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Cinema 月明かりの映画館

プリティ・ウーマン

Pretty Woman

1990映画アメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

ハリウッド大通りの娼婦と企業買収屋。もっと暗い元の脚本では、彼は最後に彼女を車から放り出していた。

企業を買収しては切り売りするニューヨークの実業家エドワード・ルイスは、ハリウッドの丘でのパーティーを抜け出し、弁護士のスポーツカーを借りて走り出すが、道に迷い、ギアの操作にも手こずる。ハリウッド大通りで彼に声をかけたのは、街角で客を取るヴィヴィアン・ワードだった。料金と引き換えにホテルまで運転してもらったエドワードは、思いつきで彼女にひと晩を頼む。翌日、モース社長の造船会社の買収交渉に臨む一週間、同伴者が必要になった彼は、3000ドルで一週間そばにいてほしいと持ちかけ、服を買う金も渡す。

ロデオドライブの高級店では、店員たちが彼女を見下して追い返す。ホテルの支配人バーニー・トンプソンが店に話をつけてカクテルドレスを買わせ、テーブルマナーも教えると、エドワードはその変わりように目を見張る。彼は自分の人生や、疎遠なまま亡くなった父のことを彼女に語り始める。ポロの試合で、弁護士のフィリップ・スタッキーがヴィヴィアンを産業スパイではないかと疑うと、エドワードは彼女の素性を明かしてしまい、フィリップは下品な誘いをかける。傷つき怒るヴィヴィアンに、エドワードは嫉妬していたと認めて謝る。そして彼女を自家用機でサンフランシスコへ連れていき、裕福な男と恋に落ちる高級娼婦の物語、オペラ『椿姫』を見せる。その夜、ヴィヴィアンはキスはしないという自分の決まりを破り、彼が眠っていると思って、愛していると打ち明ける。

一週間が終わるころ、エドワードは住まいと手当を用意しようと申し出る。だがヴィヴィアンは、それでは囲われる女のままだと感じ、白馬の騎士が助けに来てくれるのを夢見ていた子どものころの話をする。エドワードはモースの会社を解体せず、立て直しに手を貸すと決める。大金を逃して激怒したフィリップは、ひとりでいるヴィヴィアンを見つけ、殴りつけてレイプしようとする。戻ったエドワードが彼を引き離し、解雇する。エドワードは、もうひと晩いてほしい、ただし君がそうしたいならと頼むが、彼女は穏やかに断って去っていく。

ヴィヴィアンはルームメイトのキット・デ・ルカに金と励ましの言葉を残し、仕事を見つけて高校を卒業するためにサンフランシスコへ発つ支度をする。そこへ運転手に車を走らせたエドワードがやってくる。白いリムジンを降り、非常階段を上って、夢の騎士のように彼女を「助け」に来たのだ。騎士に助けられたお姫さまはそのあとどうするのかと聞かれ、ヴィヴィアンは答える。「今度は彼女が彼を助けるの」。

主な出演

  • ジュリア・ロバーツヴィヴィアン・ワード役

    ハリウッド大通りで客を取る女性。見知らぬ男に一週間雇われ、別の人生を思い描き始める。

    ヴィヴィアン・ワードの物語

    ヴィヴィアンはハリウッド大通りに立っている。道に迷ったエドワードをホテルまで送ると一週間雇われ、会社の切り売りなんて盗んだ車の部品売りと同じね、と言ってのける。ロデオドライブの店では追い返されるが、支配人バーニーの助けでドレスとマナーを身につける。弁護士に素性を知られて誘われると、報酬も受け取らずに出ていこうとする。オペラの夜、キスはしない決まりを破り、眠っていると思った彼に愛していると告げるが、囲われる申し出は断る。フィリップに殴られ、レイプされかけたあと、高校を卒業するためサンフランシスコへ発つ支度をする。非常階段を上ってきたエドワードに、騎士に助けられたお姫さまはどうするのかと聞かれ、今度は彼女が彼を助けるの、と答える。

  • リチャード・ギアエドワード・ルイス役

    企業を買収して切り売りするニューヨークの実業家。一週間の同伴者としてヴィヴィアンを雇う。

    エドワード・ルイスの物語

    エドワードは妻と離婚し、恋人にも去られたばかりで、疎遠なまま亡くなった父とも和解できずにきた。弁護士のスポーツカーで道に迷い、ヴィヴィアンにホテルまで運転してもらうと、思いつきでひと晩を頼み、さらにモース社長の造船会社を買収する一週間、彼女を雇う。彼女には父のことを話す。フィリップに彼女の素性を明かして傷つけ、嫉妬していたと認めて謝る。仕事を休み、自家用機でオペラへ連れていき、住まいと手当を申し出るが、断られる。やがてモースの会社を解体せず立て直しに手を貸すと決め、彼女を襲ったフィリップを追い出し、彼女を行かせる。最後に白いリムジンで彼女のアパートへ向かい、高いところが苦手なのに非常階段を上っていく。

  • ヘクター・エリゾンドバーニー・トンプソン役

    エドワードが泊まるホテルの品のある支配人。ヴィヴィアンのドレス選びを助け、テーブルマナーを教える。

  • ジェイソン・アレクサンダーフィリップ・スタッキー役

    エドワードの弁護士。ヴィヴィアンを見下し、買収が流れると彼女に襲いかかる。

  • ローラ・サン・ジャコモキット・デ・ルカ役

    ヴィヴィアンのルームメイトで、口の悪い親友。彼女にこの仕事を教えた。

この作品が問いかけるもの

『プリティ・ウーマン』は、取引の上に築かれたおとぎ話だ。出発点は脚本家ロートンの脚本で、題は数字の「3000」。ロサンゼルスの階級と売春を描く暗い教訓劇で、ヴィヴィアンはコカインに溺れ、エドワードは最後に彼女を車から放り出していた。ディズニーはそれを現代の恋物語に書き直させた。できあがった映画は、恋愛喜劇として米国史上もっとも多くの観客を集めた。役を断った女優の中には、この物語を「気持ち悪い」、「女性をおとしめる」と評した人もいた。作品が差し出す問いは、いまも消えていない。性の仕事を、恥としても華やかさとしてもではなく描くことはできるのか。恋愛のどれほどが救出なのか。そしてお金は、取引の両側で欲望に何をするのか。映画自身の答えは、最後の台詞にある。今度は彼女が彼を助ける。