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Cinema 月明かりの映画館

ボンディング ~男と女の事情~

Bonding

2019–2021ドラマ・シリーズアメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

大学院生のドミナトリクスと助手を務めるゲイの親友。現役の女王様たちの抗議を受け、シーズン2ではその世界の専門家を監修に迎えた。

マンハッタンでウェイターとして働くゲイのピート・デヴィンは、スタンダップ・コメディアンを夢見ながら、舞台に立つと固まってしまう。家賃が払えない。高校時代の親友で、卒業後に連絡を絶ったティフ・チェスターは、今は心理学の大学院生で、夜は女王様ミストレス・メイとして働いている。彼女はピートを「カーター」の名で助手兼用心棒に雇う。ピートはたじろぎ、やがて好奇心を抱く。訪れる客の望みはどれも独特だ。ドイツ人の下僕ロルフ。夫のためにティフを呼んだのに、自分の苛立ちをピートを殴って晴らすことになる妻ダフネ。ピートは店の客ジョシュと付き合い始め、誰にも心を許さないティフは、同級生ダグに夜の仕事を打ち明ける。支配したがるティフをめぐってふたりは衝突し、高校の卒業パーティーの夜の回想が、ふたりを隔てたものを明かす。ピートにとって初めての相手はティフで、そのあと彼女は姿を消したのだ。シーズン1の最終話、身元を確かめないまま受けた客トレヴァーがピートを浴室に閉じ込め、ティフに襲いかかる。彼女は反撃して彼を振り切り、ふたりはサイレンの音から逃げ出す。

シーズン2は十か月後。ふたりの評判は地に落ちている。ティフの師だったミストレス・ミラは、仕事に戻る前に初心者向けの講習を受け直させる。ピートは、まだカミングアウトしていないジョシュに父親へ打ち明けるよう迫り、その干渉で関係は終わる。ダグの元婚約者が現れ、ティフは彼が自分にとって何なのかを決めなければならなくなる。そしてピートは、ティフが友人に、卒業パーティーのあと妊娠し、自分に告げずに中絶したと話すのを聞いてしまう。彼はその傷とティフの仕事をネタにした舞台で喝采を浴び、エージェントがつく。テレビで演じてよいかと許可を求めるピートに、ティフは許しを与えず、好きにすればいいと突き放す。ふたりは別々の道を行くことに決める。ピートは深夜番組の舞台へ向かう。ティフはダグに愛していると告げ、大学院を離れて女王様の仕事を選ぶ。ミラが自分の地下室を閉めると、仲間の女王様たちが新しい場所を率いてほしいとティフに頼む。物語は、何年も話していない母親にティフが電話をかけるところで終わる。

主な出演

  • ゾーイ・レヴィンティフ役

    心理学の大学院生で、夜は女王様ミストレス・メイとして働く。いちばん古い友人にさえ心の距離を置いている。

    ティフの物語

    ティフは、高校卒業後に連絡を絶った親友ピートを助手に雇い、客のように仕切って、いつも支配したがると責められる。同級生への嫌がらせを見て教授を殴りつけ、ダグには夜の仕事を打ち明け、ピートとは謝り合う。身元を確かめずに訪ねた客トレヴァーに襲われると、彼を刺して逃げる。十か月後、ミストレス・ミラの講習を受け直し、才能を認められる一方で、ピートとは組むなと言われる。卒業パーティーのあと、ひとりで中絶したことをピートに知られ、舞台のネタにされると、テレビで演じる許しを与えず、ふたりは別々の道を行く。ダグに愛していると告げ、大学院を離れ、新しい地下室を率いてほしいと仲間に頼まれて、何年も話していない母に電話をかける。

  • ブレンダン・スキャネルピート役

    舞台であがってしまうコメディアン志望のゲイのウェイター。家賃のため、ティフの助手「カーター」になる。

    ピートの物語

    ピートはたじろぎながらもティフの助手を引き受け、好奇心を抑えられない。客に殴られる役もこなし、店の客ジョシュと付き合い始め、ついに「マスター・カーター」として舞台に立つ。支配したがるとティフを責めたあと、ふたりを隔てたものが明かされる。卒業パーティーの夜、彼の初めての相手はティフで、そのあと彼女は姿を消したのだ。客に襲われた夜、ふたりは一緒に逃げる。十か月後、まだカミングアウトしていないジョシュに父への告白を迫り、その干渉で別れる。そして、ティフが自分に告げずに中絶していたと知る。その傷と彼女の仕事をネタにした舞台でエージェントがつくが、テレビで演じる許しを求めると、好きにすればと突き放される。彼はひとり、深夜番組の舞台へ向かう。

  • マイカ・ストックダグ役

    ティフの大学院の同級生。彼女の夜の仕事を知ったうえで、本気の関係を望む辛抱強い青年。

  • テオ・ストックマンジョシュ役

    ピートに電話番号を渡した店の客で、やがて恋人になる。父親にはまだカミングアウトしていない。

  • ナナ・メンサーミストレス・ミラ役

    ティフのかつての師で、ふたりが使う地下室の主。シーズン2で、仕事を一から学び直させる。

この作品が問いかけるもの

『ボンディング ~男と女の事情~』は、性的嗜好の気恥ずかしさを笑うコメディとして始まり、批判を受けて「同意」をめぐる物語へと変わった。制作者は女王様の友人の助手をした経験をもとにしたが、現役の女王様やセックスワーカーは米誌ローリング・ストーンに、シーズン1は客の欲望を笑いものにし、実際の現場に欠かせない取り決めを省き、つらい過去を持つセックスワーカーという紋切り型に頼っていると語った。制作者は耳を傾けると応じ、シーズン2では、この世界で15年働いてきた作家オリヴィア・トロイが監修に加わった。物語の中心に据えられるのは、地下室でも友人同士の間でも「許し」だ。秘密の中絶はティフだけのものだったのか。痛みを伴う物語は、ピートが語ってよいものなのか。もう愛し合う義務のないふたりが互いに何を負うのかは、開かれたままだ。