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Cinema 月明かりの映画館

インセキュア

Insecure

2016–2021ドラマ・シリーズアメリカ

465作品の星図のなかで見る

Journalでの言及

Journalそれは、値しないという感覚ではない。借りの感覚だ。

ストーリー

結末まで書いています。

ロサンゼルスのイッサとモリー。黒人女性の友情を主関係に、男は天気のように扱う。

期待はずれの29歳の誕生日のあと、ロサンゼルス南部で有色人種の中学生を支援する非営利団体に勤めるイッサ・ディーは、5年付き合ってきた恋人ローレンスとの関係に迷い始める。ローレンスは起業に失敗してから職のないままだ。スタンフォード時代からの親友モリー・カーターは企業弁護士として成功しているが、恋愛だけはうまくいかない。イッサは昔の男ダニエルと寝てしまう。それを知ったローレンスは、第1シーズンの終わり、荷物をまとめ、鍵だけを残して部屋を出ていく。

第2シーズン、イッサはぱっとしないデートを重ねながらローレンスとの復縁を夢見るが、彼は先へ進んでいく。モリーは白人の同僚が自分よりはるかに高い給料を得ていると知り、セラピーに通い始め、妻公認で外の関係を持つ幼なじみのドロと寝る。家賃が払えなくなって部屋を引き払う日、イッサを待っていたのはローレンスだった。ふたりは謝り合い、泣きながら別れを告げ、イッサはダニエルのもとに身を寄せる。

第3シーズン、イッサは地元のためのブロックパーティーを企画し始め、ネイサンに惹かれるが、彼はやがて連絡を絶つ。第4シーズン、そのブロックパーティーは、協力を断ったモリーとの怒鳴り合いで終わる。モリーのほうも、新しい恋人アンドリューへのイッサの皮肉を恨んでいた。ふたりが口をきかないあいだに、イッサとローレンスは少しずつ近づいていく。産後うつに沈んだティファニーが姿を消したとき、ふたりはようやく、思い出のエチオピア料理店で向き合う。ちょうどアンドリューがモリーのもとを去り、ローレンスが、付き合っていたコンドーラが妊娠し産むつもりだとイッサに告げたときだった。

最終シーズン、イッサはローレンスと別れる。彼はサンフランシスコで父親になる。イッサは南ロサンゼルスの作り手たちを紹介する会社〈ブロック〉を立ち上げ、ネイサンと付き合う。モリーの母は脳卒中で倒れる。デンバーへ越すティファニーの送別会で、ローレンスはイッサに愛していると告げ、ネイサンともみ合いになる。

最終回は、何年にもわたる誕生日を駆け抜ける。ネイサンはイッサのもとを去る。モリーはトーリアンと恋に落ち、母を亡くす。子どもは欲しくないと言い続けてきたケリーが妊娠する。完成間近のオフィスをローレンスに案内しながら、イッサは、自分を疑っていたのは自分だけだったと認め、ふたりはキスをする。一年後、モリーはトーリアンと結婚し、イッサの隣にはローレンスがいる。その夜モリーは、あなたがそばにいれば私は大丈夫、とイッサに言う。ローレンスと彼の息子イライジャと暮らす家に帰ると、ふたりが誕生日のケーキを焼いている。イッサの指には婚約指輪が光り、最後の電話は新婚旅行中のモリーからかかってくる。

主な出演

  • イッサ・レイイッサ・ディー役

    三十歳を目前にした南ロサンゼルスの女性。恋愛にも仕事にも自信が持てず、鏡の中の自分と言い合う。

    イッサ・ディーの物語

    29歳の誕生日、イッサは恋人ローレンスにも、仕事にも、自分にも確信が持てない。ダニエルと寝て、ローレンスは去る。ぱっとしないデートを重ね、ダニエルの家に身を寄せ、仕事を辞め、地元のパーティーを開くためにアパートの管理人を引き受ける。ネイサンは姿を消す。パーティーはモリーとの怒鳴り合いに終わり、口をきかないあいだにローレンスと近づくが、彼はコンドーラの妊娠を告げ、大学の同窓会のあとイッサは別れる。〈ブロック〉を興してネイサンと付き合うが、送別会でローレンスが愛を告げ、ふたりの男はもみ合う。数年後、新しいオフィスを彼に案内しながら、自分を疑っていたのは自分だけだったと認める。最後に帰る家では彼と彼の息子が待ち、指には婚約指輪がある。

