あいの里
Love Village
ストーリー
結末まで書いています。
35〜60歳の男女が古民家で自給自足の共同生活。“キラキラしない”大人の恋と友情を映す。
『あいの里』は、35歳から60歳の男女が人生最後の恋を探す恋愛ドキュメントバラエティだ。つくったのは『あいのり』の制作チーム。離婚や死別を経た人も、結婚したことのない人も、田舎の古民家に移り住み、家を直し、料理をし、畑を耕しながら暮らす。想いの通じたふたりは、カップルとして里を旅立つ。住民が明かす過去は、本人たちが演じた映像をなぞるロトスコープのアニメーションで再現される。スタジオでは田村淳とベッキーが見守る。
2023年5月に配信されたシーズン1(全18話)で、おかよは、ほかの女性に惹かれている隼平を好きになる。ライバルと自分を比べないと決め、彼の好みを聞いて服やメイクを変え、そばにいる理由になるからと黙々と作業を手伝う。ブレスレットを選んでもらえずに泣いた日もあった。最後は自分の気持ちにけじめをつけるために告白し、隼平はそれを受け入れる。里で最初のカップルだった。45歳のシングルマザー、トッちゃんは、人生で初めての告白を酒ちゃんに伝えて実らせる。男性陣の支持を集めたゆうこりんは、子どもができなかったらどうするのかと現実的な問いを投げ、家族行事を大切にするたあ坊に、相手の家に入るのではなく一緒に家族をつくってくれる人を求めていると告げ、ふたりで里を出る。60歳の絵本作家みな姉は、41歳のアニメプロデューサー沼ぴぃと、元妻を亡くした60歳の大家業の中さんとの間で揺れる。中さんは「あいの鐘」を全身で鳴らし、生涯のパートナーになってほしいと告白するが、元妻への想いを感じたみな姉は断る。里を出たあと、ふたりは友達として再会して結ばれ、最終話ではふたりのウェディングフォトが紹介された。
2025年9月の同窓会では、隼平とおかよは交際を続けていたが、中さんとみな姉、たあ坊とゆうこりんはそれぞれ別れていた。2024年のシーズン2は沖縄に舞台を移し、富士山のふもとを舞台にしたシーズン3が2026年10月6日から配信される。
主な出演
田村淳司会
ベッキーとともに全シーズンのスタジオ司会を務め、不器用な住民たちの姿にしばしば涙する。
おかよ参加者
ほかの女性に惹かれる隼平を想い続け、張り合わずに寄り添い、告白で想いを実らせる住民。
隼平参加者
おかよが恋する相手。はじめは別の女性に惹かれていたが、告白を受け入れ、里で最初のカップルになる。
トッちゃん参加者
45歳のシングルマザー。察してもらうのを待たずに気持ちを言葉にし、酒ちゃんへの人生初の告白を実らせる。
中さん参加者
元妻を亡くした60歳の大家業。「あいの鐘」を鳴らした告白はみな姉に断られるが、里を出てから結ばれる。
みな姉参加者
60歳の絵本作家。中さんと沼ぴぃの間で揺れ、中さんの告白を断るが、のちに彼と婚約する。
この作品が問いかけるもの
『あいの里』が問うのは、離婚した人、先立たれた人、病を経た人、ただ機会を逃してきた人にも、まだ恋はあるのかということだ。番組は、彼らが誰とも変わらず不器用で勇敢でいられる姿を見せることで答える。恋愛番組は長く、恋を若者のものとして扱ってきた。リアルサウンドの評者は、晩婚化と中年の未婚者の増加という現実を、この番組がようやく映したと書いた。国内の週間トップ10に6週連続で入り、シーズン2には400人以上が応募した。その7割が女性で、最も多かったのは50代だった。制作者は恋愛番組ではなくドキュメンタリーだと言い、交わされる言葉がそれを裏づける。老後の介護、お金、子ども、残された時間への焦り。心に残るのは、その勇気の平凡さだ。45歳の女性が、人生で初めての告白をする。