2gether
2gether: The Series
ストーリー
結末まで書いています。
大学での偽装恋人作戦。コロナ禍に日本のテレビにも届いたBLヒット。
タイン・ティパコーンは法学部の一年生で、チアリーダーだ。自称「シック」な青年だが、女の子とは長続きしたためしがない。軽音楽部の男子学生グリーンが彼に恋をして、どこへでもついて来る。偽の彼女を立ててもグリーンはあきらめない。友人たちが思いついたのは、偽の彼氏だった。相手は政治学部のサラワット・ガンチタノン。サッカー選手でギタリスト、学内でいちばん人気があり、いちばん口数の少ない男だ。サラワットは断る。タインは彼に近づくため一週間でギターを覚えて軽音楽部に入り、頼み続ける。サラワットはついに折れる。
芝居は次第に読めなくなっていく。サラワットは部員の前で交際を申し込んでみせ、タインが好きな女の子ペアも含めて、ほかの誰も追うなと言い出す。やがて真相がわかる。一年前、タインの好きなバンド、スクラブのコンサートで、サラワットは彼を見かけて惹かれていたのだ。グリーンは元恋人のディムとよりを戻してタインから離れ、芝居の理由はなくなる。それでもふたりはやめない。サラワットの親友マンは、サッカーの試合に勝てばタインが告白すると勝手にネットで宣言する。試合は負けるが、タインはサラワットを励ましに戻る。ほどなくタインはサラワットの想いを受け入れ、ふたりはおそろいのブレスレットをつけて一緒に暮らし始める。
マンは、弟を見張りに来て居座るタインの堅物の兄タイプを一途に口説く。拒み続けたタイプは、マンが姿を消して初めて自分の気持ちに気づく。サラワットの弟プーコーンは、タインを狙う建築学部の先輩ミルに片想いをしている。
最後に現れるのがパムだ。サラワットの高校時代の親友で初恋の相手。音楽学部に入るため、ギターを教えてほしいと彼に甘える。パムへの想いはタインへの気持ちとは違う、とサラワットは言うが、パムが彼の胸にすがりつく姿を見たタインは倒れてしまう。弁解を拒み、ブレスレットを置いて家を出たタインは、一年前のコンサート会場でパムから記録媒体を手渡される。そこには、タインのためにしか音楽を作れないと語るサラワットの声が入っていた。コンテストの日、サラワットは「タイン」という題の歌を歌い、信じてほしいと告げる。タインは笑顔でそれを受け入れる。バンドは優勝し、スクラブが舞台に立ち、客席には寄り添う恋人たちがいる。サラワットとタイン、マンとタイプ、グリーンとディム、そしてミルの隣のプーコーン。
主な出演
メータウィン・オーパッイアムカジョーンタイン・ティパコーン役
法学部の一年生でチアリーダー。女の子が好きだと言い張りながら、学内一の人気者に偽の彼氏役を頼む。
タイン・ティパコーンの物語
タインは、かわいい彼女を見つけるつもりで大学に入ったのに、追いかけてくるのはグリーンだった。あきらめさせようと、学内一の人気者サラワットに彼氏のふりを頼み、断られると、ギターを一から覚えて軽音楽部の入部テストに受かり、承諾を取りつける。芝居はたびたび本気へずれていく。ペアをめぐる嫉妬、酔っていたせいにされた口づけ、一年前のスクラブのコンサートから好かれていたという真実。試合に負けたサラワットを励ましに戻り、けがをした彼に皆の前で恋人になってほしいと告げられて、受け入れる。ふたりは一緒に暮らし始める。パムがサラワットにすがる姿を見て倒れ、家を出るが、コンテストで「タイン」という歌を歌う彼に信じてほしいと言われ、笑顔でうなずく。
ワチラウィット・チワアリーサラワット・ガンチタノン役
無口な政治学部の一年生で、サッカー選手でギタリスト。偽の彼氏役を引き受けるが、一年前からタインに惹かれていた。
サラワット・ガンチタノンの物語
サラワットはサッカーをし、ギターを弾き、口数が少ない。物語の一年前、スクラブのコンサートでタインを見かけて以来ずっと想い続け、マンや部長のディムに相談してきた。だから偽の彼氏を頼まれてもいったんは断り、タインが入部テストに受かると引き受ける。最初はそっけなく、やがて本気が出すぎる芝居になる。部員たちの前で交際を申し込み、ペアに嫉妬してタインに口づけし、ついに本当の気持ちを打ち明ける。けがで演奏会に出られなくなった日、皆の前で恋人になってほしいと告げ、ふたりは一緒に暮らし始める。初恋の相手パムがすがりつき、タインは家を出る。タインのためにしか音楽を作れないという彼の声はパムを通して届き、彼は「タイン」という歌でコンテストに優勝する。
コラウィット・ブーンスィグリーン役
タインにしつこく迫る軽音楽部の学生。彼の存在が偽装恋愛のきっかけになるが、やがてディムとよりを戻す。
サラワットの親友。サッカーの試合にタインの告白を賭け、タインの兄を一途に口説く。
ジラキット・クーアーリヤクンタイプ役
タインの堅物の兄。弟を見張りに来て居座り、少しずつマンに心を開いていく。
タインに想いを寄せる建築学部の先輩。サラワットの弟プーコーンの片想いの相手。
この作品が問いかけるもの
このドラマは、タイで数多く作られてきたボーイズラブの一本であり、この形式の魅力と限界をともに見せている。女の子が好きだと言い張る青年に「偽の恋人」という隠れみのを与えることで、男どうしの欲望は、まず冗談として、それから感情として訪れる。いちばん繊細なのは、その冗談がもう冗談ではないとタインが気づいていく過程だ。放送開始は2020年2月、感染症で人々が家にこもり始めたころだった。配信での再生は二か月足らずで1億回を超え、タイのボーイズラブを国外へ運んだ。日本の雑誌は家で過ごす時期の大躍進を報じ、日本語吹替版もつくられ、衛星放送に続いて2021年には地上波でも流れた。一部の視聴者が指摘したとおり、限界もある。本当に恋人になったとたん、ドラマはふたりを恋人として映すことに臆病になる。