  • イヴォンヌ・オージモリー・カーター役

    スタンフォード時代からのイッサの親友。弁護士として成功しているが、恋愛はいつもつまずく。

    モリー・カーターの物語

    モリーは何でも計画どおりに進める弁護士だが、恋愛だけはそうはいかない。恋人ジャレッドが過去に男性と関係を持っていたと知ると、受け止めきれずに別れる。白人の同僚の給料が自分よりはるかに高いと知ってセラピーに通い、妻公認で外の関係を持つ幼なじみのドロのもとに何度も戻っては、ようやく断ち切る。黒人男性としか付き合わない決まりを捨ててアンドリューと付き合うが、決して折れない彼女に疲れた彼は去る。ブロックパーティーへの協力を拒んでイッサと怒鳴り合い、長い沈黙が続くが、ティファニーが姿を消したとき、先に手を伸ばすのは彼女だ。母を亡くし、トーリアンと結婚する。式の夜、あなたがそばにいれば私は大丈夫、とイッサに告げる。

  • ジェイ・エリスローレンス・ウォーカー役

    イッサの長年の恋人。起業に失敗して立ち止まり、彼女のもとを去って人生を立て直し、それでも彼女のもとへ戻ってくる。

    ローレンス・ウォーカーの物語

    自分のアプリの開発を続けていたローレンスは、イッサと婚約指輪を試着し、彼女に背中を押されて仕事の誘いを受ける。だが彼女の携帯にダニエルからのメッセージを見つけ、彼女が認めると、荷物をまとめて鍵を残して出ていく。銀行員のターシャと付き合いながらイッサと寝て、それを打ち明ける。イッサが部屋を引き払う日、空の部屋で彼女を待ち、ふたりは謝り合って別れる。教会でコンドーラと出会う。イッサとよりを戻したころ、コンドーラが妊娠し産むつもりだと告げ、イッサに別れを告げられる。サンフランシスコで父となり、送別会でイッサに愛を告げてネイサンともみ合う。数年後、彼はイッサと息子イライジャと暮らし、イッサの指には彼の婚約指輪がある。

  • ナターシャ・ロスウェルケリー・プレニー役

    友人たちの中でいちばん声が大きく、何も恥じない女性。子どもは絶対に持たないと言い張っている。

  • アマンダ・シールズティファニー・デュボワ役

    結婚して何もかも整っているように見える友人。母になって産後うつに苦しむ。

  • ケンドリック・サンプソンネイサン・キャンベル役

    イッサが惹かれる男性。説明もなく姿を消し、やがて戻ってきて、最終シーズンで彼女の恋人になる。

この作品が問いかけるもの

『インセキュア』は、イッサ・レイのウェブシリーズから生まれた。放送開始にあたってレイは、これは荒れた街の物語ではなく、ふつうの人々が暮らしていく話なのだと語っている。そのふつうさこそが要だった。南ロサンゼルスの黒人女性たちは働き、ぱっとしない恋をし、セラピーをめぐって言い合い、モリーのように白人の同僚の給料が自分よりずっと高いことを知る。それでも作品は、彼女たちを教訓の材料にしない。物語を動かすのはローレンスとの恋だが、本当のラブストーリーはイッサとモリーの友情であり、第4シーズンは、ともに成長したふたりが互いの変化を認められなくなる過程を細やかに見つめる。題名が名指す敵は、鏡の中から、お前では足りないとささやく声だ。最後には、その声はもうほとんど何も言わない。