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Cinema 月明かりの映画館

私の年下王子さま

My Younger Prince

2018–2022リアリティ日本

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

年下の“王子さま”たちが年上の女性と旅やデートを重ねる。告白できるのは王子だけ。誰からも告白されなかった女性は、番組を去ることになる。

『私の年下王子さま』は、おおむね25歳以下の「年下王子」と、25歳を過ぎた「オトナ女子」が出会うアベマの恋愛リアリティ番組だ。旅行や個別デート、ホームパーティーを重ねるあいだ、姿を見せない「執事」から、キスをせよといった指令が携帯電話に届く。告白するのは王子の側と決まっている。王子は断られても何度でも告白できるが、一度も告白されなかった女性は強制リタイアとなり、入れ替わりに新しいメンバーが加わる。シーズン1と2のスタジオ司会は木下優樹菜。歌手の青山テルマらがゲストとして見守った。

2018年7月から9月に配信されたシーズン1。伊豆旅行で最初に告白したのはあおいで、まなたは返事を保留する。旅の最終日、りくはちはに、けいはれいなに告白し、どちらも保留となる。同じくれいなを想うりゅうたは断られる。誰からも告白されなかったなっぴは番組を去る。次の告白で、けいとれいな、りくとちはが恋人になる。まなたに告白する王子は現れず、彼女もリタイアとなった。あおいは手紙で、恋愛の価値観の違いと、彼女の過去の傷をすべて受け止める器が自分にはなかったと詫びた。やがて王子3人と女性3人が新たに加わり、女性が王子に投票する特別ルールで、一票も得られなかったあおいが去る。

最後の旅の舞台は那須。最終日、ともきはせりなに告白するが、りゅうたに惹かれてきた彼女は、まだ気持ちを吹っ切れていないと断る。りょうの告白を、あすかは受け入れる。途中から加わったみさみさは、自分からりゅうたに好きだと伝えたが、彼女に告白する王子はいなかった。あゆには、さとるとりゅうたがそろって告白する。あゆは、最初からずっと一番だったさとるを、百パーセントの気持ちで向き合えないからと断り、一度断ってもなお通い続けたりゅうたを選ぶ。シーズン1は4組のカップルを残して終わった。同じ年の冬にはシーズン2が、2021年から翌年にかけては「100人の王子編」と題したシーズン3が配信された。

主な出演

  • 木下優樹菜司会

    シーズン1と2のスタジオ司会。旅の映像を見守り、告白のたびに感想を語る。

  • 青山テルマスタジオ出演

    歌手。シーズン1からスタジオで見守り、シーズン3ではウエンツ瑛士とともに進行を担う。

  • 西野龍太参加者

    りゅうた。俳優で、最初の王子のひとり。れいなに断られたのち、あゆを追い続け、最終日に選ばれる。

  • 竹内渉参加者

    あゆ。途中から加わった女性のひとり。さとるとりゅうたに告白され、最初の本命ではなくりゅうたを選ぶ。

  • 田中理来参加者

    りく。最初の王子5人のひとり。伊豆でちはに告白して保留となり、二度目の告白で結ばれる。

  • CHIHA参加者

    ちは。最初の女性4人のひとり。伊豆でりくの告白を保留し、二度目の告白で受け入れる。

この作品が問いかけるもの

『私の年下王子さま』は、日本の恋愛ものが当然としてきた年齢差を逆転させる。25歳を過ぎた女性たちの前に、年下の男性たちが現れる。番組は自らを「オトナ女子の夢が叶う」物語と呼んだ。だが、ルールが語るのはもっと見慣れた筋書きだ。告白するのは若い男性の側で、女性は告白されるのを待つ。誰にも選ばれなければ去るしかない。年上であることは、年下の男性に選ばれて初めて報われるものとして扱われる。25歳の女性を「オトナ」と呼ぶ線引きも、そこにいる女性たちより、番組が思い描く恋愛市場のほうを映している。姿を見せない執事がキスを指令し、そのキスが物語になる。それでも最終日の主役は、最初から惹かれていた相手を、心のすべてを向けられないからと断ったあゆだった。追いかけられることと選ばれることは同じなのか。その問いが残る。