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Cinema 月明かりの映画館

ワーキングママ

Workin' Moms

2017–2023ドラマ・シリーズカナダ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

職場復帰した4人のトロントの母。産後のセックス、会議中の搾乳、口に出せないことを口にする。

トロントの親子教室〈トドラー・タイム〉で出会った4人の母親が、育休明けの職場へ戻っていく。一流の広報会社に復帰したケイト・フォスターは、赤ん坊の大切な成長の瞬間を見逃したことを携帯のメッセージで知る。親友で精神科医のアン・カールソンは、下の子がまだ赤ん坊なのに再び妊娠し、夫ライオネルと話し合って中絶を選ぶ。不動産業者のフランキー・コインは産後うつに沈み、妻ジゼルとの暮らしがほころびていく。情報システムの技術者ジェニー・マシューズは気の進まないまま職場に戻り、夫イアンとの溝を深め、最初のシーズンの終わりに別れを告げられる。

第2シーズンの最後、自分の会社を立ち上げたばかりのケイトは、夫ネイサンがアンの家のナニーとキスするのを目撃する。家を出た彼女は娘エラを産み、少しずつ夫を受け入れ直して、第4シーズンにはふたりは元に戻っている。アンは、かつての夫だった大学教授が催眠療法の場で学生たちに性暴力をふるっていたことを明るみに出す。やがて大人びて危うくなっていく娘アリスに手を焼き、一家でアルバータへ移るが、コロナ禍の封鎖で足止めされたのちトロントに戻る。隣人ビアンカと結婚したフランキーは、若い社員が建物の窓の頑丈さを示そうとして転落死したことに打ちのめされ、仕事を辞め、ケイトと和解して、第5シーズンを最後に物語から去る。ネイサンには昔の恋人とのあいだに十代の息子がいたことがわかり、母親を亡くしたその少年を一家は迎え入れる。

最後の2シーズンで、ケイトは自分が仕事に依存していると認める。ケイトと距離を置いていたアンは、電話で仲直りした直後、アリスにつきまとっていた自分の患者の車にはねられる。命をとりとめた彼女は、生きることへの新しい欲を得る。上司で恋人のマルコムをつなぎとめるために妊娠を装ったジェニーは、本当に妊娠していたとわかり、そして流産する。彼女は仕事を辞め、不器用に、よい人間になろうとし始める。家庭を持つ気のなかった出版社の幹部スローン・ミッチェルは男の子を産み、働き続ける。製薬会社の社長にキスされたケイトは夫に打ち明け、結婚は揺らがない。

最終回、ケイトたちは会社を薬局会社に売っている。父の墓を訪れたケイトの前に父の幻が現れ、魔法を信じて進めと告げる。彼女は買収先を辞め、昔の仲間と自分の会社をもう一度始める。アリスはアンに背中を押され、オーストラリアへ一年の旅に出る。ジェニーは娘が祖母のもとから持ち出した高価な指輪を返し、娘のために変わろうと決める。スローンは拒んできた産休を取る。どこまでも陽気な親子教室の世話役ヴァルはメルと結婚し、式で母親たちに、子どもに手渡したいものは何かと問いかける。そしてケイトは、仕事へ出かけていく。

主な出演

  • キャサリン・ライトマンケイト・フォスター役

    育休明けで職場に戻る広報のプロ。やがて自分の会社を率い、仕事への依存と向き合う。

    ケイト・フォスターの物語

    育休明けで広報会社に戻ったケイトは、息子チャーリーの大切な瞬間を携帯のメッセージで知る。夫ネイサンに黙ってモントリオール赴任を引き受け、チャーリーが病院に運ばれると顧客の会議を放り出し、ひそかに競合の会社で働いていたことが露見して解雇される。性差別の和解金で自分の会社を立ち上げるが、アンの誓いの式で、ネイサンがアンの家のナニーとキスするのを見てしまう。家を出て娘エラを産み、やがて夫を受け入れ直す。数年後、仕事に気を取られて火を出し腕にやけどを負った彼女は、自分は仕事に依存しているとアンに認める。顧客にキスされると、夫に打ち明ける。最後、会社を売った彼女は父の墓で父の幻に出会い、買収先を辞めて、昔の仲間と会社をもう一度始める。

