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Cinema 月明かりの映画館

セックス・アンド・ザ・シティ

Sex and the City

1998–2004ドラマ・シリーズアメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

4人の女とひとつのコラム、「ふと思った」。セックスを語るブランチの文法は今もここにある。

キャリー・ブラッドショーはニューヨークの新聞に恋愛と性のコラムを毎週書いていて、各話は彼女がキーボードに打ち込む問いを軸に進む。ネタの多くを提供するのは三人の親友だ。恋愛抜きのセックスを求める広報会社の社長サマンサ・ジョーンズ。結婚に古風な夢を抱く画廊勤めのシャーロット・ヨーク。そのどちらにも懐疑的な弁護士ミランダ・ホッブス。キャリーは、決して本気にならない裕福で謎めいた実業家、彼女がミスター・ビッグと呼ぶ男に恋をする。ビッグはパリへ去り、ずっと年下の女性ナターシャと婚約して戻ってくる。第3シーズン、優しい家具職人エイダン・ショウと付き合い始めたキャリーは、ナターシャに隠れてビッグと関係を持ち、それを打ち明ける。エイダンとはよりを戻して求婚されるが、ビッグへの断ち切れない思いのせいで婚約は壊れる。

シャーロットは旧家の出の医師トレイ・マクドゥーガルと結婚するが、彼の性的不能と支配的な母親のために結婚は終わる。離婚を担当した弁護士ハリー・ゴールデンブラットと恋に落ち、ユダヤ教に改宗して結婚し、流産を経て、中国から女の子リリーを養子に迎える。ミランダはバーテンダーのスティーヴ・ブレイディと付いたり離れたりしながら息子ブレイディを授かり、はじめはひとりで育てる。やがてコミュニティ・ガーデンでスティーヴと結婚し、しぶしぶブルックリンへ移り、最終シーズンでは認知症の義母を引き取って、混乱した彼女の身体を洗ってやる。サマンサは女性との恋、浮気をするホテル王との関係を経て、ずっと年下のウェイターで俳優のスミス・ジェロッドと恋に落ち、彼の仕事を売り出す。彼女が乳がんと診断され、化学療法で髪を失うと、スミスは連帯のしるしに自分の頭を剃る。

最終第6シーズン、キャリーはミランダの心配をよそに、著名なロシア人芸術家アレクサンドル・ペトロフスキーとパリへ渡る。そこで彼女は孤独で顧みられず、口論の末に彼がはずみで彼女を打ってしまったあと、彼のもとを去る。彼女を探しにパリまで来ていたビッグは、君こそが運命の人だと告げ、ふたりは一緒にニューヨークへ帰る。スミスは撮影先から戻ってサマンサに愛していると告げ、サマンサは、あなたはこれまでのどんな男よりも私にとって大切な人だったと答える。最終回、六シーズンのあいだ口にされなかったビッグのファーストネームが、ついに明かされる。ジョンだ。

主な出演

  • サラ・ジェシカ・パーカーキャリー・ブラッドショー役

    性と恋愛についてコラムを書くニューヨークのライター。決して本気にならない男のもとへ、何度も戻ってしまう。

    キャリー・ブラッドショーの物語

    キャリーは自分のデートと友人たちの打ち明け話からコラムを書き、ミスター・ビッグと呼ぶ男に恋をする。本気にならない彼はパリへ去り、ナターシャと婚約して戻ってくる。禁煙をすすめてくれる家具職人エイダンと付き合いながら、結婚したビッグと関係を持ち、それを打ち明ける。よりを戻したエイダンに求婚されるが、踏み切れずに婚約は壊れる。作家のバーガーとは、付箋一枚の置き手紙で終わる。ミランダの心配をよそに、ロシア人芸術家ペトロフスキーを追ってパリへ渡るが、そこで孤独に置かれ、口論のさなかにはずみで打たれて、彼のもとを去る。彼女を探しにパリまで来たビッグに、君こそが運命の人だと告げられ、ともにニューヨークへ帰り、彼の名がジョンだと知る。

