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Cinema 月明かりの映画館

最高のセックスルーム 〜カップルの夢、叶えます〜

How to Build a Sex Room

2022リアリティアメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

英国人デザイナーが米国のカップルのために“プレイルーム”を作る。住宅リフォームとしてのキンク。

住まいのリフォーム番組の形をとっているが、ひとつだけ違う。作る部屋はすべて、セックスのための部屋なのだ。案内役はロンドン生まれのデザイナー、メラニー・ローズ。こうした部屋を手がけて十年ほどになるという。2022年7月に配信された全8話のシーズンはデンバーで撮影され、依頼人は地元の11組のカップルと、ひとりの女性。各回はふたつの依頼を行き来する。ローズは部屋にする場所を確かめると、依頼人と向き合い、何が好きで何を試してみたいかを尋ねる。話のきっかけは、大人のおもちゃを詰めたバッグだ。緊縛の講習や寝室用の写真撮影に連れ出すこともある。完成した部屋のお披露目で、それぞれの依頼は締めくくられる。

テイラーとアジェイは、急なはしごで降りる地下室にロックンロール風の部屋を望む。ラージとライアンの部屋は、ラージのボヘミアン趣味とライアンのテクノロジー好きをひとつにしたもので、ローズは目隠しを使ってふたりが話し合う手助けをする。ハンナとウェズリーには、地下のシャワー室。離れて暮らすオーランドとマシューは、眺めのいい部屋を望む。子どもが生まれてから愛情はあっても親密さを失ったシェニカとマシューは、それを取り戻したい。レスターとソリヤを中心とする7人のポリアモリーの家族には、地下牢風の部屋。ミーガンとデイヴにはスパのような部屋ができ、デイヴはこの機会にプロポーズする。バーレスクの踊り手ベティとブロディには、バスタブと舞台のあるアールデコ調の部屋。初めて家を買ったウイマとジェシーには、キャバレー風のラウンジ。高校時代からの恋人同士トリシャとゲイリーには、寝室では狭すぎるため、農場に建てる小屋。車で暮らすヘザーとサラには、新しいベッドとセックススイングを備えたバン。最後の依頼人は、独り身の暮らしのための部屋を求めるコメディアンのリサだ。配信元はのちに、ミーガンとデイヴが結婚し、オーランドとマシューが一緒に暮らし始め、リサが撮影中に出会った相手と交際していると伝えた。

主な出演

  • メラニー・ローズ司会

    ロンドン生まれ、ロサンゼルス在住のデザイナー。十年ほど前からセックスルームを手がけ、おもちゃの詰まったバッグで依頼人の口を開かせる。

  • ミーガン参加者

    五つ星のスパのような部屋を頼むカップルのひとり。部屋づくりの途中でプロポーズを受ける。

  • デイヴ参加者

    ミーガンのパートナー。ローズの手を借りてプロポーズし、ふたりはのちに結婚したと伝えられた。

  • レスター参加者

    ソリヤの恋人。彼女とともに7人のポリアモリーの家族の中心にいて、ローズに地下牢風の部屋を頼む。

  • ソリヤ参加者

    レスターの恋人で、家族のもうひとりの中心。ふたりの部屋は、一組のカップルではなく家族全員のために設計される。

  • リサ参加者

    デンバーのコメディアン。シリーズでただひとりの独身の依頼人で、自分ひとりの暮らしのための部屋を求める。

この作品が問いかけるもの

この番組は、テレビでもっとも家庭的な型であるリフォーム番組を借りて、その種の番組が決して開けない部屋の扉を開ける。この借用には意味がある。欲望の相談より、スパや地下室の改装の相談のほうがずっと見やすい。ローズ自身、部屋づくりは、裁かれる心配なくセックスを話せるようにするための手段だと語る。依頼人は俳優ではなく、デンバーの住人たちだ。子育てで離れてしまった夫婦、7人のポリアモリーの家族、車で暮らすカップル、自分ひとりのための部屋を設計するコメディアン。番組はセックスを、家庭が計画し、予算を組み、場所を用意するものとして扱う。世界でいちばん色気のない考え方かもしれないし、いちばん正直な考え方かもしれない。部屋は人と人のあいだに起きることを変えられるのか、起きる場所を与えるだけなのか。その問いは開いたまま残る。