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Cinema 月明かりの映画館

新婚さんいらっしゃい!

Shinkon-san Irasshai!

1971–2026トーク・バラエティ日本

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

新婚夫婦が日曜昼のテレビでなれそめから寝室の事情まで語る。同じ司会者による最長寿のテレビトーク番組として、ギネス世界記録に認定された。

『新婚さんいらっしゃい!』は、1971年1月31日から大阪の朝日放送が制作し、日曜の昼に放送されている長寿トーク番組だ。毎週、結婚して半年から3年以内の夫婦が、自薦や他薦の応募から選ばれて舞台に上がり、司会者と向かい合って、出会いのきっかけから、どうやって結ばれたか、いまの暮らしの不満までを語る。言葉は大阪弁か、夫婦それぞれの土地の方言で、長く字幕も使われなかった。司会者は、ふたりが結ばれた経緯を必ず詳しく聞き出すが、話が下品になる手前で打ち切る。夫婦の告白が度を越すと、司会者は椅子ごと後ろへ転げ落ちる。番組名物の「椅子コケ」だ。転がった椅子は相方の司会者が起こす。後半には長く賞品をかけたゲームがあり、ハワイ旅行をかけた神経衰弱「ペアマッチ」、のちにリボンの色で賞品が決まる「ラブキャッチ」が続いた。2008年からは、参加した夫婦に「イエス・ノー枕」が贈られた。

初回から2022年3月まで、51年あまり司会を務めたのは桂三枝、のちの六代桂文枝である。2015年には「同一司会者によるトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定された。相手役には片平なぎさ、そして25年近く務めた山瀬まみらがいた。2022年4月からは藤井隆と井上咲楽が、ともに司会を担っている。登場する夫婦には国際結婚も、熟年の新婚も、再婚もある。2023年6月には、日本のスタジオで初めて男性同士の夫婦が舞台に上がった。フランスで結婚したバレエダンサーとその夫だった。

主な出演

  • 桂文枝司会

    落語家。三枝の名で始め、2022年まで51年にわたって司会を務めた。椅子から転げ落ちる芸で知られる。

  • 山瀬まみ司会

    1997年から2022年まで文枝の相手役を務めた、歴代最長の女性司会。転がった椅子を起こし続けた。

  • 片平なぎさ司会

    女優。1981年から1992年まで、三枝の相手役として司会を務めた。

  • 藤井隆司会

    タレント、歌手。2022年4月から司会を務め、椅子コケも受け継いだ。

  • 井上咲楽司会

    タレント。2022年4月から藤井とともに、補佐役ではなく対等な司会として番組を進める。

この作品が問いかけるもの

半世紀を超えて、『新婚さんいらっしゃい!』は、一般の夫婦が日曜の昼に自分の言葉で結婚を語る場であり続けてきた。性のことにも率直だが下品にはならず、ふたり暮らしの小さな戦争を笑いに変える。その流儀は節度だ。司会者は、ふたりがどう結ばれたかをきちんと聞き、答えが行き過ぎる前に椅子から転げ落ちる。気恥ずかしさは、夫婦がともに笑える笑いになる。番組は長い年月をかけて、誰が「新婚さん」なのかも少しずつ記録してきた。2023年6月、フランスで結婚した男性ふたりが舞台に座った。日本のスタジオで初めての同性カップルだった。当時この国は、主要7か国のなかでただひとつ、ふたりが結婚できない国だった。ふたりはどうやって家族になったのか。番組がいつも投げかける問いは、その週、違って聞こえた。そして答えは、ごく当たり前のものだった。