今日、好きになりました。
Kyō, Suki ni Narimashita
ストーリー
結末まで書いています。
高校生の2泊3日の恋の旅。ABEMAの看板作。Moonlightでは文化の指標として観察するにとどめる。
『今日、好きになりました。』は、「恋の修学旅行」をテーマにしたアベマの高校生の恋愛リアリティ番組だ。初対面の男女が数日の旅をともにし、多くは2泊3日で、最終日に告白が行われる。レギュラー化した最初の旅では、告白できるのは女子だけだった。告白が受け入れられればカップルが成立し、ふたりの旅はそこで終わる。成立しなかった者は、次の旅に続けて参加するかを選べる。だから何度も旅に戻ってくる高校生がいる。第1弾と第2弾は2017年の単発番組で、同年10月からレギュラー化した。旅は80回近くを数え、スタジオでは「恋愛見届け人」として、ノンスタイルの井上裕介、ユーチューバーのかす、女優の大友花恋、俳優の中川大輔が見守っている。
2026年2月から3月に配信された「卒業編2026」の舞台はドバイ。13人のうち9人が過去の旅からの継続メンバーで、高校3年のある女子は5回目の参加だった。ある男子は最終日を待たずに朝の浜辺で告白したが、実らなかった。最後の2ショットでは、別の男子がトランプの手品に託して好きだと伝える。だが、それまでの曖昧な態度に不安を抱いていた相手は、告白には行かないと答えた。気持ちを彼女ひとりに絞ったと告げられた女子も、友達のような感覚が強く、告白しないと決める。
告白は女子から。途中から加わった男子のもとへはふたりの女子が向かい、彼はそのひとりを選ぶ。別の男子のもとにもふたりが現れたが、彼は答えを出せないと告げた。旅は1組のカップルを残して終わる。半年後、5回目の参加だった女子を振ったことを悔やんだその男子がスタッフに相談し、ふたりきりの釜山への旅が実現して、ふたりはカップルになった。
主な出演
この作品が問いかけるもの
『今日、好きになりました。』は、思春期のもっとも私的な賭けである告白を、毎週全国に届く出来事に変えた。参加するのは高校生で、番組は若手タレントの登竜門とも呼ばれる。初恋が、そのまま最初のオーディションにもなりうる。成立しなかった者は旅に戻ってこられる。卒業編が5度目の旅だった女子もいる。その露出の代償は、2026年3月にはっきり言葉になった。番組の公式アカウントが、参加メンバーへの誹謗中傷や、特定の高校生を狙って否定的な意見を切り取った動画を非難し、発信者の特定と刑事・民事の法的措置も視野に入れると表明したのだ。それでもこの番組が見世物だけで終わらないのは、断ることを記録しているからだ。友達は友達だと決める女子。曖昧だった相手に首を振る女子。答えが出せないと認め、数か月後にそれを悔やんだと明かす男子。