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Cinema 月明かりの映画館

婚活1000本ノック

Konkatsu 1000 Knocks

2024ドラマ・シリーズ日本

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

成仏したい元恋人の幽霊にせかされ、売れない作家が婚活1000本ノックに挑む。出会いのほとんどは最悪。

2023年の年末、売れない官能小説家の南綾子は、年下のイケメン彼氏・山田に、いつか彼氏と温泉に行くのが夢だと話す。山田は「その夢、叶えてあげるよ」とほほえむが、やがて連絡が途絶え、綾子は彼を「2023年のクソ男・オブ・ザ・イヤー」に認定する。年が明け、山田は幽霊になって綾子の部屋に現れる。女性に殺されたのだという。死んで1年以内に約束を果たして成仏しなければ、虫になってしまう。こうして山田は、綾子に彼氏をつくって温泉へ行かせるため、婚活のコーチを買って出る。

千本ノックが始まる。パンの試食会で出会った年下の男は、年齢別に女性を集めていた。いい人のはずの男には、どうしても心が動かない。熱いラテン系の男は結婚詐欺師だった。大企業の御曹司・大池、通称「小池」は綾子を気に入るが、その母は仕事を辞めろと迫る。綾子はエビを手づかみで食べて席を立ち、それに倣った小池は家を出て、小さなデザイン会社で働き始める。和菓子職人見習いのヤギオには結婚を申し込まれるが、決められた人生より自由でいたい綾子は断る。ライバルの売れっ子作家・九本凛にも、婚活を邪魔する幽霊の父がついていた。

疲れ果てた綾子は、幽霊でもいいからそばにいてほしいと山田に頼み、ふたりは疑似恋愛を始める。山田に押されてまたアプリを始めた綾子は、嘘だらけの男に引っかかり、連載誌の廃刊も重なって、何も頑張らずに生きる道を選びかける。そこへ山田が怒鳴り込む。本当は自分に期待して失敗するのが怖いだけだろう、と。綾子は山田に好きだと告げる。だが山田は、自分を殺して服役中の女性に会い続けていた。朝まで一緒にいるという彼女との約束が果たされ、山田は消えていく。それでも綾子が心配で戻ってきた山田は、九本の父を成仏させるため、九本と小池の偽の婚約を仕掛ける。そこへ九本を想う男が現れて想いを告げ、ふたりは結婚し、父は成仏する。

静岡の町の婚活イベントで地元の男たちに絡まれた綾子を、小池はカツラを投げ捨て、はげ頭で笑いを取って救う。綾子は小池への想いに気づく。かわいらしい参加者は小池の母が送り込んだスパイだった。綾子は自転車でバスを追い、小池は母に、今の小さな暮らしが幸せだと告げる。綾子の告白に、数日後、小池も好きだと答え、ふたりは手をつないでラーメンを食べに行く。結婚は急がない。温泉旅行で、綾子は山田に、あんたのことは絶対に忘れないと別れを告げる。露天風呂に並ぶふたりを見つめながら、山田は湯けむりのように消えていく。

主な出演

  • 福田麻貴南綾子役

    売れない30代の独身小説家。元恋人の幽霊に背中を押され、婚活に挑む。

    南綾子の物語

    綾子は、いつも顔で男を選んできた。2023年のクソ男に認定した元恋人・山田が、婚活のコーチになる。年齢別に女性を集める男を断り、仕事を辞めろという小池の母の前では、エビを手づかみで食べて席を立つ。和菓子職人見習いのヤギオと付き合うが、自由でいたくて結婚を断る。幽霊でもいいからそばにいてと山田に頼み、好きだと告げるが、山田は消えていく。はげ頭をさらして自分を守った小池を見て、自転車でバスを追いかけ、好きだと告げる。数日後、小池も好きだと答える。結婚は急がない。温泉で、山田に絶対に忘れないと別れを告げる。

  • 八木勇征山田クソ男役

    綾子の最悪の元恋人で整形外科医。女性に殺され、成仏するために綾子の婚活を手伝う。

    山田クソ男の物語

    山田は、温泉に連れていくと綾子に約束したまま連絡を絶った。幽霊となった今、1年以内に約束を果たして成仏しなければ虫になってしまう。そこで綾子の婚活のコーチを買って出て、勝手にマッチングアプリで相手を探す。幽霊でもいいからそばにいてと頼まれると、疑似恋愛の相手を務めるが、何もかも投げ出しかけた綾子には、本当は自分に期待するのが怖いだけだろうと怒鳴る。その間も、自分を殺して服役中の女性のもとに通い続けていた。朝まで一緒にいるという彼女との約束を果たすと、綾子に生きろと言い残して消えていく。それでも綾子が心配で戻り、小池の母が送り込んだスパイを暴いて、綾子の背中を押す。露天風呂に並ぶ綾子と小池を見つめながら、湯けむりのように消えていく。

  • 野村周平大池貴司役

    大手貿易会社の御曹司で、通称「小池」。綾子と出会って生き方を変える。

    大池貴司の物語

    小池は、息子を溺愛する母に、これまでの人生のすべてを決められてきた。綾子を気に入り、彼女の官能小説も読む。仕事を辞めろと迫る母の前で綾子がエビを手づかみで食べて席を立つと、自分も手づかみで食べ、やがて家を出て、ひとり暮らしをしながら小さなデザイン会社で働き始める。型にはめられた人生より自由に楽しんだ方がいいと、綾子に語る。地方の婚活イベントで地元の男たちが綾子に絡むと、カツラを投げ捨て、はげ頭で笑いを取って彼女を救う。母が送り込んだスパイに気づき、今の小さな暮らしが幸せだと母に告げる。綾子の告白に少し時間をもらい、「好きです」と答えて、手をつないでラーメンを食べに行く。

  • 関水渚九本凛役

    綾子とデビュー同期の売れっ子作家でライバル。幽霊の父に婚活を邪魔され続ける。

  • 中越典子鳥羽奈々役

    韓国料理店の店長。綾子の婚活の先輩で、頼れる相談相手。

  • 橋本マナミ桶谷啓子役

    綾子の友人「おけけ」。男性遍歴を気軽に話せる理解者で、推し活に熱中している。

この作品が問いかけるもの

パーティー、アプリ、結婚相談所。婚活という仕組みが、この喜劇に千本のノックを浴びせる。作品は、30代の独身女性がそこで出会うものを包み隠さない。年齢で女性をふるい分ける男、結婚詐欺師、何もかも偽る既婚者、そして顔で選んでしまう自分自身の癖。原作は南綾子の小説で、主人公は作者と同じ名前を持つ。幽霊という笑いが、悲しみを運んでいる。山田は彼女を最もひどく扱い、最もよく知る男だ。作品は、綾子に彼を愛させ、そして手放させる。結末はさりげなく鋭い。ありのままの自分を好きになってくれる人と出会い、結婚は急がなくていいと決めるのだ。お笑いトリオ「3時のヒロイン」の福田麻貴の初主演作で、第1話の見逃し配信は放送後2日で100万回再生を記録した。