フォー・モア・ショット・プリーズ!
Four More Shots Please!
ストーリー
結末まで書いています。
ムンバイのバーでテキーラ片手に、性も仕事も互いのことも語り合う4人の女友達。プライムビデオ初の、女性だけが主演するインド発オリジナル。
ムンバイのバー「トラック」の化粧室で偶然出会った四人の女性は、それ以来、テキーラのショットを前にそこで顔を合わせ続けている。ダミーニ・リズヴィ・ロイは報道系の新興企業を率いる調査報道記者。アンジャナ・メノンは弁護士で、離婚して娘を育てている。ルディアーナー出身のパーソナルトレーナー、ウマン・シンは両性愛者であることを家族に隠している。いちばん若いシディ・パテルは裕福な家の娘で、母は彼女の体型をけなしながら結婚相手を探し回っている。
ダミーニは会社の役員会と争い、書いた本は発禁となり、ジェーに惹かれながらワルシ医師の子を身ごもるが、その子を失う。第3シーズンでは政治家の選挙参謀を務め、ジェーを裏切って打ち明け、ひとりになる必要があると悟る。最終シーズンでは弟アッシュとポッドキャストを始め、卵子凍結を考え、ゴアで恋人と別れたジェーのもとへ戻る。
アンジャナは第1シーズンの最後、熱を出した娘アーリヤを酒に酔ったまま車に乗せて事故を起こし、逮捕される。元夫ヴァルンは親権を取ると迫る。やがて女性を見下す上司に苦しめられ、夫婦で自由な関係を認め合っていると偽った同僚シャシャンクと関係を持つ。のちには、家に戻ってきたヴァルンを新しいパートナーのもとへ送り出す。最終シーズンでは、共同オフィスの隣人ローハンと恋に落ちて彼を選び、休職してインドを走る旅に出る。
ウマンは顧客の映画スター、サマラ・カプールと恋に落ちる。タブロイド紙がサマラの同性愛を暴くと、ウマンは見合いの席で家族にカミングアウトする。双極性障害を抱えるサマラはウマンを支えにし、やがて求婚するが、ウマンは祭壇の前で関係を終わらせる。自分のフィットネススタジオを開き、父に受け入れられ、最終シーズンではサマラの結婚式で心の区切りをつける。
シディはひそかに性的なライブ配信の仕事をし、交際中のミヒールの父親に脅される。スタンダップ・コメディに自分の声を見いだし、父を亡くし、ニューヨークのコメディ講座への入学を勝ち取って、ミヒールに愛を告げる。最終シーズンはふたりの結婚式から始まる。結婚生活を舞台で笑いにし、アッシュと組んだ寸劇が話題になって、ふたりは壊れかけるが、ゴアで互いを取り戻す。
物語は、そろった四人がもう四杯のショットを頼むところで幕を閉じる。
主な出演
サヤーニ・グプタダミーニ・リズヴィ・ロイ役
何よりも仕事を優先する調査報道記者。自分をつなぎとめそうな関係からは、いつも逃げ出す。
ダミーニ・リズヴィ・ロイの物語
ダミーニは自らの調査報道を元手に新興の報道企業を立ち上げたが、第1シーズンでは、役員会と新しく来たアーカンクシャーに会社を握られていく。ワルシ医師とジェーのあいだで揺れ、ようやくジェーに向き合おうとしたときには、彼は元恋人とよりを戻している。第2シーズンでは、出版社に断られた本が世に出るや発禁になり、ワルシの子を身ごもるが、ジェーが彼女と子を受け入れようと戻ってきたところで、その子を失う。第3シーズンでは政治家の選挙参謀を務め、ジェーを裏切って打ち明け、ひとりでいることを選ぶ。最終シーズンでは卵子凍結を考え、弟アッシュと始めたポッドキャストが評判を呼ぶが、心にはジェーがいる。ゴアで、恋人と別れていた彼のもとへ、彼女は戻っていく。
キールティ・クルハーリーアンジャナ・メノン役
弁護士で、離婚して娘を育てるシングルマザー。娘と仕事を、自分の欲望よりも先に置き続ける。
アンジャナ・メノンの物語
