セックスと愛とグープ
Sex, Love & goop
Journalでの言及
Journalタントラは技法ではない。注意の向け方のことだ。Journal深い休息は眠りではなく、許可のことだ。ストーリー
結末まで書いています。
5組のカップルがソマティックやインティマシーのコーチと取り組む。主流プラットフォームがタントラ隣接の実践を映した最も近い例。
ウェルネス企業グープの創業者グウィネス・パルトローが、長く連れ添ったカップルたちをサンタモニカの本社に招き、専門家のチームとともに性生活に向き合ってもらう全6話のシリーズだ。パルトロー本人はときおり姿を見せ、関係コーチのミカエラ・ベームと進み具合を語り合う。画面の大半は、スパのようなセットでのセッションそのものだ。
交際6年のエリカとデイモンは、性の相性が合わないのではと悩んでいる。彼はもっと頻繁にセックスを求め、彼女はバイブレーターでしか絶頂に達しない。性科学者のジャイヤはふたりの「エロティック・ブループリント」の違いを読み解き、小さすぎると思い込んでいたエリカのクリトリスが、包皮に覆われていただけだと教え、デイモンを涙させる「エネルギーのオーガズム」へ彼女を導く。長年連れ添ったフェリシタスとラマは、口うるさい母親と幼い男の子のような関係に陥っていた。ベームは目隠しを使ったエクササイズでラマに主導権を握らせ、フェリシタスには、その場で相手を批判しないよう教える。同性愛を否定する家庭で育ち、自分の体への恥を抱えるレズビアンのカップル、カミールとシャンドラには、親密さのコーチ、ダルシャナ・アビラがつき、鏡と手を使ったボディワークで寄り添う。挿入のたびに痛みを感じてきたシャンドラは、緊張がほどけて絶頂を迎える。60代のジョイとマイクは、欲求の差に向き合う。タントラのヒーラー、アミナ・ピーターソンはふたりに動物になりきって遊ばせ、それから自ら服を脱いでジョイと鏡の前に並び、63年近く抱えてきたという体への恥に向き合わせる。
第5話のダッシュとセラの悩みはセックスではなく、関係が苦しくなると離れてしまう癖だ。ふたりはカタリーナ・ウィティックのもと、見知らぬ人たちに家族の役を演じてもらう「ファミリー・コンステレーション」に臨み、セラの回では、祖母から受け継がれてきた悲しみが浮かび上がる。最終話はエリカとデイモンの歩みをまとめ、その後のカップルたちの姿も伝える。フェリシタスとラマは以前より心が通い合い、ジョイとマイクは同じ熱量で求め合えるようになり、ダッシュとセラはカップルとして自信を深めている。鏡を使ったワークに心を動かされたパルトローは、自分の人生の次の段階は、ありのままを受け入れることでなければならないと語る。
主な出演
この作品が問いかけるもの
この番組は重い荷物を背負って登場した。グープは2018年、根拠のない健康効果をうたったとして和解金を払っており、その商品のひとつが膣に入れる翡翠の卵だった。疑いの目で見始めた批評家の多くが考えを改めた。英紙は、グープが作った唯一の価値あるものかもしれないと書いた。扱うのは、ありふれていて重い主題だ。欲求の差、誰も説明してくれなかった体のしくみ、性交時の痛み、恥を手放そうとするレズビアンのカップル、生涯自分の体を好きになれなかった60代の女性。もっとも大胆なのは、手を使うボディワークを映したことだ。米誌はこれを、議論を呼び、カリフォルニア州以外のほぼすべての州で違法な手法だと紹介した。治療と接触の境目をどこに引くかは、問いのまま残る。残るのは、性を知らないのは恥ではないと大人になって気づく人々の姿だ。