処女
Fat Girl
ストーリー
結末まで書いています。
休暇中の姉妹。12歳の妹アナイスは、15歳の姉エレナが法学生から受ける性的虐待を見ている。オンタリオ州での上映禁止はのちに撤回された。
夏、姉妹は両親とともに海辺の町レ・マットで休暇を過ごしている。十五歳の姉エレナは美しく、自分でもそれを知っている。十二歳の妹アナイスは太っていて、いつも何かを食べ、そのことで家族にからかわれる。町へ歩いていく道で、ふたりは恋と処女について言い合う。エレナは初めての相手は自分を愛してくれる人がいいと言い、アナイスは、愛していない相手でさっさと済ませてしまいたいと言う。
カフェで、ふたりはイタリア人の法学生フェルナンドと出会う。その夜、彼は姉妹が一緒に寝る部屋に忍び込み、エレナのもとへ来る。アナイスは部屋の反対側で目を覚ましている。拒むエレナを、フェルナンドはなだめ、ほかの女のところへ行くと脅し、愛の証しだと言って望まない性行為に追い込む。十五歳の少女への性的虐待であり、アナイスはそのすべてを見ている。浜辺で彼はエレナに指輪を贈って婚約を口にし、アナイスは露骨に疑う。別の夜、エレナは自分にとっての初めてを彼に与え、アナイスはベッドで声を殺して泣く。
翌日、フェルナンドの母親が、自分のコレクションの一つだという指輪を取り返しに来て、姉妹の母はすべてを知る。父は仕事で先に帰っている。怒った母は娘たちを車に乗せ、パリの家へ向かう。途中で疲れ果てた母は、高速道路の休憩所に車を停めて眠る。そこへ男が斧でフロントガラスを割り、エレナを殺し、母の首を絞める。車を降りて後ずさるアナイスを、男は森へ連れて行き、レイプする。翌朝、警察に見つけられたアナイスは、レイプはされていないと言い張る。
主な出演
アナイス・ルブーアナイス役
太っていることをからかわれる十二歳の妹。姉のすることをすべて見つめ、恋について冷めた考えを持っている。
アナイスの物語
アナイスはいつも何かを食べながら、夏のあいだ姉のあとについて海辺の退屈な町を歩く。初めては愛していない相手でさっさと済ませたいと、姉に言う。同じ部屋で眠れずに横たわる彼女の前で、イタリア人の法学生フェルナンドが十五歳の姉を望まない性行為に追い込む。それは虐待であり、彼女はそのすべてを見ている。浜辺では、ふたりが姿を消すあいだ、新しいワンピースのまま海につかって歌を口ずさむ。指輪にも彼にも露骨に疑いを向け、別の夜にはベッドで声を殺して泣く。パリへ帰る途中、高速道路の休憩所で男が車を襲い、姉と母を殺し、彼女を森へ連れて行ってレイプする。翌朝、彼女は警察に、レイプはされていないと言い張る。
ロキサーヌ・メスキダエレナ役
アナイスの姉で十五歳。美しくロマンチックで、初めての相手は自分を愛してくれる人であってほしいと願う。
エレナの物語
海辺の町のカフェで、エレナはイタリア人の法学生フェルナンドと出会う。その夜、彼は妹と一緒に眠る部屋に忍び込んでくる。拒むエレナを、彼はなだめ、ほかの女のところへ行くと脅し、愛の証しだと言って、望まない性行為に追い込む。十五歳の少女への性的虐待だ。浜辺で指輪を贈られた彼女は、それを婚約指輪として妹に見せる。翌日、フェルナンドの母親が自分のものだという指輪を取り返しに来て、姉妹の母はすべてを知る。怒った母は娘たちを車に乗せてパリへ向かい、高速道路の休憩所で車を停めて眠る。そこへ男が車を襲い、エレナを殺す。
リベロ・デ・リエンツォフェルナンド役
休暇中のイタリア人法学生。約束と圧力でエレナに迫る。
アルシネ・カンジアン母親役
姉妹の母。娘たちの暮らしにあまり関心がなく、アナイスの体型に辛辣。フェルナンドのことを知り、怒って娘たちを連れ帰る。
ラウラ・ベッティフェルナンドの母役
フェルナンドの母。息子がエレナに贈った指輪を取り返しに来る。
この作品が問いかけるもの
『処女』は、少女たちが約束される恋物語と、実際に彼女たちの身に起こることとの隔たりを描く。カトリーヌ・ブレイヤは、十五歳の少女の性の経験からロマンスを剥ぎ取って見せる。それは強いられたものであり、愛の言葉にくるまれ、年下の妹がそれを見て学んでいる。十代の性を率直に描いたことで、2001年にはカナダのオンタリオ州で上映禁止となり、のちに撤回された。イギリスでは、虐待する者に悪用されるおそれがあるとして、ビデオ版から最後のレイプ場面が削除された。結末は何の前触れもなく訪れ、どんな慰めも拒む。レイプはされていないと言い張るアナイスの言葉は、この映画のもっとも重い問いを残す。されたことを生き延びるために、少女は自分に何を言い聞かせなければならないのか。そう言うことに、どれだけの代償を払っているのか。