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Cinema 月明かりの映画館

ブリジャートン家

Bridgerton

2020–2026ドラマ・シリーズアメリカ、イギリス

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

インティマシー・コーディネーター付きのリージェンシー・ロマンス。性描写はヒロインの側から書かれる。

国王がアフリカ系の王妃シャーロットを迎えたことで、有色の人々にも爵位と舞踏会が開かれた、架空の摂政時代のロンドン。子爵未亡人ヴァイオレット・ブリジャートンには、社交界に送り出す8人の子がいる。そのシーズンを毎年書き立てるのが、正体不明のゴシップ紙の書き手レディ・ホイッスルダウンだ。

シーズン1は1813年。長女ダフネは王妃に「今季のダイヤモンド」と讃えられ、冷酷な父に跡継ぎはつくらないと誓ったヘイスティングス公爵サイモンと、偽りの交際を始める。庭での口づけを見られ、ふたりは結婚する。夫が子をもてないのではなく、もたないと決めていたと知ったダフネは、行為の最中に彼が身を離せないようにする。ふたりはやがて和解し、息子が生まれる。最後に明かされるホイッスルダウンの正体は、エロイーズの親友で、長年コリンを想ってきたペネロペ・フェザリントンだった。

シーズン2では、長男で当主のアンソニーが愛のない結婚を決め、エドウィーナ・シャルマに求婚する。反対する姉のケイトとアンソニーは惹かれ合い、祭壇でそれに気づいたエドウィーナは式を去る。ケイトの落馬を経て、ふたりは想いを告げ合い結婚する。エロイーズはペネロペの秘密に気づいて絶交する。

シーズン3では、旅から戻ったコリンがペネロペの夫探しを手伝ううちに恋に落ちて求婚し、やがて正体を知る。ふたりはわだかまりを抱えたまま結婚する。クレシダ・カウパーに脅されたペネロペは、王妃と社交界の前で自ら名乗り出て、夫婦の絆を取り戻す。三女フランチェスカはキルマーティン伯爵ジョンと結婚する。

シーズン4の中心は、身を固める気のない芸術家肌の次男ベネディクト。母の仮面舞踏会で踊った銀色のドレスの女性は、真夜中に手袋を残して消える。彼女はペンウッド伯爵の庶子で、伯爵の未亡人アラミンタにメイドとして使われているソフィー・ペクだった。同じ女性とは知らぬままメイドのソフィーに惹かれたベネディクトは、愛人になってほしいと頼んで断られる。やがて想いは通じるが、兄アンソニーの反対を耳にした彼女は身を引く。アラミンタの訴えで逮捕されたソフィーをブリジャートン家が救い出し、伯爵の遺言から持参金の横領が明らかになる。投獄を逃れるため、アラミンタはソフィーを伯爵のいとことして紹介すると約束する。王妃の舞踏会でソフィーは求婚を受け入れ、ふたりは彼の田舎家で結婚する。フランチェスカは夫ジョンを眠ったまま亡くし、そのいとこミカエラにも黙って去られる。ヴァイオレットはアンダーソン卿との婚約を解く。ペネロペが置いたホイッスルダウンの筆を、最終話では別の誰かがとっている。

主な出演

  • フィービー・ディネヴァーダフネ・ブリジャートン役

    ブリジャートン家の長女。今季のダイヤモンドと讃えられ、両親のような愛のある結婚を望む。

    ダフネ・ブリジャートンの物語

    1813年、ダフネは女王に今季のダイヤモンドと讃えられて社交界に出る。だが兄アンソニーはめぼしい求婚者を遠ざけ、彼女が嫌う男との縁談を決めてしまう。その男に迫られた彼女は、拳で殴りつける。サイモンと偽りの交際を始めて本気で惹かれ、庭での口づけを見られると、兄との決闘を止め、子はもてないと言う彼と結婚する。領地の屋敷で、夫は子をもてないのではなく、もたないのだと気づいた彼女は、行為の最中に彼が身を離すのを阻み、夫婦の仲は冷え切る。彼が父から受けた仕打ちを知ってふたりは和解し、息子が生まれる。シーズン2では、ケイトへの想いに正直になるよう兄をうながし、それ以降の物語には登場しない。

