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Cinema 月明かりの映画館

アウトランダー

Outlander

2014–2026ドラマ・シリーズアメリカ、イギリス

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

第二次大戦の看護師が1743年のスコットランドへ。初夜の回は“誰の快楽のために撮るか”の教材。

1945年、元従軍看護婦のクレア・ランダルは、戦争で離ればなれだった歴史学者の夫フランクとスコットランド高地を旅している。クレイグ・ナ・ダンの巨石に触れた彼女が目覚めると、そこは1743年だった。フランクの先祖であるジョナサン・ランダル大尉、通称ブラック・ジャックは彼女を密偵と疑い、彼女を守るためにマッケンジー氏族は、お尋ね者の若いハイランダー、ジェイミー・フレイザーと結婚させる。ふたりは愛し合うようになる。魔女裁判を生き延びたクレアは、巨石より彼を選ぶ。第1シーズンの終わり、ランダルにレイプされたジェイミーを、クレアたちはウェントワース刑務所から救い出す。

第2シーズン、パリに渡ったふたりは、多くの死で終わると知っているジャコバイトの反乱を止めようとして果たせず、娘フェイスは死産となる。カロデンの戦いを前に、ジェイミーは再び身ごもったクレアを巨石の向こうへ帰し、フランクはその子を自分の子として育てると約束する。二十年後、夫を亡くしたクレアは娘ブリアナを連れてスコットランドを訪れ、若い歴史家ロジャーの助けでジェイミーが生き延びたことを知る。第3シーズン、彼女は再び時を越える。ジェイミーはエディンバラで印刷屋と密輸をしており、庶子ウィリアムと、新しい妻がいた。カリブ海への航海は、ジョージアの海岸での難破に終わる。

第4シーズンからは、ノースカロライナの山あいにフレイザーズ・リッジを築く。ブリアナが巨石を越えて両親を追い、ロジャーも彼女を追う。ブリアナは海賊スティーヴン・ボネットにレイプされ、息子を産む。第5シーズン、ジェイミーの名付け親マータフは国王軍との戦いで命を落とし、クレアはライオネル・ブラウンとその一味に連れ去られてレイプされ、ジェイミーに救い出される。第6、第7シーズンでは独立戦争がリッジにも及ぶ。クレアは殺人の濡れ衣を着せられて絞首台から救われ、ブリアナとロジャーは幼い娘の命を救うため子どもたちを連れて20世紀へ戻り、ジェイミーはサラトガで、敵軍にいる息子ウィリアムと向き合う。

2026年に放送された最終第8シーズン、ブリアナの一家がフランクの書いた本を携えてリッジに戻る。そこには、ジェイミーがキングス・マウンテンの戦いで死ぬと記されていた。クレアとジェイミーは、フェイスが実は死んでいなかったこと、ともに暮らす孤児ファニーがその娘であることを知る。ジェイミーはウィリアムと和解し、それでも戦場へ向かう。彼はそこで命を落とし、クレアの腕の中で息絶える。終章は、第1話の1945年、窓の外からクレアを見つめていたハイランダーの幽霊が彼だったことを明かす。そして物語はキングス・マウンテンに戻る。クレアの髪は真っ白になり、ふたりは目を開けて息をする。目覚めたのがどこで、いつなのかは語られない。

主な出演

  • カトリーナ・バルフクレア・ビーチャム・ランダル(フレイザー)役

    第二次世界大戦の従軍看護婦で、のちに外科医。1743年へ時を越え、ジェイミーとの人生を選ぶ。

    クレア・ビーチャム・ランダル(フレイザー)の物語

    クレアはクレイグ・ナ・ダンの巨石に触れて1743年に目覚める。ブラック・ジャックから守るためジェイミーと結婚し、魔女裁判を生き延び、帰る道を断ち、刑務所から彼を救い出す。パリで娘フェイスを死産し、カロデンの前に身ごもったまま未来へ帰される。ブリアナを育てて外科医となり、彼の生存を知って再び時を越える。リッジでは、ライオネル・ブラウンの一味にさらわれてレイプされ、殺人の濡れ衣から絞首台を逃れ、ジェイミーが海で死んだと伝えられるとジョン・グレイと結婚し、戦場で撃たれる。孤児ファニーがフェイスの娘だと知る。キングス・マウンテンでジェイミーは彼女の腕の中で息絶える。髪の白くなった彼女と彼は目を開けるが、どこで、いつなのかは語られない。

