LIES/嘘
Lies
ストーリー
結末まで書いています。
彫刻家と女子高生のSM関係。原作は発禁、映画も公開前にカットされた。
地方の高校3年生の少女は18歳。友人のウリは、作品集を持っているほど38歳の彫刻家に憧れていて、少女はウリの代わりに彼に電話をかける。何度か話したあと、ふたりは小さな駅で落ち合い、そのまま旅館へ向かう。初めての経験は自分で決めた相手と、と心に決めていた彼女は、彼と関係を持つ。彫刻家には、パリで別居している妻がいる。
映画はその後の関係を、互いの情熱として描く。それは38歳の既婚の男と18歳の女子高生の関係であり、しかも暴力の上に築かれていく。二度目に会ったとき、彫刻家は彼女を殴りたいと打ち明け、実際に殴る。会うたびに、暴力は激しさを増していく。パリを訪ねた彫刻家は、自分を打ってほしいと妻に懇願して拒まれる。彼の欲望は長年、夫婦を追いつめてきた。ひどく痛めつけられたある日、彼女は怒って彼に立ち向かい、それからふたりは交互に打ち合うようになる。
関係に気づいた少女の兄は、彫刻家の家に火を放つ。大学生になっていた彼女は髪を切って大学をやめ、彫刻家も家を出る。ふたりは働きもせず、世間に背を向け、互いの体に刺青を刻みながら、ホテルを転々とする。やがて兄がバイク事故で死に、彫刻家の金も尽きると、彼女は引き止める彼を置いて去っていく。彫刻家はパリの妻のもとへ戻る。
数年後、姉の住む南米へ向かう途中でパリに立ち寄った彼女から電話がかかり、ふたりはホテルでもう一度だけ会う。それきり、二度と会うことはない。どこで刺青を入れたのかと妻に聞かれ、彼は嘘をつく。
主な出演
イ・サンヒョン彫刻家役
妻と別居している38歳の既婚の彫刻家。18歳の女子高生と、暴力をともなう関係を結ぶ。
彫刻家の物語
彫刻家はかつて名を知られたが、いまは何も作らずにいる。妻はパリで暮らし、彼の欲望は長年夫婦を追いつめてきた。友人の代わりに電話をかけてきた18歳の女子高生と何度か話したあと、小さな駅で落ち合い、旅館で関係を持つ。二度目に会ったとき、殴りたいと打ち明けて彼女を殴り、会うたびに暴力は激しさを増す。パリでは自分を打ってほしいと妻に懇願して拒まれる。怒った彼女が立ち向かってくると自分を打たせ、それからふたりは交互に打ち合う。家を焼かれると、働きもせずに彼女とホテルを転々とするが、金が尽き、彼女は去っていく。彼はパリの妻のもとへ戻り、数年後、そこへ彼女から電話があって、ふたりは最後に一度だけ会う。刺青のことを妻に聞かれ、彼は嘘をつく。
キム・テヨン女子高生役
地方の高校3年生、18歳。友人の代わりに彫刻家に電話をかけ、彼と会うようになる。
女子高生の物語
18歳、地方の高校の3年生。友人ウリの代わりに彫刻家に電話をかけ、何度か話したあとで会う約束をする。初めての経験は自分で決めた相手と、と心に決めていた。二度目に会ったとき、彼は殴りたいと打ち明けて実際に彼女を殴り、会うたびに暴力は激しくなる。ひどく痛めつけられたある日、彼女は怒って彼に立ち向かい、それからふたりは交互に打ち合うようになる。兄が関係に気づいて彫刻家の家に火を放つと、彼女は髪を切って大学をやめ、世間に背を向けて彼とホテルを転々とする。兄がバイク事故で死に、彫刻家の金も尽きると、引き止める彼を置いて去る。数年後、姉の住む南米へ向かう途中、パリから彼に電話をかけ、最後に一度だけ会う。それきり、ふたりは二度と会わない。
チョン・ヘジンウリ役
少女の友人。作品集を通して彫刻家に憧れていて、少女は彼女の代わりに最初の電話をかける。
チェ・ヒョンジュ彫刻家の妻役
パリで暮らす彫刻家の妻。長年、夫の欲望を拒んできた。最後に彼が嘘をつく相手でもある。
ハン・グァンテク女子高生の兄役
少女の兄。関係に気づき、彫刻家の家に火を放つ。
この作品が問いかけるもの
この映画は、作られる前から悪名が高かった。原作であるチャン・ジョンイルの小説は韓国の裁判所にわいせつと判断され、作家は逮捕された。チャン・ソヌ監督の映画は韓国で二度にわたって等級の判定を保留され、大幅に削られた版でしか公開されなかったが、海外では無修正で上映され、ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門にも出品された。これは検閲をめぐる議論であり、社会が何をわいせつと見なし、誰を罰するのかという問いでもある。原作者や俳優へのインタビューを差し挟み、すべては演技だと念を押すかのように、観る者を落ち着かせない。けれど映画が決して問わないのは、その中心にある事実だ。少女は18歳でまだ学校に通い、男は38歳で妻がいる。映画は彼の暴力を彼女の欲望として受け取るよう求める。最後の嘘をつくのは彼であり、その相手は妻だ。