カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ
Conversations with Friends
ストーリー
結末まで書いています。
ダブリンで詩を書く女子学生が、既婚の俳優とひそかに関係を持つ。相手は、自分を目にかけてくれた作家の夫だった。
ダブリンの大学生フランシスは詩を書き、親友で元恋人のボビーとともに朗読の舞台に立っている。ある夜の朗読会のあと、ふたりは30代後半の作家メリッサに気に入られ、家に招かれて、彼女の夫で俳優のニックと出会う。ボビーはメリッサと親しくなり、用心深く周りを観察するフランシスはニックに惹かれていく。
メリッサの誕生日パーティーで、フランシスはニックにキスをする。メリッサの留守中にふたりは関係を持ち、ひそやかな不倫が始まる。ニックは、かつてメリッサに浮気されたことを打ち明ける。メリッサはふたりをクロアチアの休暇先に招き、そこでのある夜、ニックがフランシスの部屋を訪れる。事情に気づいたボビーは、何も話そうとしないフランシスに傷つく。
アイルランドに戻ったフランシスは、生理のあとの激痛で病院に運ばれ、酒に溺れていく父を訪ねる。ニックはメリッサに打ち明けたいと言う。メリッサの出版記念会で夫婦が並ぶ姿を見たフランシスは嫉妬に呑まれ、ニックに愛していると告げて立ち去る。メリッサのエージェントがフランシスの文章に目をとめ、彼女はボビーとの関係をもとにした短編を書く。やがてメリッサは、ニックがふたりの両方といられる形を探したいとフランシスに告げる。フランシスは子宮内膜症と診断されるが、誰にも言わない。心を病んだニックがメリッサとまた寝たと認め、フランシスは関係を終わらせる。短編のことをメリッサから聞いたボビーは、部屋を出ていく。
怒りにまかせてメリッサに電話したフランシスは、自分の振る舞いと文章が他人に何をもたらしたのかを突きつけられ、それを認める。彼女はボビーに宛てて謝罪と愛を書き送り、ふたりは互いを縛らないが離れもしないという新しい約束でよりを戻す。そこへニックから、間違ってかけた電話がかかってくる。ふたりはなぜうまくいかなかったのかを正直に話し、フランシスは子宮内膜症のことを打ち明ける。物語はサリー・ルーニーの原作と同じく、迎えに来て、というフランシスの言葉で終わる。
主な出演
アリソン・オリバーフランシス役
ダブリンの用心深い学生詩人。既婚の俳優と関係を持ち、自分の気持ちも体の痛みも隠し続ける。
フランシスの物語
フランシスはボビーと組んで詩を朗読している。メリッサの誕生日パーティーで彼女の夫ニックにキスをし、メリッサの留守中に関係を持つ。クロアチアでも、ある夜ニックが部屋を訪れる。帰国後は生理のあとの激痛で病院に運ばれる。出版記念会で嫉妬に呑まれたあと、ニックに愛していると告げて立ち去る。ボビーをもとにした短編を書き、子宮内膜症と診断されるが、誰にも言わない。ニックがメリッサと寝たと認めると関係を終わらせ、短編のことを知ったボビーは出ていく。自分の振る舞いと文章が何をもたらしたのかをメリッサに突きつけられ、ボビーに謝って、新しい約束でよりを戻す。そこへニックから間違い電話がかかってくる。病気のことを打ち明け、迎えに来て、と告げる。
サッシャ・レインボビー役
フランシスの率直な親友で元恋人。メリッサと親しくなり、フランシスが認めたがらないことまで見抜いている。
ボビーの物語
ボビーは、かつての恋人フランシスと組んで詩を朗読し、朗読会のあとメリッサと親しくなる。クロアチアではフランシスとニックのあいだに起きていることに気づき、ある夜はフランシスの部屋の前でニックと鉢合わせし、何も話そうとしないフランシスに傷つく。ダブリンではフランシスと一緒に暮らし、彼女の嫉妬に疲れていくが、倒れたフランシスを家まで連れて帰るのもボビーだ。ある夕食の席で、メリッサからフランシスの短編のことを尋ねられ、それが自分をもとにした物語だと知って出ていく。謝罪と愛を綴った手紙を受けとり、ボビーは新しい約束のもとでフランシスとよりを戻す。互いを縛らず、それでも離れないという約束だ。
ジョー・アルウィンニック役
メリッサの夫で、穏やかで鬱を抱える俳優。フランシスとの不倫に落ちていく。
ニックの物語
ニックはメリッサの夫で、かつて妻に浮気されたことがある。メリッサの誕生日パーティーでフランシスにキスをされ、妻の留守中に彼女を家に招き、ふたりの関係が始まる。クロアチアでは夜、彼女の部屋を訪れる。ダブリンに戻るとフランシスの部屋に通い、メリッサに打ち明けたいと言う。愛していると告げて立ち去った彼女のもとへ行き、自分も愛していると伝える。やがて心を病み、メリッサとまた寝たと認め、フランシスは関係を終わらせる。しばらくして、本屋にいた彼は間違えてフランシスに電話をかける。なぜうまくいかなかったのかを正直に語り合い、いつも彼女のそばにいたいと思ってしまうのだと認める。彼女は病気のことを打ち明け、迎えに来て、と言う。
ジェマイマ・カークメリッサ役
ふたりの学生を身近に置く、30代後半の作家。不倫を知ると、ニックがふたりの女性の両方といられる形を提案する。
この作品が問いかけるもの
『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』は、交わされない会話の物語だ。聡明で用心深いフランシスは、気持ちも、痛みも、不倫も胸にしまい込み、その沈黙が周りの人々に何を負わせるのかが描かれる。学生と年上の既婚男性の関係をスキャンダルにせず真剣に扱い、一夫一婦ではない結婚の形を夫婦に考えさせ、ふたりの若い女性のあいだの愛を一時の気の迷いではなく物語の中心に置く。書き手は自分が描く人々に何を負っているのか、という問いもある。そして子宮内膜症を画面に映した。制作には婦人科医が助言し、この病を抱える女性はイギリスの公共放送の取材に、映像で描かれるのを初めて見たと語った。結末はサリー・ルーニーの原作と同じく、フランシスの代わりに選ぶことを拒み、ボビーとともにいながらニックと電話で話す彼女を残して終わる。