ラブ トランジット
Love Transit
ストーリー
結末まで書いています。
元カップルたちが誰と付き合っていたかを伏せて共同生活。復縁か、新しい恋か。
『ラブ トランジット』は、韓国で人気を集めた恋愛番組の形式をもとに、日本でつくられた恋愛リアリティだ。かつて恋人だった5組の男女が、横浜のホテルから北海道へと移りながら約1か月をともに過ごす。誰が誰の元恋人なのかは明かさない。元恋人がほかの誰かに惹かれていく姿を見ながら、最後にバス停で相手を待ち、同じバスに乗ったふたりがカップルとなる。2023年6月配信のシーズン1では、お笑いコンビのりんたろー。と兼近大樹、磯村勇斗、松岡茉優、大久保佳代子らがスタジオで見守った。
最初に明かされたのは、復縁を望む看護師のえりと、36歳のキャンドルアーティスト、マサシの関係だった。マサシは前に進んだように見え、序盤からアパレルディレクターのあみに向かう。えりは涙を流す。あみは元恋人の美容師こうへいとやり直す気がないが、こうへいは邪魔をしない。まだ好きだと素直に伝え、決めるのはあみだと委ね、いつも彼女の味方でいる。俳優のマイは、初めての恋人だった起業家のダイキと10年ぶりに再会し、成功者に変わった彼を受け入れられない。その今のダイキに、大学生のありさが惹かれていく。ありさの元恋人で俳優、モデルのきょうへいは、嫉妬から空回りを続ける。ルカとアメリカンフットボール選手のよしひとは、何度もぶつかり合う。
バス停で成立したのは4組、そのうち3組が復縁だった。よしひとはけんかを謝ってやり直したいと告げ、ルカは最後の夜に皆の前で泣いた彼の姿に心を動かされたと語る。マサシはスタジオも驚くなか、あみではなくえりのもとへ向かい、自分が寄り添えていなかったと伝え、えりはバスに乗る。こうへいはあみに、復縁ではなく新しく付き合ってほしいと告げ、あみは手紙を読んでそれに応える。ありさはきょうへいとダイキ両方の告白を聞き、ダイキのバスに乗る。きょうへいはひとりのバスで涙を流す。マイはダイキに言葉の選び方を詫び、胸を張ってひとりで帰ると告げた。
形式はその後のシーズンにも受け継がれ、2025年のシーズン3では旅の舞台が石垣島に移った。
主な出演
大久保佳代子スタジオ出演
シーズン1前半のスタジオで、りんたろー。、兼近大樹、磯村勇斗、松岡茉優とともに見守るお笑い芸人。
あみ参加者
24歳のアパレルディレクター。元恋人こうへいとの復縁は考えずマサシに惹かれるが、最後はこうへいを選ぶ。
こうへい参加者
25歳の美容師。まだあみを想い、復縁ではなく新しく付き合ってほしいと告げて、彼女の心を取り戻す。
えり参加者
28歳の看護師。最初に元恋人との関係が明かされる。あみに向かうマサシとの復縁を望み、最後に結ばれる。
マイ参加者
26歳の俳優。10年ぶりに再会した初恋人ダイキの変化を受け入れられず、ひとりで帰ることを選ぶ。
ダイキ参加者
27歳の起業家。かつてのマイの恋人。最後のバス停で、大学生のありさに選ばれる。
この作品が問いかけるもの
恋愛番組の多くは、見知らぬ者どうしの出会いから始まる。『ラブ トランジット』は別れから始まり、かつて愛した人が目の前で別の誰かに惹かれていくのを見るとき、人に何が起きるのかを問う。スタジオのりんたろー。は当初、元恋人の次の恋など本来見なくていいのに、意地悪な番組だと思ったという。番組が見つめるのは、その残酷さが開くものだ。小さな悩みの積み重なりで、あるいは10年の変化で別れたふたりが、外側から自分たちのつまずきを見て、そのうえで選ぶ。リアルサウンドの評者は、うまくいった復縁は、復縁しようとするのをやめ、もう一度好きになってもらおうとした人から生まれたと書いた。変わった自分を見せるか、変わった相手を受け入れるか。50歳を過ぎて恋愛番組に共感できずにいた大久保佳代子は、久々に先が見たいと思えたと語った。