ミアの事件簿:疑惑のアーティスト
Mea Culpa
ストーリー
結末まで書いています。
弁護士が弁護する画家と寝る。エロティック・スリラー復活の“床”として収録。
シカゴの刑事弁護士ミア・ハーパーの結婚は壊れかけている。麻酔科医の夫カルは浮気をし、酒と薬に酔って出勤したことで職を失い、何か月も家計に一銭も入れていない。がんを患っていると言う支配的な義母アザリアは、ミアに身の程をわきまえさせようとする。アザリアの誕生日の夕食の席で、市長選への出馬を控えた検事でカルの兄のレイが、恋人ハイディ殺害の罪に問われた人気画家ザイエア・マロイの裁判を担当すると明かされる。彼の絵には、ハイディの血が残っていた。ザイエアはミアに弁護を依頼する。カルは反対するが、お金が必要なミアは引き受ける。
ザイエアは、自分ははめられた、レイは自分を恨んでいると訴える。そして弁護士を誘惑しにかかる。地下のクラブだと言って連れていった先は実はセックスクラブで、ミアが帰るのを尻目に隣人の女性と関係を持つ。調査員のジミーはハイディの家族を探しにメキシコへ飛ぶが、何の痕跡も見つからない。カルが元恋人とホテルに泊まっているとジミーから聞かされた夜、ミアはザイエアのもとへ行き、彼と寝る。翌日、画廊の経営者レネが、彼の誘惑の手口を一つひとつ語る。アトリエでベッドの上に掲げられた自分の肖像をはがしたミアは、その下に何人もの女の顔が塗り重ねられているのを見つける。彼女は弁護を降り、カルの家族に関係を告白する。
数日間逃れたドミニカ共和国のホテルで、ミアは生きて働いているハイディを見かける。ハイディは逃げ去る。レイに説得されて帰国したミアは、彼の家で、アザリアのがんが嘘だったことを知り、親友でレイの妻のシャーリーズを描いたザイエアの絵を見つける。レイとアザリアは、シャーリーズとザイエアの関係を罰し、レイを当選させるために、ハイディの失踪を仕組んでいたのだ。ミアを殺せと命じられたシャーリーズはアザリアに向かっていき、刺されて命を落とす。逃げ出したミアを幹線道路で拾ったのはカルだった。夫も計画の一員だと悟ったミアは、彼のシートベルトを外し、対向車線の大型トラックへハンドルを切る。カルは死ぬ。匿名のメールでレイは拘束され、ザイエアは釈放される。彼から届いたメッセージを見ると、ミアは電話を投げ捨てて歩き去る。
主な出演
ケリー・ローランドミア・ハーパー役
結婚が壊れかけているシカゴの刑事弁護士。義兄が検事を務める殺人事件の弁護を引き受ける。
ミア・ハーパーの物語
ミアは家計を支えている。夫のカルは職を失って何か月も一銭も入れず、義母アザリアは彼女に身の程をわきまえさせようとする。お金のために、家族の反対を押しきってザイエアの弁護を引き受ける。誘惑をかわしていたが、カルが元恋人とホテルにいると聞いた夜、ザイエアと寝る。自分の肖像の下にほかの女たちの顔が塗り重ねられているのを見つけると、弁護を降り、関係を告白する。ドミニカ共和国で生きているハイディを見かけ、レイの家で陰謀を知り、シャーリーズが殺されるなか逃げ出す。拾ってくれた夫も一味だと悟ると、シートベルトを外し、対向車線のトラックへハンドルを切る。カルは死ぬ。釈放されたザイエアからメッセージが届くと、彼女は電話を投げ捨てる。
トレヴァンテ・ローズザイエア・マロイ役
恋人殺しの罪に問われた人気画家。はめられたと訴え、自分の弁護士を誘惑しにかかる。
ザイエア・マロイの物語
ザイエアは最初の面会から、弁護士としてのミアの構えを崩しにかかる。義兄のレイが恨みから自分をはめたのだと訴え、踊れる店だと言って連れていった先はセックスクラブで、帰る彼女を尻目に隣人の女性と関係を持つ。惹かれていると認めない彼女を解任し、翌日には謝る。訪ねてきた彼女と結ばれると、ベッドの上に彼女の肖像を掲げるが、その下にはそれまでの女たちの顔が塗り重ねられていた。ミアは弁護を降りる。だが、はめられたという訴えは本当だった。レイと母アザリアは、彼とレイの妻シャーリーズの関係を罰し、レイを当選させるために、ハイディの失踪を仕組んでいたのだ。レイは拘束され、ザイエアは釈放される。彼が送ったメッセージを見ると、ミアは電話を投げ捨てる。
ショーン・サガルカル・ハーパー役
ミアの夫で、職を失った麻酔科医。浮気をし、母親の言いなりになっている。
ニック・サガルレイ役
カルの兄で、市長選をめざす野心的な検事。ザイエアの裁判を担当する。
シャノン・ソーントンシャーリーズ役
レイの妻で、ミアのいちばんの親友。自分自身の秘密を抱えている。
ケリー・オマリーアザリア役
カルとレイの支配的な母親。家族には、がんを患っていると告げている。
この作品が問いかけるもの
『ミアの事件簿:疑惑のアーティスト』は、昔ながらのエロティック・スリラーの型で作られ、その約束事を隠そうとしない。弁護士、危険な依頼人、冷えきった結婚。だがその下には現実の問題がある。夫が家計を支えなくなり、その家族が彼女を押さえつける家で、稼いでいるのはミアだ。ザイエアへの欲望は、解放であると同時に、職業人としての破滅として訪れる。彼女が引き受けた事件は根元から腐っている。野心的な男が、妻の不倫を罰し選挙に勝つために組み立てた起訴なのだ。批評はおおむね厳しく、官能を狙ったばかばかしいスリラーとも評された。一方で、観客の求めるものをタイラー・ペリーは正確に知っている、と認める批評もあった。登場人物は結局みな何かしらの罪を負っている。原題はラテン語で「わが過ち」。いったい誰の過ちだったのか、という問いが残る。