤンキーである。暴走族の元総長、元ヤクザ、少年院帰り。そんな過去をもつ男女11人が、山奥の「羅武上等学園」で14日間をともに過ごす。教室には暴力禁止の貼り紙がある。最終日の卒業式で、好きな相手に告白する。スタジオでは企画者本人と、お笑い芸人の永野、ラッパーが見守る。
2025年12月配信のシーズン1は、自己紹介の最中に、建築業のミルクとキャバクラを経営するつーちゃんがぶつかり合う場面から始まる。初日の夜、男性陣は匿名のラブレターを書く。いちばん多く受け取ったのは、極貧の家庭から施設で育ったユリア、通称ベイビーだった。彼女がサウナに誘ったミルクは、そのまま恋に落ちる。ほどなくラッパーのヤンボーが自分の発言がもとで退学となり、彼に惹かれていたてかりんは泣き崩れる。代わりにホストのてんてんが転校してくる。六本木のクラブでは、新メンバーあもの水を使った演出がユリアを怒らせ、もみ合いの末にユリアはあもに手を上げてしまう。退学の瀬戸際で彼女は謝り、ふたりは和解する。いちばんモテたのは、バーを営む二世だった。おとさんは結婚相手を探していること、子どもが欲しいことを泣きながら伝えるが、二世はおとさん、ユリア、あもの間で揺れ続ける。一同は子ども食堂を手伝い、二世は公衆電話から母親に「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝える。初日に女性全員から「なし」とされたつーちゃんは、ユリアに好きだと打ち明ける。
最後の夜、ミルクは価値観のずれをユリアにぶつけ、彼女は涙ぐむ。卒業式ではつーちゃんとミルクがそろってユリアに告白し、彼女はつーちゃんを選ぶ。きぃーちゃんはタックルとてんてんの両方を断り、恋人ではなくファミリーとして仲良くしていきたいと告げる。二世はあもを選び、あもはそれを受け入れる。おとさんの想いは実らなかった。配信後の全員集合の場で、つーちゃんとユリアは交際が続いていると語り、二世はあもとほとんど連絡を取っていないと明かした。2026年8月からのシーズン2では、学校は沖縄に移った。
主な出演
MEGUMI司会
番組の企画・プロデュースを担い、スタジオを仕切る。自身も元ヤンキー。
塚原舜哉参加者
つーちゃん。暴走族の元総長で、キャバクラを経営する30歳。初日は女性全員に「なし」とされたが、最後にユリアと結ばれる。
ユリア参加者
通称ベイビー。極貧の家庭から施設で育った25歳。空手で鍛えた強さの裏で、甘えられる相手を求めている。
佐藤匠海参加者
ミルク。川崎の暴走族元総長で、建築業の22歳。初日からユリアに惹かれるが、すれ違いの末に卒業式で選ばれない。
櫻井二世参加者
二世。喧嘩三昧の過去から、母の涙でボクサーに転じたバー経営者、27歳。三人の女性の間で揺れ、最後にあもを選ぶ。
AMO参加者
あも。ヤンキー好きのショーダンサー、27歳。途中から加わって「全員落とす」と宣言し、最後に二世に選ばれる。
この作品が問いかけるもの
『ラヴ上等』は、日本のヤンキー文化を正面から題材にした初めての恋愛リアリティ番組とされる。問いかけるのは、ほかの恋愛番組がまず問わないことだ。喧嘩や少年院を経てきた人が、人前でやさしくなれるのか。過去は消すものではなく、背負っていけるものなのか。最終話の題は「過去も全部含めて背負っていきたい」。シーズン1は国内の週間ランキングで4週連続1位になった。シーズン2では、もっと難しい問いが表に出る。2026年8月、法務省は更生保護を広めるために番組と組んだポスターのタイアップを取りやめた。出演者が番組の中で自らの過去の暴力犯罪を語り、税金で犯罪自慢の番組を宣伝するなという批判が相次いだためだ。更生と美化の境目はどこにあるのか。番組はその線引きを見る側に委ね、それがたやすいふりはしない。