ギルガメッシュないと
Gilgamesh Night
ストーリー
結末まで書いています。
男性も楽しめる女性向けの情報番組として企画された深夜番組。視聴者の約半数は女性で、飯島愛をスターにした。
『ギルガメッシュないと』は、1991年10月5日から1998年3月28日まで、土曜の深夜にテレビ東京で放送された番組で、全324回。題名は、精力絶倫の王として伝わる英雄ギルガメシュにちなむ。うたい文句は「男も楽しめる、女の子のためのエッチ番組」。テレビ東京が深夜のお色気番組を約6年間控えていたあとに、仕事帰りの若い女性に向けた情報番組として始まった。司会はものまねタレントの岩本恭生で、女性ダンサー3人組とお笑いのイジリー岡田が加わり、最初の3か月は映画紹介やデートスポットの情報が中心だった。
人々の記憶に残る番組になったのは、1992年1月のてこ入れからだ。グラビアアイドルの細川ふみえが司会に加わり、フォークシンガーのなぎら健壱が裸にエプロン姿のアシスタントと夜食を作り、グラビアアイドルたちがボディコン姿でスポーツに挑んだ。1992年2月には飯島愛が見いだされる。コマーシャルの前にスカートをめくってティーバックを見せるポーズで注目を集め、のちに司会に昇格した。同年10月には全国放送が始まった。ランジェリーのファッションショーや下着姿の歌謡祭、指圧の治療院といったコーナーは女性にも人気で、視聴者の約半数は女性だったという。他局の『イレブン・ピーエム』や『トゥナイト』と違い、風俗情報はかたくなに扱わなかった。
苦情は絶えず、一時は飯島とお笑いコンビのバカルディが、寄せられた苦情のはがきを番組で読むコーナーまであった。1998年1月の放送について視聴者から局の番組審議会に苦情が寄せられ、審議の末に打ち切りが決まり、同年3月に番組は終わった。
主な出演
この作品が問いかけるもの
『ギルガメッシュないと』は男性向けのお色気番組として記憶されているが、プロデューサーは放送当時からその呼ばれ方に異を唱えていた。深夜番組を見始めた仕事帰りの若い女性に向け、女性の視点で作った番組であり、裸と並んで下着や美容、実用的な情報を届け、実際に視聴者の約半数は女性だったという。その両方が同時に本当だったことこそ、考える価値がある。番組はグラビアアイドルやアダルトビデオの女優をテレビの人気者に変え、そのひとり、飯島愛をスターにした。そして、時代の矛盾も抱えていた。男女雇用機会均等法の時代が女性に約束したものを、男性のまなざしの言葉で売っていたのだ。局に寄せられた苦情を受けての終わりは、深夜のお色気番組の時代そのものが薄れていくなかで訪れた。