甘美なる裏切り
Burning Betrayal
ストーリー
結末まで書いています。
婚約者の裏切りを知った会計士が、愛車のバイクを買い戻してライダーのクラブに入り、そこで判事と再会する。
会計士のバビは、古くからの友人ティアゴと事務所を営み、1週間後に実業家カイオとの結婚を控えている。カイオとの取引は事務所の収入の3分の1を占める。時間を取られすぎると彼に言われ、愛車のバイクまで手放すことにしていた。建設会社との違法な取引が疑われるカイオの事件の予備審問で、バビは判事のマルコと目を合わせる。独身最後のパーティーの夜、カイオがほかの女といる写真の入った包みが届く。バビはティアゴと友人のパティとともに彼のオフィスに忍びこみ、浮気が2年続いていたことを知ると、部屋を荒らし、彼のノートパソコンを持ち去る。
結婚を取りやめたバビは装いを変え、バイクを買い戻してライダーのクラブに入る。そこにはマルコもいた。クラブで海辺へ出かけた夜、ふたりは浜辺で結ばれるが、朝になると彼は書き置きを残して消えている。何者かがふたりを撮影し、彼に近づくなという警告とともに動画を送りつけてくる。ティアゴはバビに想いを打ち明ける。パティに背中を押されてマルコとの関係は恋へと育つが、ある夜、彼の家に女が乗りこんできて、彼を夫と呼ぶ。怒ってバイクで飛び出したバビは、何者かの車に狙われて事故に遭う。事故ではないと疑うマルコは、彼女を病院へ連れていき、まれな遺伝性の病を抱えて入院している娘に会わせる。あの女は娘の母親で、心の病がかつて娘を危険にさらしたのだった。離婚はほぼ成立していた。
カイオのパソコンのパスワードを破ったバビは、資金洗浄を示す架空口座を見つけ、証拠をマルコに渡そうと決める。だが、カイオを不正に引きこんだのも、写真を送ったのも、動画を撮ったのも、事故を起こしたのもティアゴだった。彼は銃を突きつけてバビを森へ連れていく。そこではカイオが墓穴を掘っていた。カイオは撃てない。バビがシャベルで彼を殴ると、ティアゴは銃を奪ってカイオを撃ち殺す。盗聴で事情をつかみ、パティの助けでバビの携帯の位置を突き止めたマルコが駆けつけて撃たれるが、命は取りとめる。ティアゴは警官に射殺される。半年後、バビとマルコは娘を家に迎える部屋を整え、ふたりでバイクを走らせて海へ向かう。
主な出演
結婚式を目前に婚約者の浮気を知った会計士。自分のために生き直そうとする。
バビの物語
バビはカイオを中心に人生を組み立ててきた。事務所は彼との取引に支えられ、時間を取られすぎると言われて愛車のバイクまで手放すことにしていた。独身最後のパーティーに浮気の写真が届くと、ティアゴとパティとともに彼のオフィスに忍びこみ、関係が2年続いていたと知ってパソコンを持ち去る。装いを変え、バイクを買い戻してライダーのクラブに入り、判事のマルコと関係を持つ。秘密の多い彼も、入院中の娘に引き合わされて許す。カイオのパスワードを破って資金洗浄の証拠を見つけ、マルコに渡そうとしたとき、いちばん古い友人ティアゴに銃を突きつけられ、森へ連れていかれる。彼女は生き延び、半年後、マルコと娘を迎える部屋を整え、ふたりでバイクを走らせて海へ向かう。
レアンドロ・リママルコ役
婚約者の事件を担当する判事。同じくバイクに乗り、私生活を固く閉ざしている。
マルコの物語
マルコはカイオの取引をめぐる予備審問の判事で、バビが入ったライダーのクラブの一員でもある。クラブで海辺へ出かけた夜、ふたりは浜辺で結ばれるが、朝には書き置きを残して姿を消している。花を贈り、食事に招いて関係を深めていくが、ある夜、女が家に乗りこんできて彼を夫と呼ぶ。バビが事故に遭うと、説明させてほしいと頼み、まれな遺伝性の病で入院している娘に会わせる。あの女は娘の母親で、その心の病がかつて娘を危険にさらし、離婚はほぼ成立していた。事故ではないと疑う彼は、ティアゴがバビを森へ連れ去ると、盗聴で事情をつかみ、パティの助けで彼女の携帯の位置を突き止めて駆けつけ、撃たれる。命は取りとめ、半年後、バビとともに娘を家に迎える部屋を整えている。
ブルーノ・モンタレオニティアゴ役
バビの古くからの友人で、仕事の相棒。ひそかに彼女を愛している。
ミカエル・ボルヘスカイオ役
バビの婚約者の実業家。建設会社との取引が捜査の対象になっている。
カミラ・デ・ルーカスパティ役
バビの親友。もう一度恋をしてみるよう彼女の背中を押す。
この作品が問いかけるもの
『甘美なる裏切り』は、自分が他人の計画の中で生きていたと気づく女性の物語だ。映画は婚約の破談を解放として描く。バビはバイクを取り戻し、自分の体と欲望を取り戻していく。官能的な場面も、その回復の一部になっている。そのうえでスリラーとしての筋は、彼女が誰を信じていたのかという、もっと重い問いへ向かう。本当の裏切りは婚約者の浮気ではない。それは結局、小さなほうの嘘だった。彼女を欲しがり、見張り、撮影し、自分を守るためなら彼女が死んでもかまわないと考えた友人のほうだ。原作はスー・ヘッカーの小説で、映画はそれを自由に脚色している。残る問いは、いちばん安全に見えた男こそ恐れるべき相手だったと知った女性が、どうすればもう一度自分の判断を信じられるようになるのか、ということだ。