弁護士のアンジャナは、新しい恋人のいる元夫ヴァルンとともに、娘アーリヤを育てている。アルジュンとの恋に身をまかせるが、第1シーズンの最後、熱を出した娘を酔ったまま車に乗せて事故を起こし、逮捕される。元夫は親権を取ると迫る。第2シーズンでは、女だからと能力を疑う上司のもとを離れ、法廷で負かした相手シャシャンクの事務所に移って彼に惹かれるが、妻と認め合った自由な関係だという話は嘘だった。第3シーズンでは戻ってきたヴァルンと暮らし、シャシャンクとは仕事の相棒として和解し、やがてヴァルンを彼の家族のもとへ帰す。最終シーズンでは共同オフィスの隣人ローハンと出会い、距離を置こうとしながらもゴアで彼を選び、休職してインドを走る旅に出る。
バニ・ジェイウマン・シン役
ルディアーナー出身の両性愛者のパーソナルトレーナー。映画スターに恋をするまで、束縛を拒んできた。
ウマン・シンの物語
ウマンは、兄の妻となった初恋の人ピンキーを故郷に残してムンバイに出てきたトレーナーで、束縛を牢屋と呼ぶ。そんな彼女が、昔から憧れていた映画スターのサマラ・カプールと恋に落ちる。サマラの同性愛がタブロイド紙に暴かれ、別れを告げられると、ウマンは見合いの席で両性愛者だと明かし、国外へ逃れたサマラを追う。家族からの連絡は途絶える。第2シーズンでは、双極性障害を抱えるサマラのただひとりの支えとなり、求婚を受け入れるが、祭壇の前で関係を終わらせる。第3シーズンでは自分のスタジオを開き、ほかの相手とも付き合うが傷は癒えず、ついに父に受け入れられる。最終シーズン、サマラの結婚式に招かれてうろたえるが、結局は出席し、そこで心の区切りをつける。
マーンヴィ・ガグローシディ・パテル役
四人のなかで最年少の裕福な娘。母に体型をけなされてきたが、スタンダップ・コメディに自分を見いだす。
シディ・パテルの物語
シディの母スネーハーは、娘の体型をけなしながら結婚相手を探し回る。シディはひそかに性的なライブ配信の仕事を始める。彼女を脅していた男は交際相手ミヒールの父親で、口止めと引き換えに体を求めてくる。シディは彼を殴りつけ、秘密は家族に知れる。父は背を向けるが、母は娘の側に立つ。やがてスタンダップ・コメディに自分の声を見いだす。父の死後、母がほかの男性と親しくなるのを受け入れられずに衝突するが、やがて謝り、ニューヨークのコメディ講座への入学を勝ち取って、ミヒールに愛を告げる。最終シーズンはふたりの結婚式で始まる。夫に断りなく結婚生活を舞台のネタにし、アッシュとの寸劇が話題になって夫婦は壊れかけるが、ゴアで再び互いを見つける。
プラティーク・スミター・パーティルジェー・ワディア役
ダミーニが愛し、何度も離れてしまう男。最終シーズンで彼女のもとに戻ってくる。
リサ・レイサマラ・カプール役
映画スターでウマンの顧客であり恋人。タブロイド紙に同性愛を暴かれ、ウマンとの関係は祭壇の前で終わる。
この作品が問いかけるもの
『フォー・モア・ショット・プリーズ!』は、当初から批評家にインド版『セックス・アンド・ザ・シティ』と呼ばれた。性やお金、仕事や互いのことを悪びれずに語り合う四人の女性という設定なら、無理もない。プライム・ビデオ初の女性主役のインド発オリジナルとして2019年に始まり、2025年12月の最終シーズンまで続いた。扱う主題は重いが、語り口は軽やかだ。パンジャーブの家族に打ち明ける両性愛者の女性、離婚した母親の欲望、職場のハラスメント、体型へのからかい、中絶の迷いと流産、束縛を嫌う女性。批判もあった。米国の性的少数者向けメディアは、ウマンが祭壇の前でサマラと別れる第2シーズンの結末を、インドの主流作品に数少ない女性同士の恋への裏切りだと書いた。それでも作品が立ち返るのは友情そのもの、四人の誰も手放さない唯一の関係だ。