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Cinema 月明かりの映画館

しあわせのモーメント

Little Things

2016–2021ドラマ・シリーズインド

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

ムンバイの同棲カップルを、買い物リストと就寝前の口論のスケールで撮る。

ナーグプル出身のカヴィヤ・クルカルニと、デリー出身のドゥルヴ・ヴァッツは、ムンバイの部屋で一緒に暮らしている。物語は、ふたりのありふれた一日と長い会話をそのままの大きさで追う。人の投稿を見て何かしたくなる怠惰な日曜日、互いの機嫌を損ねる朝の慌ただしさ、蚊に眠れない夜から始まる元恋人の話、夜更けの縁日。第1シーズンの終わり、ぶどう畑でカヴィヤは、自分が人生で何をしたいのかわからないと打ち明ける。

第2シーズン、カヴィヤは昇進し、ドゥルヴは仕事を辞めて漂うように暮らす。その差がけんかを生む。出張先でほかの男性に惹かれたカヴィヤは、ドゥルヴと長く続けていけるのかと考え始める。友人の結婚式で、親密なひとときが、ふたりの関係はどこにあるのかという口論に変わり、帰り道でふたりはとことん話し合う。

第3シーズンはふたりを引き離す。研究の仕事でバンガロールへ移ったドゥルヴはすぐに友人をつくり、ムンバイのカヴィヤは孤独を抱える。里帰りでは老いていく親の姿を知り、デリーの実家を片づける母からは結婚を急かされる。再び一緒になっても暮らしの歯車はかみ合わず、結婚指輪が波風を立て、悲しい知らせがカヴィヤにナーグプルへの異動を考えさせる。

最終シーズンが始まるとき、ふたりは十四か月離れて暮らしている。彼女はナーグプルの実家で働き、彼はフィンランドで職を得ていた。ケーララ州の旅で再会するが、カヴィヤの三十歳の誕生日、ドゥルヴは仕事の電話から抜けられず、彼女はひとりで過ごす。ドゥルヴは帰国を決め、カヴィヤはムンバイでの職に戻れないなら辞めると会社に告げる。ふたりは再び部屋を借りるが、出だしはつまずく。医師がカヴィヤの背中に神経の圧迫を見つけ、彼女は新しい仕事を始められず安静を命じられ、ドゥルヴは職場で苦しむ。双方の両親が訪ねてくると、話は結婚に及ぶ。理由のはっきりしないパーティーの夜、カヴィヤはドゥルヴをバルコニーに呼び出し、指輪を差し出す。物語は、居間に両家がそろったふたりの婚約で終わる。

主な出演

  • ミティラ・パルカルカヴィヤ・クルカルニ役

    ムンバイで仕事を築くナーグプル出身の女性。仕事に、恋に、人生に何を望むのかを問い続ける。

    カヴィヤ・クルカルニの物語

    カヴィヤはムンバイの部屋でドゥルヴと暮らしている。第1シーズンの終わり、ぶどう畑で、人生で何をしたいのかわからないと打ち明ける。第2シーズンでは彼女が昇進し、彼は仕事を辞めて漂う。出張先でほかの男性と打ち解け、ドゥルヴと長く続けられるのかと考える。彼がバンガロールへ移ると孤独を抱え、悲しい知らせにナーグプルへ移ることを考える。最終シーズンが始まるころには、十四か月を実家で働いて過ごしている。ケーララの旅では三十歳の誕生日をひとりで過ごし、ムンバイの職に戻れないなら辞めると会社に告げる。だが背中の神経の圧迫で、その仕事は始められない。両家の親がそろったパーティーの夜、彼女はドゥルヴに指輪を差し出し、ふたりは婚約する。

  • ドゥルヴ・セーガルドゥルヴ・ヴァッツ役

    カヴィヤのパートナーでデリー出身の研究者。仕事と街を渡り歩きながら、望むものを少しずつ見つけていく。

    ドゥルヴ・ヴァッツの物語

    デリー出身のドゥルヴは、ムンバイでカヴィヤと暮らし、怠惰な日曜日と長い会話を重ねている。第2シーズン、訪ねてきた幼なじみとのあいだに大きな隔たりができていたことを知る。仕事を辞めて漂うあいだに、カヴィヤは昇進する。彼女の母と過ごした午後には、親の顔の奥にいる一人の人を知る。研究の仕事でバンガロールへ移るとすぐに友人ができ、母には結婚を急かされる。最終シーズンの前には、フィンランドで働き、十四か月をカヴィヤと離れて過ごしている。ケーララでは仕事の電話に捕まり、彼女の三十歳の誕生日に間に合わない。帰国を決め、ムンバイの新しい職場で苦労しながら、毎朝カヴィヤのリハビリに付き添う。パーティーの夜、彼女が差し出した指輪を、その指にはめる。

  • ナヴニ・パリハールイラ・クルカルニ役

    ナーグプルに暮らすカヴィヤの母。ムンバイを訪れた彼女を通して、ドゥルヴは親の顔の奥にいる一人の人を知る。

この作品が問いかけるもの

『しあわせのモーメント』が描くのは、多くの恋愛ものが飛ばしてしまう部分だ。恋に落ちたあとで、結婚よりは前。仕事や距離、病気や退屈のなかで、ふたりが互いを選び続けなければならない時間である。2016年に制作会社の動画チャンネルで15分ほどの短編として始まり、第2シーズンからはネットフリックスが引き継いだ。カヴィヤとドゥルヴはムンバイで結婚せずに暮らし、作品はそれをごく当たり前のこととして描く。一方で、里帰りや、結婚を急かす母の言葉が、ふたりを取り巻く古い期待を映し出す。ドラマを動かすのはほとんど会話だけだ。どちらが多く稼ぐのか、何を望むのか、長い別離で愛は減ったのか、それとも深さを忘れていただけなのか。残される問いは、ささやかで難しい。何も起きていないときに、誰かと一緒にい続けるには何が必要なのか。