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Cinema 月明かりの映画館

One Day/ワン・デイ

One Day

2024ドラマ・シリーズイギリス

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

同じ7月の一日を20年間追う、エマとデクスター。

1988年7月15日、聖スウィジンの日。エディンバラ大学の卒業式の夜に、リーズ出身の労働者階級の聡明で用心深いエマ・モーリーと、裕福な家に育った美しい青年デクスター・メイヒューが出会う。ふたりは彼女の部屋で、体を重ねることなく夜通し語り明かし、翌朝アーサーズ・シートに登る。彼の部屋へ向かいかけたところに、彼の両親が現れる。全14話は、その後も毎年、同じ日付へと戻っていく。

エマの日々は定まらない。旅回りの劇団、ロンドンのメキシコ料理店、芸人志望のイアンとの交際。デクスターは旅に出たあと深夜番組の司会者として有名になり、酒と薬物に溺れていく。そのあいだに母アリソンは病に倒れていく。1991年のギリシャ旅行では、エマの決めたルールのもとで同じベッドに眠り、気軽な関係を持ちかける彼を彼女は拒む。エマは教師になる。1994年、食事の席でひどい言葉を重ねたデクスターに、エマはもう友達ではないと告げ、ふたりは一年口をきかない。1995年、イアンと別れ、校長と関係を持ったあとで、エマは日記をもとに小説を書きはじめる。

酒を断ったデクスターはシルヴィと出会う。1997年、友人の結婚式で、彼はシルヴィが妊娠していて結婚するとエマに告げる。エマはおめでとうと言い、ふたりは親友でいようと約束する。翌年、デクスターは旧友キャラムのコーヒー店で働き、娘ジャスミンの世話に疲れたシルヴィはキャラムと不倫している。1999年、離婚を控えたデクスターは、パリにいるエマを追う。彼女にはフランス人の恋人ジャン=ピエールがいたが、エマはデクスターを選ぶ。

2001年、ふたりは結婚の準備を進め、デクスターは母の遺産で開いたカフェを営み、エマの四作目の小説も出版を控えている。子どもを望むが、なかなか授からない。出会ってからちょうど14年後の、雨の聖スウィジンの日。家の内見に向かって自転車を走らせたエマは、無謀な運転の車にはねられて亡くなる。

デクスターは再び酒とコカインに溺れ、暴行を受け、父に連れ帰られる。イアンを含む友人たちが彼に手を差し伸べる。ひとりになった彼は、いつまでもこんな気持ちではいないとエマに言われる姿を思い描く。三年後、娘を連れてエディンバラを訪れたデクスターは、先にアーサーズ・シートを登っていくジャスミンの後ろで1988年の朝を思い出し、あの階段でエマにキスしていたらと想像する。

主な出演

  • アンビカ・モッドエマ・モーリー役

    作家を夢見る、聡明で自分に自信のないリーズ出身の卒業生。長いあいだ自分を低く見積もり続ける。

    エマ・モーリーの物語

    卒業後のエマの日々は、何年も定まらない。旅回りの劇団、メキシコ料理店、イアンとの交際、そして教師の仕事。ギリシャでは、気軽な関係を持ちかけるデクスターをはねつける。1994年、食事の席で残酷な言葉を重ねた彼に、もう友達ではないと告げる。翌年、日記を読んだイアンに出版を勧められ、小説を書きはじめる。1997年の結婚式で、シルヴィが妊娠して結婚するとデクスターから聞き、おめでとうと言い、毎日会いたかったと打ち明ける。1999年のパリでは、ジャン=ピエールではなく彼を選ぶ。ふたりは結婚の準備を進め、子どもを望む。出会ってちょうど14年後の聖スウィジンの日、家の内見に自転車で向かう途中、彼女は無謀な運転の車にはねられて亡くなる。

  • レオ・ウッドールデクスター・メイヒュー役

    裕福な家に育った魅力的な青年。テレビで名声を得て、そのなかで自分を見失いかける。

    デクスター・メイヒューの物語

    デクスターは卒業後の一年を旅に費やし、やがて深夜番組の司会者になる。名声のなかで酒と薬物に溺れ、死の近い母アリソンからは、自分を無駄にしていると言われる。酔いの残ったまま実家に来た日、父は彼を駅まで送り、二度とそんな姿で来るなと告げる。1994年には、残酷な言葉で一年のあいだエマを失う。酒を断ってシルヴィと出会い、妊娠を機に結婚するが、キャラムのコーヒー店で働くうちに、妻はキャラムと関係を持つ。離婚を控えてパリのエマを追い、彼女は彼を選ぶ。エマが事故で亡くなると、再び酒とコカインに溺れ、父に連れ帰られる。三年後、娘ジャスミンのあとからアーサーズ・シートを登りながら、あの朝の階段でエマにキスしていたらと思い描く。

  • エシー・デイヴィスアリソン・メイヒュー役

    重い病を抱えるデクスターの母。自分を無駄にしていると、息子にはっきり告げる。

  • ティム・マキナニースティーヴン・メイヒュー役

    デクスターの父。酒に溺れる息子には厳しく、息子が崩れたときには迎えに来る。

  • エレノア・トムリンソンシルヴィ役

    妊娠をきっかけにデクスターと結婚する女性。娘ジャスミンの母で、のちにキャラムと関係を持つ。

  • ジョニー・ウェルドンイアン役

    エマがレストランで出会う芸人志望の青年。彼女を愛し、デクスターが彼女の心を占めていることに苛立つ。

この作品が問いかけるもの

このドラマは、毎年同じ一日だけを訪ねるという仕掛けでできている。その仕掛けが、時間への問いだ。人生の多くは描かれない年月のなかで過ぎ、ふたりはいとも簡単にその年月を無駄にしてしまう。階級と自己評価の物語でもある。リーズ出身のエマは自分を低く見積もり続け、裕福なデクスターはすべてを与えられながら酒でそれを失いかける。彼の魅力が残酷にもなりうることを、作品は隠さない。そして意図して、ありふれた雨の午後にエマを奪い、最終話を悲しみに捧げる。酒、訪ねてくる友人、生き続けることへのゆっくりとした許し。デイヴィッド・ニコルズの2009年の小説が原作で、ニコルズ自身も一話を書いた本作は、2024年2月12日の週、世界で最も視聴されたシリーズになった。残るのは、最初の朝にどちらかがもう少し勇敢だったら、という問いだ。