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Cinema 月明かりの映画館

バウンド

Bound

1996映画アメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

マフィアの情婦と隣の元受刑者が組織から金を奪う計画を立てる。ラブシーンはスージー・ブライトが振付。

刑務所を出たばかりのレズビアン、コーキーは、シカゴのアパートの一室を改装する仕事に就く。隣の部屋に住んでいるのは、マフィアの資金洗浄を請け負うシーザーと、彼と5年暮らしてきた恋人ヴァイオレット。ヴァイオレットは口実を作ってコーキーを部屋に呼び、ふたりは恋人になる。シーザーとの暮らしから抜け出したいヴァイオレットには、コーキーの助けが必要だった。

機会はシェリーという男とともにやってくる。組織の金をくすねていた彼を、シーザーたちが痛めつけるのをヴァイオレットは聞いてしまう。ボスの息子ジョニーがシェリーを殺し、シーザーは取り戻した200万ドルを持ち帰って、紙幣を洗い、アイロンをかける。金を受け取りに来るのはジョニーと父親のジーノで、シーザーとジョニーは互いに憎み合っている。コーキーは計画を立てる。シーザーがシャワーを浴びているあいだに、ヴァイオレットはジーノの好きなウイスキーを買いに出る。そのすきにコーキーが鞄から金を抜き取る。戻ったヴァイオレットは、ジョニーが出ていくのを見たと告げる。シーザーは慌てて逃げ出し、組織は彼の仕業だと考えるはずだった。

だがシーザーは逃げず、ジョニーから金を取り返そうと決め、ヴァイオレットも一枚かんでいるのではと疑って部屋から出さない。やってきたジーノとジョニーに挑発されると、シーザーはふたりとジーノの用心棒を殺し、誰にも気づかれないうちに金を見つけ、三つの死体を隠さなければならなくなる。やがて真相に気づいた彼は、ふたりの女を縛り上げて脅す。組織の男ミッキーが訪ねてくると、ヴァイオレットは偽の電話でシーザーの時間稼ぎを手伝い、そのあと抜け出して、金を奪ったのはシーザーだとミッキーに告げる。隣の部屋から金を運び出そうとするシーザーをコーキーが止めようとして、殴り倒される。そこへ現れたヴァイオレットは、ミッキーが来る、逃げるならいまだと告げる。シーザーは拒み、ヴァイオレットは彼を殺す。

ヴァイオレットの話を信じたミッキーは、自分の女にならないかと誘う。きれいに一からやり直したいと断った彼女は、コーキーを隣に乗せて街を去っていく。

主な出演

  • ジェニファー・ティリーヴァイオレット役

    マフィアの男の恋人。甘ったるい振る舞いの下に強い意志を隠し、シーザーとの暮らしから抜け出したいと願っている。

    ヴァイオレットの物語

    ヴァイオレットはシーザーと5年暮らしてきた。隣の部屋でコーキーが働き始めた日、口実を作って彼女を部屋に呼び、その夜には彼女の家までついていく。シェリーと過ごす声をコーキーに聞かれると、あれはただの仕事だと言う。やがてシーザーたちがシェリーを痛めつけるのを耳にし、ここから抜け出したい、手を貸してほしいとコーキーに打ち明ける。200万ドルを奪う計画は崩れ、シーザーは三人を殺し、ついにはふたりの女を縛り上げる。ヴァイオレットは偽の電話を仕組んでミッキーを追い払い、隙を見て抜け出して、金を奪ったのはシーザーだと告げる。銃を手に戻り、逃げるならいまだと言うが、シーザーは拒み、彼女は彼を殺す。ミッキーの誘いを断り、コーキーとともに街を去る。

  • ジーナ・ガーションコーキー役

    隣の部屋の改装を請け負う、刑務所を出たばかりのレズビアン。ヴァイオレットに惹かれ、盗みの計画を立てる。

    コーキーの物語

    コーキーは5年の刑期を終えて出所したばかりで、シーザーとヴァイオレットの隣の空き部屋の配管と塗装を請け負っている。ひと目でヴァイオレットに惹かれるが、壁越しにシェリーといる彼女の声を聞いて嫉妬し、傷つく。組織の金を盗もうと持ちかけられても、かつて仲間に裏切られた彼女はためらう。それでも計画を立てるのは結局コーキーだ。鞄から金を抜き取り、隣の部屋で待つあいだに、計画はまわりで崩れていく。真相に気づいたシーザーは彼女を殴って縛り上げ、クローゼットに閉じ込め、金のありかを言わなければふたりを痛めつけると脅す。自力で縄を解いて向かっていくが、殴り倒される。ヴァイオレットがシーザーを殺し、コーキーは彼女とともに街を去る。

  • ジョー・パントリアーノシーザー役

    ヴァイオレットの恋人で、シカゴのマフィアの資金洗浄役。金が消えると、しだいに追いつめられていく。

    シーザーの物語

    シーザーはシカゴの組織の資金洗浄役で、5年来ヴァイオレットを囲っている。金をくすねていたシェリーを仲間と痛めつけ、ボスの息子ジョニーが彼を殺すと、取り戻した200万ドルを持ち帰り、紙幣を洗ってアイロンで乾かす。金を受け取りに来るのはボスのジーノと、シーザーが憎むジョニーだ。金が消えても、女たちの読みに反して彼は逃げず、ジョニーから取り返すと決め、ヴァイオレットも一枚かんでいるのではと疑って銃で脅す。ジョニーに挑発されると、彼とジーノ、その用心棒を殺し、警官を言いくるめて帰し、金を探し回る。やがて真相に気づき、ふたりの女を縛り上げる。ようやく金を手にした彼は、逃げろというヴァイオレットの言葉を拒み、彼女に殺される。

  • クリストファー・メローニジョニー役

    マフィアのボスの息子。シーザーと憎み合い、父と金を受け取りに来て彼を挑発する。

この作品が問いかけるもの

『バウンド』は、中心にいるふたりの女性が恋人同士で、最後に勝つ犯罪映画だ。監督たちは、これは人が自分の人生をはめ込む「箱」についての映画であり、クローゼットの中で生きているのは同性愛者だけではないと語った。ヴァイオレットはシーザーとの暮らしに閉じ込められ、映画は縛られたコーキーがクローゼットにいる場面から始まる。性愛の場面は性教育者のスージー・ブライトが振り付けた。いまでいうインティマシー・コーディネーターの役割で、本人も出演している。批評家は主流の映画としてリアルなレズビアンの関係を描いたことを評価し、作品はのちに性的少数者の観客を中心に熱い支持を集めた。隠れなければならなかった欲望、自分を所有していると思い込む男に見くびられる女、そして閉じ込めるために造られた部屋から出ていくのに何が要るのか。