  • レゲ=ジャン・ペイジサイモン・バセット(ヘイスティングス公爵)役

    吃音のために幼いころ父に見捨てられた公爵。跡継ぎはつくらないと心に誓っている。

  • ジョナサン・ベイリーアンソニー・ブリジャートン役

    父の急死で若くして子爵を継いだ長男。愛さずにすむ妻を探そうとする。

    アンソニー・ブリジャートンの物語

    アンソニーは蜂に刺されて死んでいく父を目の当たりにし、それ以来、家長として一家を背負ってきた。シーズン1ではダフネの求婚者たちを威圧してサイモンに決闘を挑み、愛するオペラ歌手に拒まれると、愛のない結婚をすると宣言する。エドウィーナを妻に選び、姉のケイトと言い争いを重ねるが、ケイトが蜂に刺された日、取り乱した姿が本心を明かす。それでも求婚し、祭壇で彼の視線の先に気づいたエドウィーナは式を去る。ケイトと結ばれ、嵐の中を追った彼の前で彼女は落馬する。舞踏会で想いを告げ合ってふたりは結婚し、息子はインドで生まれる。シーズン4では、メイドを愛した弟ベネディクトに反対しながら、式では付添人として隣に立ち、父さんも自分も誇りに思うと告げる。

  • シモーヌ・アシュリーケイト・シャルマ役

    妹の結婚相手を見つけるためにインドから来た姉。アンソニーの求婚に反対しながら、自らも彼に惹かれていく。

  • ニコラ・コクランペネロペ・フェザリントン役

    舞踏会ではいつも壁の花のフェザリントン家三女。コリンに恋をし、ひそかにレディ・ホイッスルダウンとして筆をとる。

    ペネロペ・フェザリントンの物語

    ペネロペは誰にも気にとめられない壁の花でありながら、誰もが読むゴシップ紙を書いている。長年想い続けたコリンが身ごもったいとこマリーナに求婚すると、ホイッスルダウンとして駆け落ちの直前にその妊娠を暴く。女王に正体を疑われたエロイーズを守るため、彼女の評判を傷つける記事を書き、真相に気づいたエロイーズに絶交される。夫探しを手伝うというコリンの申し出を受けるうち、彼自身に求婚されるが、正体を知られ、わだかまりを抱えたまま結婚する。クレシダにゆすられると、女王と社交界の前で自ら名乗り出て夫婦の絆を取り戻し、息子を授かる。シーズン4では最後の記事を配って筆を置き、小説を書き始める。ホイッスルダウンの欄は、別の誰かが引き継いでいる。

  • ルーク・トンプソンベネディクト・ブリジャートン役

    身を固めることを避けてきた芸術家肌の次男。銀色のドレスの仮面の女性と、ひとりのメイドに恋をする。

    ベネディクト・ブリジャートンの物語

    次男ベネディクトは、初めのシーズンを気ままに漂う。画家たちの奔放な仲間に加わり、王立美術院に入るが、合格は兄の寄付のおかげだったらしいと知る。未亡人との関係も、彼女が自分だけを求めると終わらせる。シーズン4で女王に今季の花婿候補に選ばれ、母の仮面舞踏会で銀色のドレスの女性と踊るが、彼女は真夜中に消える。その女性を探しながら、暴行に抗って職を失ったメイドのソフィーに惹かれていく。愛人にという頼みは断られ、想いが通じたあとも、兄アンソニーの反対を耳にした彼女は去る。アメリカへ渡ろうとする彼女に求婚しようと決めたとき、首飾りから、あの銀色の女性だったと知る。逮捕された彼女を法廷でかばい、アラミンタの横領を暴いて、田舎家で彼女と結婚する。

この作品が問いかけるもの

『ブリジャートン家』はファンタジーとして観られることを望み、実際にそうだ。王妃がアフリカ系であるために舞踏会が人種を越えて開かれた摂政時代で、物語は女性たちが何を望み、何を教えられずにきたかに寄り添う。母は初夜について娘に説明できず、ダフネは自分で知っていくしかない。制作のクリス・ヴァン・デューセンは、人種は作品の一部で、見ないふりはしていないと語った。同じシーズンでもっとも議論された場面は逆を向く。サイモンが身を離すのをダフネが阻む場面を、批評家たちは、作品が名指さない夫婦間のレイプだと指摘した。2020年のクリスマスの配信からひと月後、ネットフリックスは8200万世帯が少なくとも2分間視聴したと発表した。ドレスの下には重い問いがある。すべての女性が紙面で格付けされる結婚市場に、どれほどの選択があるのか。