カップルズ・セラピー
Couples Therapy
Journalでの言及
Journalカップルの同意は、ひとつではなく二つある。ストーリー
結末まで書いています。
精神分析家オーナ・グラルニクの実際のセッション。セラピストが勧められる唯一のリアリティ番組。
ショータイムのためにジョシュ・クリーグマン、エリース・スタインバーグ、イーライ・デプレスが作ったこの番組は、ニューヨークの精神分析家オーナ・グラルニクのもとで治療を受ける実在のカップルを撮る。各シーズンは3、4組のカップルの20週にわたるセッションを追い、30分の9話にまとめる。診察室はグラルニク自身の部屋を模したセットで、カメラはマジックミラーの向こうに隠され、カップルは撮影スタッフと顔を合わせない。各話はカップルのセッションと、グラルニクが指導役の精神分析家ヴァージニア・ゴールドナーと治療や自分の感情について話し合う場面とを行き来する。子どもは同意できないため、深く話題にしないのが決まりだ。
2019年のシーズン1には4組が登場した。アニーとマウが来たのはセックスのことだ。マウは毎日のセックスを求め、アニーが誕生日に用意した乱交パーティーにも不満だった。彼はグラルニクの働きかけをことごとく拒み、ふたりは11回のセッションで去った。エレインとディショーンは、彼女が頻繁に連絡してくることへの彼の苛立ちと、彼が遠ざかっていくという彼女の思いから始まった。治療は、互いの言葉の聞こえ方に影を落としてきた幼いころの経験を掘り起こし、ラテン系のエレインと黒人のディショーンにとって人種が何を意味するのかにも踏み込む。ディショーンはのちに、グラルニクが結婚を救ってくれたと語った。ローレンとサラは子どもをもつ時期をめぐって対立していた。サラはもう準備ができていると感じ、ローレンはまず自分自身のあり方に落ち着く時間を求めていた。エヴリンとアランは不信のなかで身動きがとれずにいた。2020年12月の特別編は、パンデミックのなかのローレンとサラ、エレインとディショーンを再び訪ねた。サラはこのときサムと名乗り、ノンバイナリーを自認していて、ふたりは子どもをもつ望みを手放していた。ジョージ・フロイドの殺害事件のあと、グラルニクはもうひとりの相談相手カークランド・ヴォーンズを頼った。その後のシーズンには、番組初のポリアモリーの三人組を含む新たなカップルが登場し、2026年5月には第5シーズンが始まった。
主な出演
この作品が問いかけるもの
この番組は、ありえないように聞こえる主張を掲げる。治療は、見世物にせずに撮れるというのだ。答えは作り方にある。隠されたカメラ、部屋にいないスタッフ、自分の反応まで画面の上で指導役に打ち明ける治療者。そこから生まれたのは、人がゆっくり変わっていく、あるいは変われずにいる姿を映す、まれなテレビだ。カップルの喧嘩が底で何をめぐっているのか、その多くがふたりの出会うずっと前に始まっていたことを、視聴者は目にする。一方で、実在の人が登場人物として見られると何が起きるかも示した。シーズン1でもっとも嫌われたマウは、見知らぬ人々にネット上で勝手に診断され、罵られ、グラルニクはそれに心を痛めたと語っている。他人の真実の1時間を見ることは学びなのか、のぞき見なのか、その両方なのか。問いは画面のこちら側にも残る。