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Cinema 月明かりの映画館

ザ・ジェントルマン

A True Gentleman

2024映画トルコ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

裕福な顧客から住まいと車を与えられ、専属となったジゴロ。彼が恋に落ちた歌の好きな学生は、その顧客の娘の親友だった。

ジゴロのサイグンは、この仕事で本物の紳士であるとは、女性それぞれが求める男になりきり、自分自身は差し出さないことだと語る。幼なじみのカドは、サイグンが幼いころ火事で母を亡くしたとき、彼女を救い出そうとして果たせなかった男で、同じ稼業をしているが、サイグンほどうまくはいかない。あるパーティーで、サイグンは歌の好きな学生ネヒルと出会う。だが、夫との仲が冷えた裕福な顧客セラップから、ほかの誰とも寝ないなら部屋も車も望むものは何でも与えると持ちかけられ、ネヒルを待たせたまま申し出を受ける。彼はカドもその部屋に住まわせる。

セラップは、娘のフルヤが美しい親友の隣で自分を地味だと感じていると気に病み、サイグンはフルヤの誕生日パーティーでカドに彼女をもてなさせる。その親友がネヒルだった。サイグンは彼女から離れられない。寮が火事になった夜に彼女を連れ帰って母の死を打ち明け、ふたりは恋人になる。そのあいだも、子宮頸がんの疑いを告げられたセラップには何も知らせず、そばに置き続ける。精力剤の錠剤に頼り、客からの虐待にも耐えてきたカドは、フルヤと会うことを禁じられ、ひとりの女を愛しながら別の女の金を受け取る男は娼夫だとサイグンに言い放つ。

ネヒルのつきあっている相手が誰なのかをフルヤから聞いたセラップは、彼女から手を引けとサイグンに命じる。最後にもう一度抱きしめてほしいと頼まれ、ベッドで彼女のそばに横たわっていたところへネヒルが入ってきて、彼が何者なのかを悟る。翌朝、サイグンは、頼りきっていた錠剤のせいで死んでいるカドを見つける。

3年後、サイグンは自分のレストランを営んでいる。夜更けにバンドの一行が店に立ち寄り、その中にネヒルがいた。いまはカバー曲ではなく自作の歌をうたっている。彼女は初めてのライブに彼を誘い、彼は行くと答える。

主な出演

  • チャガタイ・ウルソイサイグン役

    貧しい生まれの魅力的なジゴロ。裕福な顧客が求める男になりきる。

    サイグンの物語

    サイグンは貧しく育ち、幼いころ火事で母を亡くした。いまは売れっ子のジゴロで、本物の紳士とは女性が求める男になりきり、自分を差し出さないことだと言う。パーティーで出会ったネヒルを待たせて、部屋と車と引き換えに自分を独占したいというセラップの申し出を受ける。それでもネヒルから離れられず、セラップの金で暮らしながら彼女の恋人となり、ふたりの女にそれぞれを隠し続ける。セラップのそばに横たわっているところをネヒルに見られて正体を知られ、翌朝には親友カドを失う。3年後、自分のレストランを営む彼の前にネヒルがバンドの仲間と現れ、初めてのライブに誘う。彼は行くと答える。

  • エブル・シャヒンネヒル役

    歌の好きな学生で、顧客の娘の親友。サイグンの仕事を知らずに彼に惹かれる。

    ネヒルの物語

    ネヒルは歌の好きな学生で、顧客セラップの娘フルヤが引け目を感じる美しい親友だ。パーティーでサイグンに出会うが待ちぼうけを食い、フルヤの誕生日に謝られ、去ろうとする彼を追って外に出る。酔った夜にはそばにいてほしいと頼み、寮が火事になると彼のもとへ駆けつけ、恋人になる。だが彼は何度も連絡を絶つ。話をつけに彼の部屋を訪ねた彼女は、親友の母親のそばに横たわる彼を見て、彼がジゴロだと悟る。カドを失って打ちひしがれる彼を遠くから見つめ、そっとしておく。3年後、自作の歌をうたうバンドとともに彼の店を訪れ、初めてのライブに彼を誘う。

  • セナイ・ギュルレルセラップ役

    夫との仲が冷えた裕福な顧客。サイグンを独占する代わりに部屋と車を与える。

  • ハキ・ビチジカディル(カド)役

    サイグンの幼なじみで兄弟同然の男。同じ稼業を続けるため、錠剤に頼っている。

  • ナズリ・ブルムフルヤ役

    セラップの娘。親友ネヒルの隣で自分を地味だと感じ、カドに心を寄せる。

この作品が問いかけるもの

『ザ・ジェントルマン』は、裕福な女性に自分の時間と体を売る若い男という古い設定を、ラブコメディから喪失の物語へと変えていく。主題は、どちらもそれが取引ではないふりをするとき、取引が親密さに何をするのかということだ。セラップは独占を金で買ってそれを愛と呼び、サイグンは演技を紳士らしさと呼ぶ。ネヒルは、親友の母親の金で住まいと車を得ている男に恋をする。作品はこの稼業が男たちに強いる代償にも目を向ける。若さが価値とされる仕事のなかで年を重ね、錠剤で持ちこたえるカドの姿だ。金を払う女性たちにもそれぞれの孤独があり、とりわけ冷えた結婚と病を抱えるセラップにそれが重い。役を降りたサイグンが、ありのままの自分として愛されうるのか。最後の場面は、それを確かめる機会だけを彼に差し出す。