  • サム・ヒューアンジェイミー・フレイザー役

    お尋ね者のハイランダー。クレアを守るために彼女と結婚し、生涯の伴侶となる。

    ジェイミー・フレイザーの物語

    ジェイミーはかつてブラック・ジャックに鞭打たれたお尋ね者で、クレアを彼から守るために結婚する。ウェントワース刑務所では、クレアを逃がす代わりにランダルにレイプされ、死を望む彼をクレアが引き戻す。カロデンの前にクレアを未来へ帰し、戦いを生き延びて身を隠し、刑務所でジョン・グレイと友となり、屋敷の令嬢に脅されて関係を持ち、息子ウィリアムが生まれる。二十年後、クレアが見つけた彼はエディンバラで印刷屋と密輸を営み、二人目の妻もいた。アメリカでリッジを築き、マータフを失い、サラトガで戦い、ウィリアムと和解する。キングス・マウンテンで死ぬとフランクの本で知りながら戦場へ向かい、クレアの腕の中で息絶える。そして、ふたりは目を開ける。

  • トビアス・メンジーズフランク・ランダル/ジョナサン・ランダル(ブラック・ジャック)役

    クレアの20世紀の夫で歴史学者のフランクと、その先祖で残忍なイングランド軍大尉ブラック・ジャックの二役。

  • ソフィー・スケルトンブリアナ・ランダル・フレイザー・マッケンジー役

    クレアとジェイミーの娘。アメリカでフランクに育てられ、両親を探して巨石を越える。

    ブリアナ・ランダル・フレイザー・マッケンジーの物語

    20歳のブリアナは、フランクが実の父ではないと知り、ひとりの女性が巨石の中へ消えるのを見てようやく母の話を信じる。母をジェイミーのもとへ送り出し、両親が火事で死ぬと知ると、自ら巨石を越えて警告に向かう。ウィルミントンでロジャーと仮の結婚の誓いを交わし、母の指輪を取り戻そうとした彼女を海賊スティーヴン・ボネットがレイプする。身ごもったまま両親と再会し、牢のボネットに赦しを告げ、息子ジェミーを産み、ロジャーと結婚する。娘マンディの心臓の病のため20世紀へ帰るが、ジャコバイトの金を狙うロブ・キャメロンに息子を奪われる。過去へ渡ったロジャーを追い、ふたたび身ごもってリッジへ戻り、父が死ぬことになる戦いのために銃を作る。

  • リチャード・ランキンロジャー・マッケンジー役

    クレアがジェイミーを探すのを助けるスコットランドの歴史家。ブリアナを追って過去へ渡り、彼女と結婚する。

  • デヴィッド・ベリージョン・グレイ役

    刑務所長を務めたイングランド貴族。ジェイミーを愛するようになり、その息子ウィリアムを自分の子として育てる。

この作品が問いかけるもの

『アウトランダー』は、女性の側から語られる歴史ロマンスだ。主人公は自分の身体について現代的な感覚を持つ元従軍看護婦で、女性を所有物として扱う時代に放り込まれる。作品は彼女の快楽も、その時代が人に何をするかも率直に描く。2014年の開始時、放送局の経営トップは、ロマンスとフェミニズムの視点の組み合わせがこのドラマを際立たせると語り、英紙の批評家は性描写における女性のまなざしを評価した。一方でこの作品は、ジェイミー、ブリアナ、クレアへの性暴力に居心地が悪いほど何度も立ち返り、そのたびに、人と結婚がそのあとをどう生きるのかを問う。八シーズン、三つの世紀にわたって問われ続けるのは、歴史が何度も引き裂こうとする愛のために、人は何を手放せるのかということだ。最後の場面の答えは、ほとんどすべて、死さえも、である。