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Cinema 月明かりの映画館

O嬢の物語

Story of O

1975映画フランス、西ドイツ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

写真家が館へ連れられ恋人の快楽のために調教される。原作を書いたのが女性であることが論争のすべて。

パリの若いファッション写真家の女性は、恋人ルネに連れられてロワッシーの城館へ行く。そこは、同意した女性たちが男に仕える奴隷として調教される場所で、彼女もルネのために同意していた。首輪をつけられた彼女は、ルネの見ている前で男たちに差し出され、鞭打たれ、共有される。調教が終わるまで、ルネは彼女をそこに残していく。パリに戻っても、彼女は彼の言いつけに従い続ける。

彼女は、仕事で撮影した虚栄心の強いモデル、ジャクリーヌに惹かれていく。やがてルネは、親しい年上の男ステファン卿に彼女を引き合わせ、差し出す。愛していない相手にも従うことを学ばせたいのだ。ステファン卿はルネよりも厳しい主人で、彼女はしだいに彼を愛するようになる。彼の指示で、アンヌ=マリーという女性が営むサモワの屋敷へ送られてさらに服従の訓練を受け、彼の求めで、彼のものだという消えない印を体に刻まれる。

ステファン卿は、ルネがジャクリーヌを愛していると告げ、ジャクリーヌを誘惑してロワッシーへ連れて行けと命じる。ためらった末に、彼女は従う。ジャクリーヌは彼女の部屋に移り住み、ふたりは恋人になる。ロワッシーの話を聞いたジャクリーヌは、嫌悪し、信じようとしない。ステファン卿は彼女を、司令官と呼ばれる男と、若いイヴァンにも差し出す。一夜で彼女を愛するようになったイヴァンは、彼女を自由にしてほしいとステファン卿に頼むが、彼女自身が離れることを拒む。彼女はジャクリーヌをロワッシーへ連れて行き、ルネのための調教を受けさせる。ブルターニュの司令官の屋敷での宴で、鎖とフクロウの仮面だけを身につけて人目にさらされる彼女を眺め、ステファン卿は、彼女を完全に所有したと感じる。

しばらくのち、彼女はステファン卿に、自分が耐えてきたことにあなたも耐えられるかと尋ねる。たぶん、と彼は答える。彼女は彼の手に焼き痕を刻む。彼女の名と同じ、円い形の痕を。

主な出演

  • コリンヌ・クレリーオー嬢役

    パリの若いファッション写真家。恋人のために、ロワッシーの城館で服従の調教を受けることに同意する。

    オー嬢の物語

    ロワッシーの城館で、オー嬢は首輪をつけられ、鞭打たれ、ルネの見ている前で男たちに共有され、調教が終わるまでそこに残される。パリに戻っても彼に従うが、誇りは手放さない。ステファン卿に差し出され、愛していない男に仕えることになるが、やがて彼を愛し、彼ひとりのものになると誓う。彼の指示でサモワの屋敷でさらに訓練を受け、彼のものだという消えない印を刻まれる。撮影していたモデルのジャクリーヌを誘惑せよと命じられ、ためらった末に従い、ルネのためにロワッシーへ連れて行く。一夜で彼女に恋したイヴァンが自由にしてやってほしいと頼んでも、去ろうとしない。のちに、私が耐えたことにあなたも耐えられるかと尋ね、たぶん、と答えた彼の手に、円い焼き痕を刻む。

  • ウド・キアルネ役

    主人公の恋人。彼女をロワッシーへ連れて行き、のちにステファン卿へ差し出す。

    ルネの物語

    ルネは縛って目隠しをしたオー嬢をロワッシーの城館へ連れて行き、彼女が鞭打たれ、男たちに共有されるのを見届けて、調教が終わるまで置いていく。やがて迎えに戻る。パリでも彼女は彼に従うが、おとなしく従うわけではない。彼は彼女をステファン卿に引き合わせ、差し出す。愛していない男に仕えることを覚えさせ、その反抗を砕かせたいのだ。それからは、命じるのはステファン卿になる。ステファン卿によれば、ルネは彼女が撮影していたモデルのジャクリーヌに恋をしている。オー嬢がその娘を誘惑してロワッシーへ連れて行くのはルネのためで、ジャクリーヌはそこで、オー嬢の代わりに彼に仕えるよう調教される。

  • アンソニー・スティールステファン卿役

    ルネから主人公を譲り受ける年上の男。より厳しい主人となり、やがて彼女に愛される。

    ステファン卿の物語

    ステファン卿はルネから贈り物としてオー嬢を受け取り、服従が足りないと不満を漏らす。ルネは、彼女の反抗を彼の手で砕いてほしいのだ。彼女をサモワのアンヌ=マリーの屋敷へ送ってさらに訓練させ、自分のものだという消えない印を刻ませる。ルネがジャクリーヌを愛していると明かし、その娘を誘惑してロワッシーへ連れて行けと命じる。知人の司令官と若いイヴァンにも彼女を差し出すが、自由にしてやってくれとイヴァンが頼んだとき、去ることを拒んだのは彼女のほうだった。司令官の屋敷の宴で、鎖とフクロウの仮面だけの彼女を眺め、彼は完全に所有したと感じる。のちに、私が耐えたことにあなたも耐えられるかと問われ、たぶんと答えた彼の手に、彼女は円い焼き痕を刻む。

  • リ・セルグリーンジャクリーヌ役

    主人公が撮影し、惹かれていく若いモデル。やがてロワッシーへ連れて行かれる。

  • クリスチアーヌ・ミナッツォリアンヌ=マリー役

    主人公がさらなる服従の訓練のために送られる、サモワの屋敷を営む女性。

この作品が問いかけるもの

この映画は、すべてを同意の上に置いている。主人公は、自分になされることのすべてに同意する。映画が決着をつけられないのは、愛のために与えられ、一度も取り消されない同意が何を意味するのかという問いだ。原作は1954年に刊行された、女性作家ポーリーヌ・レアージュの小説である。それは女性の欲望の内側から書かれた服従の空想なのか、ひとりの女性が消されていく物語なのか。映画はその問いに、彼女に代わって答えることはできない。ジュスト・ジャカンのこの作品はフランスで350万人を超える観客を集め、西ドイツでもほぼ同数を動員した。英国では1975年に上映を認められず、ようやく2000年に無修正のまま映像ソフトとして通った。結末は映画独自のものだ。原作は仮面の宴で終わるが、映画は主人公に、印を男の側へ刻み返す最後の行為を与えている。