School Days
ストーリー
結末まで書いています。
高校生のハーレム恋愛が、裏切りと執着に変わっていく。実際の事件を受けて地上波は最終回を取りやめ、衛星放送だけが流した。
榊野学園の1年生・伊藤誠は、同じ電車で通学する別のクラスの桂言葉が気になっている。学園に伝わるおまじないに従い、言葉の写真をこっそり携帯電話の待ち受け画面にしていたが、隣の席になった西園寺世界に見つかってしまう。世界はふたりの仲を取り持ち、誠は言葉と付き合い始める。駅のホームで、世界は誠に口づけし、新しい彼女とうまくやってね、と告げて去る。
交際はうまくいかない。内気な言葉は、先を急ぐ誠から身を引き、誠は世界に、言葉といてもつまらないと漏らす。ふたりに助言してきた世界は、練習台になると申し出る。やがてふたりは関係を持ち、誠は言葉に隠れて世界との関係を続ける。世界が誠に告白するのを聞いてしまってもなお、言葉は自分が恋人だと信じようとする。学園祭で誠は中学時代の友人・加藤乙女と関係を持ち、その夜、誠が世界と後夜祭のフォークダンスを踊っているあいだに、同級生の泰介が言葉を強姦する。誠はその後も、クラスのほかの女子たちと関係を重ねていく。
誠をひそかに想っていた世界の幼なじみ・刹那はフランスへ旅立つ。誠のほかの関係を知った世界は、やがて妊娠したと思い込み、教室でそれを告げる。誠は周囲から孤立する。ひとりさまよう誠は、心の壊れた言葉に出会い、罪悪感に駆られて抱きしめると、言葉に生気が戻る。誠は世界に、お前のせいで人生がめちゃくちゃだと言い放ち、彼女の目の前で言葉と口づけし、中絶しろというメッセージを送る。
翌日、誠の部屋で話し合った世界は、誠を刺し殺して逃げる。その夜、誠の携帯電話からのメッセージで学校の屋上に呼び出された世界を待っていたのは、誠の首を抱えた言葉だった。言葉は世界を殺し、子どもなどいなかったと言う。夜明け、言葉は誠の首を抱いたままヨットで海へ漂い出て、これでやっと一緒になれると語りかける。最後には、三人のいない学園で、何事もなかったかのように日常が続いていく。
主な出演
平川大輔伊藤誠役
誰も選ばずに女子から女子へと流されていく1年生。その無神経な残酷さが、彼を愛したふたりの少女を壊していく。
伊藤誠の物語
誠は、同じ電車で通う言葉を遠くから眺めるだけだったが、隣の席の世界の手引きで彼女と付き合い始める。内気な言葉が先を急ぐ彼から身を引くと、世界に言葉は退屈だと漏らし、練習台を申し出た世界と関係を持つ。言葉に嘘をつきながら世界との関係を続け、学園祭では乙女と、やがてクラスのほかの女子たちとも関係を重ねていく。世界が教室で妊娠を告げると、周囲はみな彼から離れていく。ひとりさまよううちに心の壊れた言葉に出会い、罪悪感から抱きしめて、彼女のもとへ戻る。世界にはお前のせいで人生がめちゃくちゃだと言い放ち、目の前で言葉と口づけし、中絶しろとメッセージを送る。翌日、自分の部屋で話し合った世界に刺し殺される。
岡嶋妙桂言葉役
内気で世間知らずな生徒会の1年生。誠の最初の恋人で、彼の裏切りと同級生からの暴行によって心を壊されていく。
桂言葉の物語
言葉は、誠と同じ電車で通う生徒会の1年生。恋人になれたことを喜び、妹にも彼を会わせるが、先を急ぐ彼からは身を引いてしまう。電車の中の誠と世界の口づけを見ても見間違いだと思い込み、世界の告白を立ち聞きしてもなお恋人は自分だと信じ、誠の部屋から出てきた世界の頬を打つ。学園祭の夜、誠が世界と踊るのを見つめていたとき、同級生の泰介に強姦される。心が壊れた彼女は、抱きしめてきた誠に生気を取り戻し、彼がふたたび自分のものになったと信じる。世界が誠を殺したあと、言葉は誠の携帯電話で世界を屋上に呼び出して命を奪い、子どもなどいなかったと言う。夜明け、誠の首を抱いてヨットで海へ漂い出し、これで一緒になれると語りかける。
河原木志穂西園寺世界役
誠の隣の席の明るい少女。誠と言葉の仲を取り持つうちに自らも誠に惹かれ、隠れた恋人になる。
西園寺世界の物語
世界は、隣の席になった誠の待ち受け画面に言葉の写真を見つけ、ふたりの仲を取り持つ。駅のホームでは誠に口づけし、新しい彼女とうまくやってねと告げて去る。ふたりに助言を続けるうち、言葉は退屈だと漏らす誠に練習台を申し出て関係を持ち、言葉に打ち明けるよう彼に迫る。誠が乙女やほかの女子に流れていき、幼なじみの刹那はフランスへ去る。妊娠したと思い込んで教室で告げ、彼の部屋で料理をしながら子どもを喜ぶが、誠は彼女のせいで人生がめちゃくちゃだと言い、目の前で言葉と口づけし、中絶しろとメッセージを送ってくる。翌日、彼の部屋で誠を刺し殺して逃げる。その夜、誠の携帯電話から屋上に呼び出され、待っていた言葉に命を奪われる。
井本恵子清浦刹那役
世界の物静かな幼なじみ。誠をひそかに想いながら、フランスへ去る前に彼を世界のもとにとどめようとする。
永見はるか加藤乙女役
中学時代からの誠の友人。学園祭で彼に近づき、関係を持つ相手のひとりになる。
田中涼子黒田光役
世界の友人で同級生。誠を叱りに行ったはずが、彼と関係を持ってしまう。
この作品が問いかけるもの
成人向けゲームである原作をアニメにする企画の多くは、その惨劇をどう避けるかを考えていた。だが制作を担ったスタジオは衝撃を選び、監督はハッピーエンドは最初から考えていなかったと語っている。作品は、周りのすべての少女に求められる少年というハーレムものの夢を、現実にはどうなるかまでたどる。取り替えのきく存在として扱われる少女たち、中絶を命じられる妊娠、顧みられない強姦、彼の無関心と互いへの憎しみに壊されるふたりの少女。2007年9月、最終話の放送直前に京都府で16歳の少女が警察官の父親を殺害する事件が起き、地上波各局は最終話を取りやめた。テレビ神奈川が差し替えた風景映像のフェリーは、ネットで「ナイスボート」と呼ばれる流行語になった。誰もが見ていながら誰も止めなかった害は、誰の責任なのか。作品はその問いを残す。