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Cinema 月明かりの映画館

Gehraiyaan

2022映画インド

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

従姉妹の婚約者とヨットで始まる不倫。性愛の場面は、インティマシー・ディレクターを迎えて撮影された。

ムンバイのヨガ講師アリーシャ・カンナは三十歳。開発中のアプリへの出資者探しに苦労しながら、小説を書くために仕事を辞めた六年来の恋人カランを養っている。不安障害を抱える彼女は、幼いころに母を自殺で失い、母を不幸にしたのは父ヴィノードだと責め続けてきた。いとこのティアに誘われ、アリバーグの一族の別荘で、ティアの婚約者ゼインと過ごす。ゼインとアリーシャは、互いの傷ついた子ども時代に共鳴する。自分には見せなかった原稿をカランがティアには読ませていたと知ったとき、アリーシャはゼインとの関係に踏み出す。

ゼインは自分の会社にアリーシャのアプリへ出資させる。カランに求婚されたアリーシャは一度は関係を断つが、本の出版を断られた事実を彼が隠していたと知って別れる。ティアの父の出資金を返したらティアと別れる、というゼインの約束で、ふたりの関係は再び始まる。アリーシャが妊娠したころ、ゼインの会社は出資者の捜査に巻き込まれ、危機に陥る。ティアは彼のために別荘を担保に入れることを承諾するが、ゼインは売り払ってしまう。アリーシャは、ティアに打ち明けなければ自分が話すと迫る。

ゼインは彼女をヨットに呼び、ティアとは別れたと嘘をつき、飲み物に薬を混ぜる。アリーシャはそれを見てしまう。もみ合いのなか、彼女を海へ突き落とそうとしたゼインは足を滑らせて頭を打ち、溺れ死ぬ。岸へ戻ったアリーシャは流産する。計画を知っていた共同経営者ジテーシュは、売却書類をティアの家から持ち出させる代わりに、ゼインの死を自殺として片づける。やがてティアは一族の秘密を明かす。アリーシャの母はティアの父と関係を持ち、アリーシャはその娘だった。別荘も彼女に遺されていた。打ちのめされたアリーシャは自分を傷つけ、父がそれに気づく。自分が母と同じ道をたどったと知った彼女は、ひとつの過ちで母の人生が決めつけられないよう真実を黙っていた父と和解する。

二年後、カランの婚約パーティーで、ティアとアリーシャはやり直そうと言葉を交わす。そこへカランの婚約者の祖母が現れ、アリーシャを名前で呼ぶ。かつて船の上で、ゼインは彼女をこの老婦人に、自分の婚約者として紹介していた。

主な出演

  • ディーピカー・パードゥコーンアリーシャ・カンナ役

    不安障害と母の自殺の記憶を抱えるヨガ講師。いとこの婚約者と関係を持つ。

    アリーシャ・カンナの物語

    三十歳のアリーシャは作家志望のカランを養い、母の不幸を父ヴィノードのせいにしてきた。アリバーグでゼインに惹かれ、カランが自分に見せない原稿をティアに読ませていたと知って、関係を始める。ティアと別れるというゼインの言葉を信じてカランと別れるが、事業が傾くころに妊娠し、ティアに話すと迫る。ヨットで飲み物に薬を混ぜる彼を見てしまい、突き落とそうとしたゼインは足を滑らせて溺れ死ぬ。流産した彼女はジテーシュの言うまま売却書類を持ち出し、死は自殺として片づけられる。やがてティアから、父が同じだと明かされる。自分を傷つけた彼女に父が気づき、ふたりは和解する。二年後、ティアとやり直す彼女に、かつてゼインの婚約者として会った老婦人が声をかける。

  • シッダーント・チャトゥルヴェーディーゼイン・オベロイ役

    ティアの婚約者で不動産事業を営む男。暴力的な家庭から逃れて育ち、事業はティアの一族の金に頼っている。

    ゼイン・オベロイの物語

    アリバーグで、ゼインとアリーシャは互いの子ども時代の傷に気づき、関係が始まる。会社にアリーシャのアプリへ出資させ、スタジオを与え、ティアの父に金を返したら婚約を解くと約束する。だが出資者が資金洗浄の罪に問われて会社は捜査を受け、アリーシャは妊娠する。ティアは一族の別荘を担保に差し出すが、彼は買い戻せると踏んで売り払う。ティアに話すと迫られ、共同経営者ジテーシュに薬で妊娠を終わらせろとそそのかされた彼は、嘘をついてアリーシャをヨットに呼び、飲み物に薬を混ぜる。それを見ていた彼女を海へ突き落とそうとして足を滑らせ、頭を打って溺れ死ぬ。その死は自殺として片づけられる。

  • アナーニャ・パンデイティア・カンナ役

    アリーシャの裕福ないとこで幼なじみ。ゼインと婚約し、一族の別荘まで彼に託す。

    ティア・カンナの物語

    ティアはアリーシャとカランをアリバーグの一族の別荘に招き、婚約者のゼインに引き合わせる。カランは、アリーシャにも見せない原稿を彼女には読ませている。一族の法的な用事でアメリカにいるあいだに、アリーシャとゼインの関係が始まる。ゼインの上着にアリーシャの薬を見つけて問いただすが、言いくるめられる。会社の危機には別荘を担保に差し出し、アリバーグで浮気を責めても、携帯電話を見せられると疑ったことを恥じて書類に署名する。ゼインは溺れ死ぬ。やがてティアは一族の秘密を明かす。父とアリーシャの母が関係を持ち、アリーシャは父の娘で、別荘も彼女に遺されていたと。二年後、アリーシャとゼインのことを知らないまま、ティアは彼女とやり直すことを受け入れる。

  • ダイリヤ・カルワカラン・アローラ役

    アリーシャの六年来の恋人。小説を書くために仕事を辞め、挫折を彼女に隠している。

  • ナシールッディーン・シャーヴィノード・カンナ役

    アリーシャと疎遠な父。妻を不幸にしたと娘に責められながら、一族の秘密を長く胸にしまってきた。

この作品が問いかけるもの

本作は、不倫を罪としてよりも、受け継がれるものとして描く。両親の結婚に似た関係から逃れようとして関係を始めたアリーシャは、気づけば母の人生をほとんどそのままなぞっている。映画が見つめるのは、傷が世代を越えて受け渡されていくことと、その内側にいる者にはそれがほとんど見えないことだ。金が親密さをゆがめる様も描かれる。ティアの一族の資金を必要とするゼインにとって、ふたりの女性はどちらも管理すべき資産になっていく。性的な場面の撮影には、インティマシー・ディレクターのダル・ガイが率いる専門部門が加わった。批評は割れ、とくに終盤の展開に厳しい声が集まった。最後の場面が残す不安は、当事者どうしが過去を赦しても、その過去は同じ部屋のどこかで待っている、ということだ。