  • ダニ・カインドアン・カールソン役

    ケイトの親友で、歯に衣着せぬ精神科医。気性の激しさと娘アリスへの強い愛情が、たびたび騒ぎを呼ぶ。

    アン・カールソンの物語

    九歳の娘アリスと生まれたばかりの赤ん坊を抱える精神科医のアンは、また妊娠したと知り、夫ライオネルと話し合って中絶を選ぶ。元夫ブラッドが同じビルで催眠療法を始めると、自分に性的な暗示をかけようとする彼の声を録音し、彼に性暴力を受けたという学生ふたりとともに学部長に訴えて、彼を職から追う。だが怒りはたびたび彼女を追い越す。患者の銃を家に隠してアリスに撃たせてしまい、生放送の番組では母親仲間を平手で打ち、アリスにつきまとう患者に殴りかかる。怒りを抑える講座で、それが周りを傷つけてきたと認める。電話でケイトと仲直りした直後、その患者の車にはねられる。命をとりとめて高揚し、失恋して旅をやめると言うアリスを、オーストラリアへ送り出す。

  • ジュノ・リナルディフランキー・コイン役

    産後うつに苦しむ不動産業者。妻ジゼルとの結婚は壊れ、やがて隣人のビアンカと結ばれる。

    フランキー・コインの物語

    産後うつに沈みながら、フランキーは家を売る仕事に戻る。娘ローダを抱いたまま浴槽で眠り込み、顧客の前で泣き崩れ、躁状態でネットの取引にのめり込んで一家の家まで売ってしまう。取り戻さなければ出ていくと妻ジゼルに言われて家を買い戻し、治療を受けると決めるが、次のシーズンには結婚は終わっている。療養施設の仕事とふたりの女性との関係を経て不動産の仕事に戻り、隣人ビアンカと結ばれて、その息子ソロモンをともに育てる。自分が雇った若い社員ブロディが、窓の頑丈さを示そうとして転落死すると、社員を手放し、彼の父に謝り、仕事を辞めて、ケイトと和解する。第5シーズンを最後に、彼女は物語から姿を消す。

  • ジェサリン・ワンリムジェニー・マシューズ役

    職場復帰とともに夫と子どもから心が離れていく情報システムの技術者。時間をかけて、人に優しくなることを覚えていく。

    ジェニー・マシューズの物語

    ジェニーは気の進まないまま職場に戻る。娘ゾーイと家で過ごす夫イアンに取り残されたように感じ、上司に惹かれ、乳首にピアスを開けて、離婚したいと気づく。イアンは去る。ゾーイを車内に置き去りにして逮捕されると親権を彼に譲ると言い出し、のちに娘との時間を取り戻しながら、同僚にはイアンが暴力をふるうと嘘をつく。賃金格差への抗議は、口止めの昇給と幹部マルコムとの関係をもたらす。彼をつなぎとめようと妊娠を装い、本当に妊娠していたとわかり、職場で流産してそれを隠す。誰も彼女との思い出を語れないと知ると、流産を打ち明け、マルコムにも告げて仕事を辞める。最後には、ゾーイが祖母から持ち出した指輪を返し、娘のために変わろうと決める。

  • フィリップ・スターンバーグネイサン・フォスター役

    ケイトの夫。アンの家のナニーとの浮気で結婚を壊しかけ、のちに十代の息子がいることを知る。

  • エヌーカ・オークマスローン・ミッチェル役

    子どもを持つつもりのなかった出版社の幹部。ケイトの手ごわい取引相手となり、やがて自らも母になる。

この作品が問いかけるもの

『ワーキングママ』が描くのは、育休が終わる日のことだ。留守のあいだに誰かが座っていた机、携帯のメッセージで知る子どもの成長、まだ回復しきらない身体。キャサリン・ライトマンは自身が母になったばかりのころにこの作品を構想し、ネイサン役の夫フィリップ・スターンバーグとともに作り上げた。コメディが遠回しにしがちな産後うつや中絶を、授乳の話と同じ率直さで扱う。カナダの公共放送で七シーズン続き、2019年からはネットフリックスで世界に届いた。いちばん大切な考えは、正解はひとつではないということだ。最終回、ある母親は自分の会社にすべてを賭け、別の母親は仕事から一歩退いて家族のそばにいることを選ぶ。ライトマンは、後者こそがあの人物にとって勇気ある選択だったと語っている。作品はどちらも否定せず、その重さを見る者の手に委ねる。