ラブ・イズ・ブラインド JAPAN
Love Is Blind: Japan
Journalでの言及
Journal恋人が欲しいことと、親密さが欲しいことは、別の飢えだ。ストーリー
結末まで書いています。
顔を見ずに“ポッド”で会話だけの婚約。その後に待つ家族と現実。
この番組は、アメリカで大ヒットした婚活リアリティの形式を日本に持ち込んだものだ。24人の男女が10日間、壁で隔てられた「ポッド」で声だけのお見合いを重ねる。顔を合わせられるのは、婚約したふたりだけ。婚約者たちは短い旅と3週間の同棲を経て結婚式に臨み、そこで本当に結婚するかを決める。スタジオでは藤井隆と板谷由夏が見守る。2022年2月に配信された。
婚約したのは8組。最初に決めたのは35歳のナナコと31歳の芸人オダッチだった。彼はナナコのコンプレックスを優しく受け止めたが、対面すると静かに過ごしたがり、ふたりは早々に別れる。ナナコは、彼が自分より仕事を優先したと語った。27歳のモトミと32歳の美容師リョウタロウは、ポッド越しに手紙も交わした。金髪の彼を前に、モトミは想像と全然違うと戸惑うが、ポッドで確かめた相性は揺らがない。30歳のミドリは涙のプレゼンで38歳のワタルを射止めるが、声と姿のギャップに悩む。23歳のユウダイは31歳のナナにプロポーズし、ふたりの女性の間で迷った37歳の皮膚科医モリは26歳のミナミを選ぶ。カオルは自分のコンプレックスを明かさないままミサキと婚約し、プリアはミズキを受け入れる。悩み抜いた30歳のアヤノは、ポッドで一分間黙ってみようと言った56歳のコンサルタント、シュンタロウのプロポーズを受ける。
婚約の多くは、対面した現実に耐えられない。プリアは、ミズキが勤め先の経営者だと偽っていたと知って去る。ナナは、ユウダイが何もかも正直ではなかったと知って別れる。モリとミナミは涙の話し合いを重ねた末に別れ、カオルとミサキも別れる。リョウタロウは誠意を伝えたいと金髪を黒く染め、モトミの家族に会う。ワタルは同棲中にミドリに改めてプロポーズし、母親の助言もミドリの背中を押す。結婚式で、この二組は愛を誓う。シュンタロウはアヤノに、意思の疎通ができなかったとノーを告げた。結婚した二組には、のちに子どもが生まれている。
主な出演
この作品が問いかけるもの
この番組は、顔を見ずに結婚相手を選べるのかというアメリカ生まれの挑発を、日本の婚活に通してみせた。ネットフリックスのコラムで米国版やブラジル版と見比べた書き手は、日本の参加者がまず相手の職業や肩書を尋ね、誰にも嫌われないよう、質問の裏にある正解を読みながら話していたと指摘した。台所は女性の聖域だと語った男性には、ネット上で批判も寄せられた。番組は結婚相談所とは逆の順序をたどる。まずプロフィールを取り去り、あとから家族やお金、肩書という現実を戻していく。婚約のいくつかはまさにその現実で壊れ、ひとつは経営者だという嘘で終わった。残ったのは二組。言葉で差し出した自分は、誰かとともに暮らせる自分と同じなのか。番組はその問いを残していく。