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Cinema 月明かりの映画館

モテキ

Moteki

2011映画日本

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

31歳男の突然のモテ期。男の恋愛的自己憐憫のミュージカル。

ドラマ版で女性たちが一度に押し寄せ、そして去っていった「モテキ」から1年。31歳の藤本幸世は再び上京し、墨田が立ち上げたニュースサイト、ナタリーのライターとして正社員に採用される。仕事に初めて生きがいを感じ始めたころ、ツイッターで知り合った雑誌編集者の松尾みゆきと会い、たちまち意気投合する。デートを重ねるが、彼女には同棲中の恋人がいて、幸世はいつものように一歩を踏み出せない。頭の中では想いが流行歌になってあふれ、彼は人気の女性ユニットと一緒に踊り出しさえする。

そんなとき、みゆきの友人で二つ年上の会社員、枡元るみ子に告白され、ふたりは一夜をともにする。幸世はるみ子を好きになろうとするが、みゆきと再会すると自分の気持ちをごまかせず、るみ子を振る。すがるるみ子を、彼は置いていく。職場の先輩の素子や、ガールズバーで働く愛も、この二度目のモテキに姿を見せるが、映画はふたりを深くは描かない。

取材で会ったイベントの仕掛け人、山下ダイスケが、みゆきの恋人であり、しかも既婚者だと幸世は知る。みゆきはずっと不倫をしていたのだ。怒りと劣等感を爆発させた幸世は、その夜みゆきのもとへ駆けつけて想いを告げるが、拒まれる。ダイスケが主催する音楽フェスの日、離婚すると告げられても、みゆきの心は晴れない。取材に来ていた幸世を見つけると、彼女は逃げ出す。幸世は会場を走って追いかけ、ようやくつかまえると、ふたりは泥まみれになってキスをする。

主な出演

  • 森山未來藤本幸世役

    ニュースサイトで働く31歳のライター。恋に臆病で、頭の中ではすぐに想いが歌になる。

    藤本幸世の物語

    ナタリーに採用された幸世は、初めて仕事に生きがいを感じ始める。ツイッターで知り合ったみゆきとはたちまち意気投合するが、彼女には同棲中の恋人がいて、一歩を踏み出せない。みゆきの友人のるみ子に告白されて一夜をともにし、彼女を好きになろうとするが、みゆきと再会すると気持ちをごまかせず、すがるるみ子を置いて別れる。取材で会ったダイスケがみゆきの恋人で、しかも既婚者だと知ると、怒りと劣等感を爆発させ、その夜みゆきに想いを告げるが、拒まれる。ダイスケの音楽フェスに取材で来た彼は、逃げ出したみゆきを会場じゅう追いかけ、ようやくつかまえると、泥まみれのままキスをする。

  • 長澤まさみ松尾みゆき役

    ツイッターで知り合った雑誌編集者。人懐っこく魅力的だが、既婚者と付き合っている。

    松尾みゆきの物語

    みゆきは、ツイッターで知り合った幸世と初めて会った夜に、飲んで歌い、唇を重ねる。同棲中の恋人がいると言いながら彼の部屋に泊まり、彼の職場の飲み会にも顔を出して、友人のるみ子を連れてくる。恋人のダイスケは妻のいるイベントの仕掛け人で、みゆきはずっと彼の愛人だった。それを知った幸世がその夜に想いを告げに来ると、幸世君じゃ成長できないと言って拒む。ダイスケが主催する音楽フェスの日、離婚すると告げられても、みゆきの心は晴れない。取材に来ていた幸世を見つけると、彼女は逃げ出す。会場を追いかけてきた幸世につかまり、泥のなかでキスをされ、やがて笑顔になる。

  • 麻生久美子枡元るみ子役

    みゆきの友人で、幸世より二つ年上の会社員。想いを告白し、振られてもあきらめきれない。

    枡元るみ子の物語

    るみ子は、友人のみゆきに連れられて幸世の職場の飲み会に加わり、そのまま置いていかれる。二次会のカラオケで、ひとりカラオケに行くほど歌が好きなのだと幸世に話し、のちにツイッターで彼の居場所を知ってカラオケに誘う。想いを告げて一夜をともにし、朝ごはんを作ってあげようかと言う。幸世は彼女を好きになろうとするが、みゆきと再会して別れを切り出す。るみ子はあきらめきれず、あなたの好きな音楽もちゃんと聴くからと、泣きながら彼にすがりつく。幸世は彼女を置いて去っていく。

  • 仲里依紗愛役

    ガールズバーで働く若い女性。幸世の二度目のモテキに現れるひとり。

  • 真木よう子唐木素子役

    ナタリーで働く幸世の先輩社員。二度目のモテキに現れる四人のうちのひとり。

  • 金子ノブアキ山下ダイスケ役

    みゆきと同棲しているイベントの仕掛け人。実は妻のいる男だった。

この作品が問いかけるもの

『モテキ』は、女性との縁はまれな季節にしか訪れないと信じている、内気で自意識の強い男という身近な人物像を取り上げ、その内面をミュージカルとして描く。流行歌が彼の気持ちを代弁するのだ。ドラマ版も手がけた大根仁監督は、映画を続編でありながら独立した作品にしたいと考え、作品は高く評価された。森山未來は毎日映画コンクールの男優主演賞を受けている。この映画は、おそらく意図した以上に、こうした男が女性たち自身のためにどれほど場所を残さないかを映し出す。るみ子の愛は逃げ出すべき気まずさとして扱われ、四人のうち二人はほとんど描かれず、みゆきの不倫は主に彼の物語の障害として置かれる。残る問いは、幸世が渇望する「求められること」が、人をうまく愛することと、何か関係があるのかということだ。