私たち結婚しました
We Got Married (Japan)
ストーリー
結末まで書いています。
芸能人同士が“新婚”を演じる。演技の親密さがどこで本物になるか。
『私たち結婚しました』は、韓国・文化放送の人気番組を日本版にリメイクした、アベマの「結婚モキュメンタリー」だ。シーズンごとに芸能人の二組が、全10話の期間限定で夫婦になる。プロポーズ、結婚式、新居、新婚旅行。夫婦の距離を縮める「ラブミッション」は漫画家の東村アキコが監修する。シーズンが終われば、結婚も終わる。スタジオでは俳優の三浦翔平が見守る。2021年7月から2024年5月まで、5シーズンが配信された。
2022年11月から2023年1月のシーズン4では、シリーズ最年長の夫となる俳優の久保田悠来と、15歳年下のモデルで朝の情報番組の顔でもある貴島明日香、27歳の俳優・瀬戸利樹と、シリーズ最年少の妻となる23歳の俳優でモデルの紺野彩夏が夫婦になる。久保田は初日に、かしこまらずタメ口でいこうと提案する。握手か、耳元でささやくか、キスかを選ぶミッションではキスを選ぶが、ゆで卵はつくれない。ふたりとも酒好きとわかり、スタジオからは毎回「また飲んでる」とつっこまれる。地元の平塚で、久保田はいくつもの挫折と、合格しなければ夢を諦めるつもりだった26歳のオーディションのことを語る。貴島も、いちばんつらかった21歳のころを打ち明け、のちに、しっかり者という自分のイメージに縛られてきたと涙を見せる。天然で優柔不断な瀬戸は、ミッションで頬にキスをしたあと「失礼しました」と謝り、サバサバした紺野がリードする。だが新婚旅行の金沢では瀬戸が先に立ち、「彩夏、好きだ」と叫び、イヤリングを贈る。
最終日、久保田への最後のミッションは、今日の妻はシンデレラ、午前0時に迎えの車に乗せてください、というものだった。泣きじゃくる貴島の前で、久保田はこらえていたが、やがて涙をこぼし、ふたりは別れのキスをする。最後の手紙には、照れ屋で負けず嫌いで頑張り屋の、彼女の素顔が綴られていた。贈り物はゆで卵キット。感情をあまり表に出さなかった紺野も号泣し、最後にキスしてと瀬戸に頼む。
主な出演
この作品が問いかけるもの
『私たち結婚しました』が描くのは、恋愛番組がふつう手前で止まる部分、結婚そのものだ。終わりが決まっているふたりが、10週にわたって夫婦を演じる。制作者は、それを意図した選択だと語る。結婚は、この番組が届けたい20代から30代前半の女性が、するにせよしないにせよ一度は向き合うライフイベントだ。付き合うまでではなく夫婦になってからを描けば、駆け引きではなく、困難をどう乗り越え、足りないところをどう補い合うかを見せられる。シーズン2の最終回は100万視聴を超えた。ミッションも含めて、仕組みはあからさまに作り物だ。だからこそ、ふとした本音が不思議な重みを帯びる。いつもしっかり者でいる努力に疲れたと、真夜中に別れる夫の隣で泣く女性。そのやさしさのどこまでが演技なのか、それが問題なのかどうかは、見る側に委ねられている。