隣の恋は青く見える
The Grass Is Greener Next Door
ストーリー
結末まで書いています。
別れるか迷うカップルが他のカップルと同居。隣の恋が青く見える瞬間を撮る。
『隣の恋は青く見える』は、別れの瀬戸際にいるカップルのためのアベマの恋愛番組で、2021年に始まった。恋人どうしが合意のうえで「お試し破局」をし、ほかのカップルたちと1週間ほど共同生活を送る。そのあいだは、恋人公認で誰とデートしてもいい。毎日、気になる相手に「恋の天秤」のおもりを置き、その結果が示される。終盤には元の恋人との復縁デートがあり、最終日にそれぞれが、別れか、復縁か、新しい恋かを決める。シーズン1では高橋メアリージュンと高橋ユウの姉妹がスタジオから物語を語り、その後のシーズンではマヂカルラブリーの村上と岡田結実が見守り、シーズン4ではローランドも加わった。
2023年1月から3月に配信されたシーズン4では、8組のカップルがベトナムのダナンとホーチミンに分かれて過ごす。28歳までに結婚したい26歳のダンサー、ミチルの恋人は、モデルとして売れるまで結婚は考えないリュウヘイ。ダナンでニアスと親しくなったミチルは、復縁デートで涙ながらに、彼とキスをしたとリュウヘイに打ち明ける。美容サロンを営むカノンは、恋人タイヨウを一度も家に呼んだことがない。この旅に来たのは、その理由を伝えるきっかけをつくるためだった。彼女には子どもがいる。シンイチロウとサニーは、遠距離になってから心が離れていた。カイトの束縛は、リカを息苦しくさせている。ホーチミンでは、パーソナルトレーナーのユウタが本心を見せない。別れるつもりでいた恋人のセナは、シオンがユウタへの好意を宣言したとき、まだ彼が好きだと気づく。
最終日、復縁したのは2組だけだった。ユウタはシオンの告白を断ってセナのもとへ戻り、タイヨウは、よく考えればそれほど大きな話ではないとカノンとの復縁を決め、これからは家にたくさん行くと笑う。ミチルは、リュウヘイへの残る想いよりも安心を選んで、ニアスとともに帰国する。リュウヘイには、「気持ちが伝わらなかった」とだけ書かれた彼女の手紙が渡される。リカは、もうカイトを好きではないと告げ、恋人メグミとの復縁を断ったばかりの別の男性と日本へ帰る。サニーはシンイチロウとの関係に終止符を打ち、ふたりの恋を、お金を入れるほど引き返せなくなるクレーンゲームにたとえた。ユウカもタツヤの復縁の申し出を断る。16人のうち8人が、ひとりで帰国した。
主な出演
村上司会
マヂカルラブリーのひとり。岡田結実とともにスタジオで見守り、傷つく人を見て泣いたり怒ったりする番組だと語る。
ミチル参加者
28歳までに結婚したい26歳のダンサー。恋人リュウヘイとニアスの間で揺れ、最後にニアスを選ぶ。
リュウヘイ参加者
モデルとして売れるまで結婚は考えない。復縁デートで、ミチルがニアスとキスしたことを知る。
カノン参加者
美容サロン代表。タイヨウを家に呼べなかった理由、子どもがいることを伝えるきっかけを求めて参加する。
タイヨウ参加者
ディージェー。カノンに子どもがいると知るが、それほど大きな話ではないと考え、彼女との復縁を選ぶ。
サニー参加者
交際2年2か月のシンイチロウの恋人。遠距離で心が離れ、ふたりの恋をクレーンゲームにたとえて別れを選ぶ。
この作品が問いかけるもの
『隣の恋は青く見える』は、多くのカップルが恐れる浮気を、恋人公認の実験に変えてしまう。恐れを取り除いたとき、関係には何が残るのか。スタジオの村上自身が、大好きな相手がほかの異性と楽しく過ごすのを見てつらくなる人を見る番組だと説明している。けれどシーズン4が浮かび上がらせるのは、浮気そのものより、カップルが別れずにいる理由のほうだ。サニーがクレーンゲームにたとえた、注ぎ込んだものへの執着。結婚の期限を決めた女性と、夢を追う男性のすれ違い。恋人に言えずにいた子どもの存在。リアルサウンドの評者は、長く付き合うカップルが関係を続けるかどうかを選ぶ機会はほとんどなく、この番組はその選択を迫るのだと書いた。記録された決断のうち、もっとも誠実なもののいくつかが別れであり、問われてしまえば人は案外静かにそれを選ぶ。