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Cinema 月明かりの映画館

Desire

2017映画アルゼンチン

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ストーリー

結末はまだ書いていません。

二人の姉妹とひとりの男。2018年、冒頭の子どもの場面をめぐり、保護者団体と署名運動がネットフリックスに削除を求めた。

姉妹の子ども時代を描くプロローグのあと、物語は1970年代初めのアルゼンチンへ移る。ルシアとオフェリアは、友だちになれるような間柄ではなかった。たまたま姉妹に生まれただけで、もう7年も会っていない。姉のルシアは、4年つきあってきたフアンとの結婚を控えている。派手で人を操りたがり、酒と薬を好む母カルメンは、ルシアに知らせないままオフェリアを式に招く。長い確執を終わらせたいのだ。オフェリアは、アマゾンの密林で世間から離れて暮らす恋人のアンドレスとともに、ブラジルからやって来る。

二組のカップルは結婚式の前後の日々を、崖に面した一家の屋敷「ラ・ソニャーダ」で過ごす。姉妹はこれ以上ないほど違っている。ルシアはセックスを楽しめず、オフェリアはためらいなく楽しむ。寝室に入ったフアンは、プールに飛びこんだあと裸で震えているオフェリアを見つけ、たちまち心を奪われる。母がオフェリアを招いたこと自体に怒るルシアは、アンドレスの無作法をなじる。幻覚剤で酔ったカルメンがプールに落ちると、姉妹はそろって飛びこむ。どちらも、自分こそがよい娘だと示そうとして。

日がたつにつれて張りあいは激しくなり、映画は過去と現在を行き来しながら、姉妹の敵意の始まりを明かしていく。オフェリアとフアンのあいだには、どちらにも抑えられない引力が生まれ、それは二組の関係をともに揺るがしていく。

主な出演

  • カロリーナ・アルドアインオフェリア役

    罪悪感なく歓びを楽しむ妹。7年ぶりに、ルシアの結婚式のためアマゾンから戻ってくる。

  • モニカ・アントノプロスルシア役

    強く縄張り意識の強い姉。セックスを楽しめず、新しい夫の欲望を抑えることもできない。

  • フアン・ソリーニフアン役

    ルシアと4年つきあってきた婚約者。ひと目で彼女の妹に惹かれてしまう。

  • ギリェルミ・ウィンテルアンドレス役

    オフェリアのブラジル人の恋人。彼女と密林で暮らし、ルシアの軽蔑の的になる。

  • アンドレア・フリヘリオカルメン役

    姉妹の派手で人を操りたがる母。ルシアに知らせずに、オフェリアを結婚式に招く。

この作品が問いかけるもの

この映画は意図的に過剰な官能メロドラマで、批評家は初期のアルモドバルや、アルゼンチンのアルマンド・ボーの官能映画の系譜を見た。エリカ・ハルボルセンが自作の小説を脚色し、欲望を感じられない姉と、ためらいなく感じる妹を、幼いころからの争いの賞品である夫をはさんで対峙させる。アルゼンチンでの評はおおむね否定的だった。だがこの作品が記憶されているのは、プロローグのためだ。2018年、アメリカの保護者団体は9歳の少女が登場する場面を児童ポルノだとしてネットフリックスに削除を求め、同じ要求の署名運動も起きた。ディエゴ・カプラン監督は、子役たちは西部劇を真似ただけで意味を理解しておらず、撮影は母親たちの見守るなかで行われたと説明した。撮影の実際がどうであれ、映画は子どもの姿に大人が何を読みとるよう求めてよいのか。問いは残る。