テル・ミー・ライズ
Tell Me Lies
ストーリー
結末まで書いています。
誰の目にも有害な大学生の恋。当人二人だけが見えていない。
2015年、ルーシー・オルブライトは大学時代の友人の結婚式に向かいながら、スティーヴン・デマルコとの再会に身構えている。物語はその理由へとさかのぼる。ニューヨーク州北部のベアード大学に入った週、ルーシーは魅力的な上級生スティーヴンと出会い、誰の目にも彼女のためにならない関係に落ちていく。彼は元恋人ダイアナとの関係を引きずり、居場所を偽り、ルーシーに自分の見たものを疑わせる。同じ週、ルームメイトのメイシーがパーティー帰りの自動車事故で死ぬ。
ルーシーは、スティーヴンがかつてメイシーと関係を持ちながら黙っていたことを知る。問い詰められた彼は、あの夜の都合のいい部分だけを打ち明けて信頼を取り戻す。彼をかばうルーシーは匿名の手紙で、スティーヴンの友人リグリーの兄弟ドルーに疑いを向けさせ、兄弟の殴り合いがリグリーの選手生命を終わらせる。ルーシーとスティーヴンは愛を伝え合う。第1シーズンの最終話は真相を明かす。酒に酔って運転していたのはスティーヴンで、事故のあと彼は隣のメイシーを置き去りにし、彼女に非があるように現場を装っていた。その後のパーティーで、スティーヴンは黙ってダイアナと手をつないで去り、傷ついたルーシーは親友ブリーの恋人エヴァンと一夜を過ごす。2015年、スティーヴンはルーシーの幼なじみリディアと婚約している。
第2シーズン、ルーシーはスティーヴンなしで生きようとする。レオと付き合い、ダイアナにはスティーヴンがメイシーを見殺しにしたと告げる。さらに、すでに別の学生から強姦で訴えられていたリディアの兄弟クリスに、自分も襲われたと公然と偽る。友人ピッパが彼から受けたと信じる被害の責任を取らせるためだった。ブリーは教授オリヴァーと不倫する。ダイアナはスティーヴンのパソコンにルーシーの話を裏づける証拠を見つけ、消してしまう。最終話、ルーシーはスティーヴンと一夜を過ごしたあとレオのもとへ戻り、スティーヴンはレオを挑発してわざと殴らせる。ブリーは、オリヴァーの妻が不倫を最初から知っていたと知る。リグリーと和解したばかりのドルーは、リグリーの鎮痛剤を誤って過剰に摂取し、命を落とす。エヴァンはルーシーと寝たことをスティーヴンに打ち明け、スティーヴンはそれを録音する。2015年、恋人マックスに去られたルーシーは再びスティーヴンと寝る。そしてブリーがエヴァンとの式で歩き出す直前、スティーヴンはその録音を彼女に送りつける。2026年には最後の第3シーズンが続いた。
主な出演
グレイス・ヴァン・パタンルーシー役
ベアード大学の新入生。スティーヴンに惹かれて何度も彼のもとへ戻り、そのやり方を自分も覚えていく。
ルーシーの物語
ルーシーはベアード大学に入った最初の週にスティーヴンに惹かれる。その週、ルームメイトのメイシーが事故で死ぬ。彼がメイシーと関係があったと知っても、都合のいい告白を受け入れて彼をかばい、匿名の手紙で大学の目をドルーに向けさせる。愛を伝え合ったのも束の間、彼はダイアナと去り、彼女は親友ブリーの恋人エヴァンと一夜を過ごす。翌年はレオと付き合い、ダイアナには彼がメイシーを見殺しにしたと告げる。ピッパが受けたと信じる被害の報いを受けさせるため、すでに強姦で訴えられていたクリスに自分も襲われたと、公然と偽る。スティーヴンと一夜を過ごし、レオのもとへ戻る。2015年、ブリーの結婚式の週末には、恋人マックスに去られ、またスティーヴンと寝る。
ジャクソン・ホワイトスティーヴン役
魅力的で人を操る上級生。ルーシーのルームメイトが死んだ夜の真相を隠している。
スティーヴンの物語
スティーヴンは入寮の日にメイシーと寝て、そのあと彼女の目の前でルーシーに言い寄る。パーティーの帰り、酒に酔ってメイシーを乗せた車で事故を起こし、即死した彼女を置き去りにして、彼女に非があるように現場を装う。半分だけの真実でルーシーをつなぎとめ、都合のいい告白で信頼を取り戻し、ドルーとリグリーを操って痕跡を消す。愛を伝え合ったあと、黙ってダイアナと去る。翌年はルーシーに脅すような留守電を残して妹に去られ、それでも愛していると告げ、ダイアナとは別れる。レオを挑発してわざと殴らせ、ルーシーと寝たというエヴァンの告白を録音する。2015年、ルーシーの幼なじみリディアと婚約した彼は、ブリーがエヴァンとの式で歩き出す直前、その録音を送りつける。
キャサリン・ミサルブリー役
ルーシーの大学での親友。エヴァンと付き合い、のちに教授と不倫する。
ブリーの物語
ブリーは、スティーヴンの話ばかりするルーシーに耳を傾ける。エヴァンの湖畔の家での誕生日に彼と結ばれ、スティーヴンには腹いせにカメラを壊される。翌年、エヴァンが浮気を打ち明けるが、相手がルーシーだとは言わない。ブリーは既婚の教授オリヴァーと関係を持ち、ルーシーにだけ打ち明ける。もっと深い関係を望むと別れを告げられ、体だけでいいと戻っていくと、彼の妻が現れる。ふたりは開かれた結婚をしていて、この不倫も最初から仕組んだものだった。ブリーはルーシーとピッパと三人で、オリヴァーの車をたたき壊す。2015年、エヴァンとの式で歩き出す直前、ルーシーと寝たと告白するエヴァンの録音が、スティーヴンから届く。
スペンサー・ハウスリグリー役
人気のフットボール選手でスティーヴンの友人。兄弟のドルーとの殴り合いで選手生命を絶たれる。
ソニア・メナピッパ役
ルーシーの率直な友人。スティーヴンの嘘に気をつけるよう忠告し、リグリーと、のちにダイアナと付き合う。
この作品が問いかけるもの
『テル・ミー・ライズ』は、人を操る関係を内側から見つめ、ヒロインを単純な被害者にはしない。スティーヴンは嘘をつき、孤立させ、出来事を書き換え、ルーシーに自分の見たものを疑わせる。家を離れたばかりの新入生にとって、それが激しさに、愛にさえ感じられてしまうことを作品は描く。やがてルーシー自身もそのやり方を覚えて使う。最も痛ましいのは、他の女性に訴えられている男を罰するため、自分も性的暴行を受けたと偽る場面だ。ふたりの周りには、大学生活のありふれた傷が置かれる。秘密にされる悲しみ、学生と寝る教授、兄弟の死。制作者のミーガン・オッペンハイマーは、観客が世のスティーヴンたちに備え、危険な兆候に気づけるようになってほしいと語る。残る問いはもっと難しい。嘘をつかれているとわかっている相手のもとへ、人はなぜ戻ってしまうのか。