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Cinema 月明かりの映画館

夫婦の世界

The World of the Married

2020ドラマ・シリーズ韓国

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

夫の若い愛人の存在を知った医師が、街ごと壊していく。JTBC史上最高視聴率の夫婦劇。

チ・ソヌは、地方都市コサンの病院で副院長を務める、評判の家庭医だ。夫のイ・テオは映画監督を夢見て、ソヌの援助で芸能事務所を経営している。息子のジュニョンは十代になった。夫のマフラーについた一本の長い髪の毛から、ソヌの疑いが始まる。夫の車から見つけたもう一台の携帯電話には、地元の富豪の娘で若いピラティス講師のヨ・ダギョンが写っていた。隣人で友人のコ・イェリムとソン・ジェヒョク夫婦が、ふたりと一緒に旅行した写真まであった。信じていた人たちは、とうに知っていたのだ。

ソヌは冷静に、夫からすべてを奪う計画を進める。借金を突き止め、会社の帳簿を手に入れるためにジェヒョクと寝る。ダギョンの実家での夕食の席で、両親に不倫と妊娠を明かし、テオの会社を支えていた出資を断たせる。争いはついに暴力に行き着き、テオはソヌに襲いかかる。それを見たジュニョンは父を拒み、離婚が成立する。

二年後、テオはダギョンと結婚し、幼い娘を連れてコサンに戻ってくる。狙いはソヌを町から追い出すことだ。男を雇って彼女を脅し、病院の職からも外させる。両親のあいだで揺れるジュニョンは、盗みを繰り返すようになる。雇われた男が駅で転落死し、テオに疑いがかかると、ソヌは息子が殺人者の子と呼ばれないよう、テオに偽りのアリバイを与える。ジュニョンは父のもとへ移る。ある夜、ソヌとテオは関係を持ち、息子はそれを見てしまう。

病院を辞めて町を離れたソヌは、自ら命を絶とうとして、精神科医キム・ユンギに救われる。テオに頬を打たれたジュニョンは、泣きながら母に迎えを頼む。ソヌはダギョンに、テオと寝たことを告げる。ダギョンはようやく、夫がかつて妻に惹かれたものすべてを自分にまとわせていたことに気づき、彼女の家族はテオを切り捨ててコサンを去る。すべてを失ったテオは、ジュニョンを黙って連れ出し、もう一度家族をやり直そうとソヌにすがる。拒まれた彼は自ら命を絶とうとして無傷で助かり、父のもとへ駆け寄る母を見たジュニョンは姿を消す。

一年後。テオは脚本を手に制作会社を回っては断られ、イェリムはジェヒョクと別れてカフェを開き、ダギョンはふたたび学業に戻っている。仕事に戻ったソヌが探し続けた息子の行方は、わからないままだった。そしてある日、誰かが玄関の鍵を開けて入ってくる。その姿ははっきり映らないが、ソヌの表情が、帰ってきたのはジュニョンだと告げている。

主な出演

  • キム・ヒエチ・ソヌ役

    コサンで信頼を集める家庭医。夫の不倫を知り、彼からすべてを奪おうと動きだす。

    チ・ソヌの物語

    ソヌは十七歳で両親を亡くし、医師の仕事も結婚も、夫の故郷での居場所も、自分の力で築いてきた。マフラーについた一本の髪の毛から、友人たちが隠していた夫の不倫にたどり着く。彼女は冷静に反撃する。帳簿を手に入れるためにジェヒョクと寝て、ダギョンの両親にすべてを明かし、結婚はテオの暴力と離婚で終わる。町から追い出そうと戻ってきた元夫に対しては、職と息子を守ろうと闘い、偽りのアリバイを与え、一夜をともにして、それを見たジュニョンに心を閉ざされる。自ら命を絶とうとしたあと、ダギョンにその夜のことを告げる。最後は復縁を拒みながら、自ら命を絶とうとした彼に駆け寄り、息子は姿を消す。一年後、玄関の扉が開き、帰ってきたジュニョンの姿を彼女は見る。

  • パク・ヘジュンイ・テオ役

    ソヌの夫。映画監督を夢見て妻の成功に頼って生き、自ら壊した暮らしを手放せない。

    イ・テオの物語

    テオは映画監督を夢見ながら、妻の援助で始めた芸能事務所で暮らしを立てている。ダギョンとは二年前から関係を続け、ソヌにはふたりとも愛していると言う。不倫をダギョンの両親に暴かれて出資を断たれると、妻に暴力をふるい、示談のために離婚届に判を押して、ダギョンと町を出る。二年後、成功を収めて妻子とともに戻り、ソヌを追い出そうと、人を雇って脅し、病院の職からも外させる。偽りのアリバイで疑いを晴らしてくれた彼女と一夜をともにする。息子に手を上げ、ダギョンの父に離婚を突きつけられて会社も追われる。何もかも失うと、ジュニョンを連れ出してソヌにやり直そうとすがり、拒まれて自ら命を絶とうとする。一年後、彼は脚本を手に制作会社を回っては断られている。

  • ハン・ソヒヨ・ダギョン役

    裕福な家に育った若いピラティス講師。テオの不倫相手で、のちに彼の妻となる。

    ヨ・ダギョンの物語

    ダギョンはコサン一の実業家のひとり娘だ。母の望みで舞踊を学んだがやめてピラティスの講師になり、二年前からテオの恋人でいる。妊娠して、患者としてソヌの前に現れる。不倫が明るみに出るとテオと町を出て、二年後、幼い娘を連れた妻として戻ってくる。やがて夫を疑い始め、会社に忍び込んでもう一台の携帯を探し、駅での転落死のあとには血のついたシャツを見つけ、ジュニョンを留学させようとする。テオがソヌと一夜をともにしたと知っても、いったんは許そうと決める。だがソヌの家で、自分がソヌと同じ香水と服をまとわされていたことを見せられる。結婚は終わり、一家はコサンを去る。一年後、彼女はふたたび学業に戻っていて、コーヒーを差し出す若い男の誘いを断る。

  • パク・ソニョンコ・イェリム役

    ソヌの隣人で友人のピアノ講師。不倫を知りながら黙っていたうえ、自分の夫の浮気にも苦しむ。

  • キム・ヨンミンソン・ジェヒョク役

    イェリムの夫で、テオの同級生の会計士。ソヌに言い寄り、浮気をやめられない。

  • チョン・ジンソイ・ジュニョン役

    ソヌとテオの十代の息子。両親のあいだで引き裂かれ、やがてふたりのもとから姿を消す。

この作品が問いかけるもの

『夫婦の世界』は、妻が夫の不倫を知るという、テレビでいちばん古い筋立てを使って、それが周りの誰に何を支払わせるのかを問う。ソヌの復讐は巧みで、理由もある。それでも会社を、友情を、そして何より息子を壊していく。息子は両親のどちらからも逃げ出し、一年後に戻る。ドラマは、体面のいい結婚の内側に潜む暴力と、女が転落していくのを眺めたがる小さな町の欲望を、ためらわずに描く。英国のドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』を原作に、韓国のケーブル局のドラマとして史上最高の視聴率を記録し、最終話は全国28.371%に達した。一方で性と暴力の描写は批判を浴び、放送通信審議委員会は行政指導を出している。キム・ヒエは百想芸術大賞の最優秀女優賞を受けた。残る問いは、ソヌがすべてを道連れにせずに去ることはできたのか、ということだ。