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Cinema 月明かりの映画館

クィア・アイ

Queer Eye

2018–2026リアリティアメリカ

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

ゲイとノンバイナリーの5人の専門家が、推薦された一人の暮らしを一週間で作り直す。2019年の日本編では、水原希子の案内で東京を訪れた。

『クィア・アイ』は、2003年にアメリカのケーブル局で始まった変身番組を、2018年にネットフリックスがよみがえらせたシリーズだ。周りの人に推薦された一人のもとへ、「ファブ5」と呼ばれる5人の専門家が一週間通う。料理とワインのアントニ・ポロウスキ、ファッションのタン・フランス、美容のジョナサン・ヴァン・ネス、カルチャーと人間関係のカラモ・ブラウン、インテリアのボビー・バーク。ボビーの役はシーズン9からジェレマイア・ブレントが引き継いだ。一週間は、新しい装いと生まれ変わった住まい、そして主人公が恐れてきた、あるいは待ち望んできた催しへと向かっていく。舞台はジョージア州からカンザスシティ、フィラデルフィア、オースティン、ニューオーリンズ、ラスベガス、ワシントンへと移り、2026年1月のシーズン10で幕を閉じた。

シーズン1はアトランタとその周辺で撮影された。娘に推薦された57歳の離婚男性トムは、カーショーでのデートに備え、デートはうまくいく。人と距離を置いてきたプログラマーのニールは、アプリの発表パーティーを開けるまでに心を開く。5人の車が警察に止められた一件のあと、カラモは元海兵隊員でカーレース好きのコリーと、黒人と警察の関係について語り合う。父親が亡くなる前にカミングアウトできなかったゲイの土木技師エー・ジェイは、父に宛てた手紙を継母に読み上げ、継母はいつでもあなたの味方だと応える。二つの仕事を掛け持ちする6児の父ボビーは、妻と挙げられなかった披露宴をようやく迎える。レミー、ジョー、消防士のジェレミーも変身し、ジェレミーの消防署まで生まれ変わる。

2019年には全4話の日本編が作られ、5人はモデルで俳優の水原希子の案内で東京を訪れた。「女であること」をあきらめてしまったホスピスの看護師・洋子は、結婚や子どもがなくても自分の価値は変わらないとカラモに教えられ、新しいコミュニティーセンターでのパーティーで、生まれ変わった姿を披露する。ゲイとして堂々と生きることに苦しんできた寛は、恋人を家族に紹介する。子どものころからいじめを受けてきた漫画家の香衣は、渡辺直美に励まされ、母親に愛していると伝え、自分の絵の展示会を開く。内気なラジオディレクターの誠人は、妻と本音で語り合い、何年ぶりかのデートに妻を連れ出す。

主な出演

  • アントニ・ポロウスキ司会(料理・ワイン担当)

    料理とワインの担当。主人公と一緒に台所に立ち、身近な人と分かち合える料理を教える。

  • タン・フランス司会(ファッション担当)

    ファッションの担当。主人公がなりたい自分に合わせて、服の選び方を一から組み立て直す。

  • ジョナサン・ヴァン・ネス司会(美容担当)

    美容の担当。髪や肌の手入れ、自分をいたわる習慣を主人公と一緒に見直す。

  • カラモ・ブラウン司会(カルチャー・人間関係担当)

    カルチャーと人間関係の担当。コリーとの警察をめぐる対話のように、主人公が避けてきた話を引き出す。

  • ボビー・バーク司会(インテリア担当)

    シーズン8までのインテリア担当。主人公の住まいを作り変え、シーズン1では消防署まで改装する。

  • 水原希子案内役(日本編)

    2019年の日本編で、ファブ5を東京で案内するモデル・俳優。

この作品が問いかけるもの

『クィア・アイ』は、変身番組を、ケアに近いものへと作り変えた。ゲイとノンバイナリーの5人の専門家が、暮らしも政治的立場も遠いことの多い人の家に入っていく。ドラマは、そこで交わされる会話にある。信仰、警察、喪失、男らしさ、カミングアウト。シーズン1では、カラモが元海兵隊員と、黒人と警察の関係について語り合い、息子が亡き父に宛てたカミングアウトの手紙を継母に読み上げる。日本編は、同じ賭けを別の文化へ持ちこんだ。寛はのちの取材で、子どものころ身近に見えたゲイの姿は、テレビに出る「オネエタレント」だけだったと語っている。一週間で何が変わるのか、どこまでが服と家具の話なのかと問うのは正当だ。それでも残るのは、多くは男性である人々が、あなたは大切にされていいのだとまっすぐ告げられ、カメラの前でほんの一瞬それを信じる姿だ。