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Cinema 月明かりの映画館

最後通牒 〜結婚、それともさようなら?〜

The Ultimatum: Marry or Move On

2022–2026リアリティアメリカ

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ストーリー

結末まで書いています。

結婚を望む側と望まない側のカップルが3週間パートナーを交換する。『クィア・ラブ』(2023–)はその優れた半身。

『最後通牒 〜結婚、それともさようなら?〜』は、『ラブ・イズ・ブラインド』と同じクリス・コーレンが生み出した恋愛リアリティ番組で、司会はニック・ラシェイとヴァネッサ・ラシェイの夫妻が務める。集まるのは、片方が相手に「結婚するか、別れるか」と迫っているカップルたちだ。最初の1週間、カップルはいったん離れて、ほかの参加者とデートする。そのあと各自がほかのカップルの相手をひとり選び、3週間の「お試し結婚」生活を送る。続く3週間は元の相手と暮らし、8週間の終わりに、結婚か別れかを決める。

2022年4月に配信されたシーズン1は、テキサス州オースティンで撮影され、6組が参加した。アレクシスとハンター、続いて子どもを望むか迷っていたローレンと恋人のネイトが、相手を選ぶ夕食の席で婚約し、交換を待たずに番組を去る。お試し結婚では、ジェイクとレイ、コルビーとエイプリル、ゼイとシャニーク、ランドールとマドリンが組んだ。交際2年のエイプリルにこの企画へ引きずり込まれたと話すジェイクは、最初からレイに惹かれていた。家庭をもつことにためらいのあったゼイは、意思疎通の不足や、レイとジェイクの近さをめぐって彼女と衝突を重ね、行き先も告げずに一晩帰らなかったことで、第8話で別れる。最終日、ジェイクはまだ結婚できないとエイプリルに告げて別れ、そのあとレイのもとへ行き、世界のどこへでも一緒に旅しようと申し出る。ランドールはシャニークにプロポーズし、彼女は受け入れる。結婚をためらっていたマドリンに、コルビーはカウボーイハット姿で求婚し、ふたりはその場で結婚した。

後日の再会番組では、コルビーとマドリンは結婚生活を続け、子どもを授かっていた。アレクシスとハンターは式の日取りを決め、ネイトとローレンはカウンセリングを経て、子どもはひとりと決めていた。シャニークとランドールは婚約をいったん解消したのちに復縁していた。ジェイクとレイの旅は実現しなかった。シャニークとランドール、アレクシスとハンター、ネイトとローレンの3組は、のちに結婚している。2023年には、クィアのカップルによる派生番組も始まった。

主な出演

  • ニック・ラシェイ司会

    妻ヴァネッサとともに番組の司会を務める歌手。夫妻は『ラブ・イズ・ブラインド』の司会も担う。

  • ヴァネッサ・ラシェイ司会

    ニックの妻で共同司会者。夫とともにカップルたちを実験の各段階へ導く。

  • マドリン・バラトーリ参加者

    交際2年のコルビーの恋人。結婚に迷っていたが、最終日にその場で彼と結婚する。

  • コルビー・キッシンジャー参加者

    マドリンに最後通牒を突きつけた側。最終日、カウボーイハット姿でプロポーズする。

  • レイ・ウィリアムズ参加者

    交際2年半のゼイに最後通牒を出す。お試し結婚でジェイクと惹かれ合うが、最後はどちらとも結ばれない。

  • ジェイク・カニンガム参加者

    エイプリルの交際2年の恋人。まだ結婚できないと彼女に告げ、代わりにレイを旅に誘う。

この作品が問いかけるもの

結婚したい側と、まだできない側。多くのカップルが人知れず経験するその瞬間を、この番組は企画にした。中心の仕掛けは残酷で、しかも多くを明かす。相手が運命の人かを確かめるために、3週間、別の誰かの恋人と暮らすのだ。見えてくるのは、結婚そのものが本当の問題であることは少ないということだ。その下には、子ども、誠実さ、ふたりの人生の速度を誰が決めるのかをめぐる争いがあり、乗り換えるかもしれない相手の目の前で試される関係が持ちこたえられるのかという問いがある。批評は割れた。『ラブ・イズ・ブラインド』と並ぶ恋愛リアリティの新たな旗手と評す声がある一方、前提がずさんで操作的だという批判もあった。その場での結婚と、指輪の代わりの旅の誘い。シーズン1の結末は、最後通牒が生むのが約束なのか、ただの決断なのかを問いかけたまま終わる。