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Cinema 月明かりの映画館

ビッグ・リトル・ライズ

Big Little Lies

2017–2019ドラマ・シリーズアメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

モントレーの母親たちと殺人事件。暴力的でありながら官能的な結婚を演じるニコール・キッドマン。

カリフォルニア州モントレー。学校の資金集めのパーティーの夜に、誰かが死ぬ。シーズン1は、そこへ向かって新学期の初日からさかのぼっていく。気が強くおせっかいなマデリン・マッケンジーは、町に越してきたばかりの若いシングルマザー、ジェーン・チャップマンの味方になる。ジェーンの息子ジギーが、裕福なレナータ・クラインの娘アマベラを傷つけたと疑われ、母親たちは二派に割れる。マデリンの友人で、弁護士の仕事を辞めたセレステ・ライトは完璧な結婚生活を送っているように見えるが、夫ペリーは彼女を殴り、性行為を強いている。セラピストの助けを得て、彼女は少しずつ逃げ出す準備を始める。ジェーンは、ジギーが「サクソン・バンクス」と名乗る男にレイプされて授かった子だと打ち明ける。マデリンは過去の不倫を隠し、十代の娘は、元夫ネイサンとその妻ボニーのもとへ移っていく。アマベラを傷つけていたのは、父親のふるまいをまねたセレステの双子の息子のひとりだった。クイズ大会の夜、家を出ると告げたセレステにペリーが襲いかかり、ジェーンは彼こそ自分をレイプした男だと気づく。女性たちが必死に抵抗するなか、ボニーが彼を階段から突き落とし、ペリーは死ぬ。五人は警察に、彼は足を滑らせたと口をそろえる。

シーズン2では、その嘘が五人それぞれにのしかかる。セレステのもとに身を寄せたペリーの母メアリー・ルイーズは、あれこれと問いただし、息子が暴力をふるったこともジェーンをレイプしたことも信じようとせず、孫の親権を求めてセレステを訴える。悲しみの中でもがくセレステは法廷で追い詰められるが、自らメアリー・ルイーズを尋問し、ペリーが自分に暴力をふるう様子を息子が撮った映像を示す。親権はセレステに認められ、メアリー・ルイーズはモントレーを去る。エドはマデリンの不倫を知るが、カウンセリングを経てふたりは誓いを新たにする。ジェーンは優しい同僚コリーを少しずつ受け入れ、ジギーもそれを喜ぶ。レナータの夫ゴードンは詐欺で逮捕され、一家は財産を失う。自分よりも鉄道模型を選ぶ夫を見て、レナータは模型を叩き壊して出ていく。罪の意識にさいなまれるボニーは、死の床の母に打ち明け、夫に愛していないと告げる。最後の場面、自首しに警察へ向かうボニーの横を、ほかの四人も一緒に歩いて署に入っていく。

主な出演

  • リース・ウィザースプーンマデリン・マッケンジー役

    モントレーの学校社会の中心にいる、気が強くおせっかいな母親。再婚相手に過去の不倫を隠している。

    マデリン・マッケンジーの物語

    マデリンは入学初日にジェーンの味方になり、ジギーのためにレナータと争い、アマベラの誕生会の日にわざと別の催しを開きさえする。家では元夫の妻ボニーに苛立ち、十代の娘アビゲイルを元夫の家に取られる。ジェーンをレイプした男を探し当てたつもりになり、やがて後悔する。演出家ジョセフとの過去の不倫は、娘との口論のなかで自ら漏らしてしまう。クイズ大会の夜、酔ってエドの歌から逃げ出し、ジェーンに不倫を打ち明ける。ペリーが死んだ階段の上にいた彼女は、彼は足を滑らせたと証言する。シーズン2で不倫はエドに知られるが、カウンセリングを経て、ふたりは誓いを新たにする。最後は、自首するボニーとともに警察署へ入っていく。

  • ニコール・キッドマンセレステ・ライト役

    双子の母で元弁護士。外からは完璧に見える結婚生活の裏で、夫の暴力に耐えている。

    セレステ・ライトの物語

    セレステは双子の息子のために弁護士の仕事を辞め、外からは完璧に見える結婚生活を送っている。だが家では夫ペリーが彼女を殴り、首を絞め、性行為を強いる。それをセラピストにも隠していた彼女は、虐待だと名指しされて、逃げる計画を立て、部屋を借りる。そのさなか、アマベラを傷つけていたのが父をまねた息子マックスだったと知る。クイズ大会の夜、家を出ると告げると夫に襲われ、ジェーンは彼が自分をレイプした男だと気づき、ボニーが彼を階段から突き落とす。悲しみと睡眠薬のなかで、孫の親権を求める義母メアリー・ルイーズとの裁判に追い詰められるが、自ら義母を尋問し、息子が撮ったペリーの暴力の映像を示して、息子たちを守る。最後はボニーとともに警察署へ向かう。

  • シャイリーン・ウッドリージェーン・チャップマン役

    モントレーに越してきた若いシングルマザー。レイプによって授かった息子を育て、その男を探すことをやめられない。

    ジェーン・チャップマンの物語

    ジェーンは息子ジギーとやり直そうとモントレーに来るが、初日に、ジギーがアマベラの首を絞めたと疑われる。マデリンに、ジギーの父は「サクソン・バンクス」と名乗った男で、自分はその男にレイプされたと打ち明ける。銃を持ち歩き、マデリンが見つけた男に会いに行くが、人違いだった。アマベラを傷つけていたのはセレステの双子のひとりだとジギーから聞き、セレステに伝える。クイズ大会の夜、ペリーこそ自分をレイプした男だと気づき、直後に彼は階段から落ちて死ぬ。シーズン2ではジギーに生まれた経緯を話し、同僚コリーに少しずつ心を開くが、初めて体を重ねようとして崩れ落ちる。最後はジギーにも認められてコリーと結ばれ、仲間と警察署へ入っていく。

  • ローラ・ダーンレナータ・クライン役

    娘を激しく守ろうとする、気性の荒い裕福な実業家。シーズン2で財産を失う。

  • ゾーイ・クラヴィッツボニー・カールソン役

    マデリンの元夫と結婚したヨガ講師。ペリーの死を招き、その嘘を抱えて生きられなくなる。

  • メリル・ストリープメアリー・ルイーズ・ライト役

    ペリーの母。息子の死後に現れ、彼の本当の姿を信じようとせず、孫の親権をめぐってセレステと争う。

この作品が問いかけるもの

このドラマは、海辺の裕福な町のきらびやかさ、つまり送り迎えや海の眺めや張り合う母親たちを使って、誰もがうらやむ結婚の中に家庭内暴力が隠れうることを描く。中心にあるのはセレステの物語だ。有能な女性が夫の暴力を小さく見積もり、言い訳し、それを避けて暮らしを組み立て、その暴力は夫婦の性生活とも絡み合っている。作品はふたつを切り離せるふりをしない。その周りには、ジェーンに長く落ちるレイプの影と、息子の本当の姿から目をそらし続ける母親がいる。シーズン1はエミー賞を8部門で受け、ニコール・キッドマン、ローラ・ダーン、アレクサンダー・スカルスガルドもそれぞれ受賞した。シーズン2は、互いを守るためについた嘘が女性たちに何を強いるのかを問い、問いを開いたまま終わる。ともに真実を語ることは、降伏ではなく連帯になりうるのか。