  • キム・キャトラルサマンサ・ジョーンズ役

    広報会社の社長で、四人の中で最年長の、性にもっとも奔放な女性。自分の流儀でセックスを楽しむ。

    サマンサ・ジョーンズの物語

    サマンサは、魂の伴侶なら何百人もいると言い、事が済めば相手には早く帰ってほしい。結婚相手になるかもしれないと思って寝るのを先延ばしにしたジェームズとは、体の相性に失望して終わる。画家マリアとの本気の恋は、あなたは親密さを怖がっていると言われて終わり、心を許したホテル王リチャードには浮気され、許そうとして結局は別れる。若いウェイターを口説き、スミス・ジェロッドと名づけてスターにする。リチャードと一度だけ関係を持ったあとスミスのもとへ戻り、彼は彼女を許す。乳がんと診断されると、慈善の集まりの壇上でかつらを外し、スミスは彼女のために頭を剃る。撮影先から戻り愛していると告げる彼に、あなたはこれまでのどんな男よりも大切な人だったと答える。

  • クリスティン・デイヴィスシャーロット・ヨーク役

    古風な理想を持つ画廊勤めの女性。夫を探し求め、思いもよらない相手に愛を見つける。

    シャーロット・ヨークの物語

    コネティカットの裕福な家に育った画廊勤めのシャーロットは、夫を探しては失望を重ねる。タクシーの前で転んだのが縁で医師トレイ・マクドゥーガルと出会い、結婚まで待つと決めるが、式の前夜に彼の性的不能を知る。セラピー、庭師とのキス、別居、束の間のやり直しを経て子どもを望むが、トレイはもう子どもはいらないと言い、結婚は終わる。パーク・アベニューの部屋は彼女に残される。離婚を担当した弁護士ハリー・ゴールデンブラットに恋をしてユダヤ教に改宗するが、結婚を迫って振られ、シナゴーグの独身者の集いで謝ると、彼に求婚される。ふたりは結婚し、妊娠するが流産し、最終回、中国から女の子を養子に迎えられると知らされる。

  • シンシア・ニクソンミランダ・ホッブス役

    頭の切れる仕事一筋の弁護士。恋愛には懐疑的だったが、母となり、バーテンダーのスティーヴと結婚する。

    ミランダ・ホッブスの物語

    ミランダはバーテンダーのスティーヴと出会い、時間とお金の違いから別れる。やがて一緒に暮らすが、子どもを望む彼との溝は子犬を飼っても埋まらず、彼は出ていく。彼女は事務所の共同経営者になる。精巣がんの手術で自信をなくした彼と一夜を過ごして妊娠し、中絶も考えるが産むことを選び、支えてくれる彼とともに息子ブレイディを育てる。彼を愛していると気づいたときには彼に新しい恋人がいて、彼女もロバートと付き合う。ブレイディの一歳の誕生日に、ふたりはようやく気持ちを打ち明け合う。彼女から求婚して結婚し、ブルックリンへ移り、記憶を失いつつある彼の母メアリーを引き取って、最悪の日にはその体を洗ってやる。

  • クリス・ノースミスター・ビッグ役

    裕福で心を開かない実業家。六シーズンにわたる別れと再会を通して、キャリーが愛し続ける男。

  • ジョン・コーベットエイダン・ショウ役

    穏やかで温かい家具職人。キャリーを愛するが、彼女はどうしても彼と結婚する気になれない。

この作品が問いかけるもの

『セックス・アンド・ザ・シティ』は、三十代の女性四人をゴールデンタイムの性の話の中心に置き、彼女たち自身に語らせた。快楽、ひどいデート、独身の暮らし、結婚への圧力を、長く男のものだった率直な言葉で。キャンディス・ブシュネルの新聞コラムから生まれ、局の日曜夜の看板枠づくりにも一役買った。限界もまた記録の一部だ。2018年、英紙はこの作品のニューヨークがいかに白人ばかりだったかを検証し、それ以前から、両性愛者やトランスの女性をめぐる古びた冗談はネットで揶揄されていた。同じ紙面は、見事で大胆な先駆的作品だったとも論じた。残るのは、友情こそが人生の大恋愛になりうるという主張だ。物語はキャリーとビッグの帰郷で終わるが、最も胸を打つ場面はほかの三人のものだ。認知症の義母の身体を洗うミランダ。髪を失っても愛されるサマンサ。