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Cinema 月明かりの映画館

Catastrophe

2015–2019ドラマ・シリーズイギリス

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

一週間の火遊び、妊娠、そして失礼なことを口にし続けることで成り立つ結婚。

ロンドンで暮らすアイルランド出身の小学校教師シャロン・モリスは41歳。出張で来ていたアメリカの広告マン、ロブ・ノリスとバーで出会い、六日間ひたすら体を重ね、彼はボストンへ帰っていく。32日後、彼女は電話で妊娠を告げる。ロブはロンドンに戻ってきて求婚し、そのまま残る。第1シーズンは、不安な検診、アメリカから、帰ってきて全部忘れろと言う母ミア、シャロンの家族、獣医になろうというロブの思いつきをくぐり抜けて、役所での結婚式へたどり着く。新婚旅行のホテルで言い争っている最中に、シャロンは破水する。

第2シーズン、ふたりには幼い息子フランキーと、生まれたばかりの娘ミュアランがいて、睡眠もセックスも足りない。仕事に退屈したロブはフランス人の同僚オリヴィアに気を引かれるが、やがて彼女からセクハラを訴えられる。ロブは否定する。友人夫婦のフランとクリスは別居する。家を出たロブは、長く続いた断酒を破って飲み始める。シャロンも友人と飲みつぶれ、一緒にバーを出た若い学生と何があったのか思い出せない。

第3シーズン、ふたりは金の心配と子育てに追われながら、どうにか元の暮らしに戻っていく。シャロンの父デズが脳卒中で倒れ、亡くなる。葬儀のあと、ミアが家に居座るなか、ロブは酔ったシャロンをバーまで迎えに行き、車を停めようとしているところで別の車にぶつけられる。そして、また飲んでいたこと、呼気検査に引っかかることを打ち明ける。これがキャリー・フィッシャーの最後の出演シーズンとなり、最終話は彼女に捧げられた。

第4シーズン、ロブは飲酒運転で有罪となり、社会奉仕と断酒会への参加を命じられる。シャロンは店で値札を貼り替えているところを見つかる。家族でボストンを訪ねると、着いたその日にミアの死を知らされる。海辺での追悼の帰り道、ふたりは結婚生活でいちばんひどい喧嘩をする。ロブは、君のことが好きじゃない、ボストンの仕事を受けたいと言う。シャロンは一緒に移ることに同意する。子どもたちが車で眠る浜辺で、彼女はまた妊娠したと告げ、下着姿になって海へ入っていく。離岸流の危険を知らせる看板を見たロブも、泳いで彼女を追う。ふたりは口づけを交わし、カメラは岸から遠く小さくなったふたりを残して引いていく。

主な出演

  • シャロン・ホーガンシャロン・モリス役

    ロンドンで働くアイルランド出身の小学校教師。アメリカ人との六日間の関係で、41歳にして妊娠する。

    シャロン・モリスの物語

    六日間を過ごしたアメリカ人ロブに、32日後、シャロンは電話で妊娠を告げ、戻ってきた彼の求婚を受け入れる。獣医になるという彼の思いつきを止め、彼が話さなかったかつての恋人の流産を彼の母から知らされ、役所で式を挙げて、新婚旅行のホテルで破水する。幼い子ふたりを抱えるなか、ロブがセクハラで訴えられたことを隠していたと知って激怒する。飲みつぶれた夜、若い学生と何があったのか思い出せず、のちに一線は越えていなかったと知る。父を亡くし、店で値札を貼り替えて見つかり、ロブには、君のことが好きじゃないと言われる。それでも彼とボストンへ移ると決め、浜辺で、また妊娠したと告げて、泳ぎに海へ入っていく。

  • ロブ・ディレイニーロブ・ノリス役

    断酒を続けるアメリカ人の広告マン。子どもを育てるためにロンドンへ移り、シャロンと結婚する。

    ロブ・ノリスの物語

    シャロンから妊娠を告げられたロブは、ロンドンに戻って指輪もないまま求婚し、母には、息子は自分が育てると告げる。結婚してふたりの子を持つと、仕事に退屈し、セックスも足りない。フランス人の同僚オリヴィアに気を引かれ、やがて彼女からセクハラで訴えられ、それを否定する。家を出たホテルの部屋で、長く続けた断酒を破る。家に戻っても隠れて飲み続け、別の車にぶつけられた夜、呼気検査の前にそれを打ち明ける。有罪となり、社会奉仕と断酒会に通う。ボストンで母の死を知り、君のことが好きじゃない、ここの仕事を受けたいとシャロンに言う。浜辺で彼女が泳ぎに海へ入ると、離岸流の警告を見た彼もあとを追って泳ぎ、ふたりは岸から遠く離れて口づけを交わす。

  • アシュリー・ジェンセンフラン役

    シャロンの友人で、ときに張り合う相手。夫クリスとの結婚は、主人公夫婦の揺れと並んで壊れていく。

  • キャリー・フィッシャーミア・ノリス役

    歯に衣着せぬロブの母。最初は妊娠など忘れて帰ってこいと言い、のちにはふたりの家に居座って閉口させる。

この作品が問いかけるもの

このドラマの原題は『その男ゾルバ』の台詞からとられている。妻、子ども、家、何もかも、まさに大惨事。脚本を書き、夫婦を演じたシャロン・ホーガンとロブ・ディレイニーは、41歳での予定外の妊娠という、およそ甘くない出発点から恋の物語を組み立て、結婚式の先まで進んでいく。ラブコメディが省く部分だ。眠れない夜、計画しなければできないセックス、父の混乱と死、酒への逆戻り、突然の母の死。ロブの依存症は率直に描かれ、再発もうやむやにされない。彼は有罪となり、結婚はそれを抱えて続く。キャリー・フィッシャーにとって最後のテレビ出演作でもあった。子どもたちが眠るあいだに離岸流の警告を越えて泳ぎ出す最後の場面には、ありとあらゆる感情を並べたかったとディレイニーは語る。結婚は救いなのか賭けなのか、答えは開かれたままだ。