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Cinema 月明かりの映画館

私の夫と結婚して

Marry My Husband (Japan)

2025ドラマ・シリーズ日本

465作品の星図のなかで見る

ストーリー

結末まで書いています。

夫と親友に裏切られた女性が10年前に戻り、二人を“結婚させる”復讐劇。

2025年、神戸美紗は重い病で入院している。夫の友也はほとんど見舞いに来ず、支えは幼なじみで同じ会社に勤める親友・江坂麗奈だけだ。外出許可をもらって家に帰った美紗が目にしたのは、不倫関係にある麗奈と友也が、自分の死亡保険金の話をしている姿だった。美紗は友也にマンションから突き落とされる。目を覚ますと、そこは2015年9月18日。麗奈に嘘の場所を教えられたプレゼンの直前だった。二度目の人生には決まりがある。誰かが身代わりにならなければ、同じ出来事がまた起きる。美紗は、かつての自分の運命を麗奈に押しつけると決める。手始めに、友也を。

経営戦略部の部長で会長の孫の鈴木亘は、なぜか美紗の前に現れ続ける。彼は大学時代、池の亀と過ごす美紗を見かけて以来、ひそかに想い続けてきた。美紗は、美紗の幸せを許せない麗奈の嫉妬を利用する。友也はまた暴力をふるい、麗奈は友也を誘惑し、美紗は友也の両親との顔合わせをぶち壊す。麗奈は妊娠を告げ、友也と結婚する。結婚式で、美紗はマイクを切ってから麗奈に礼を言う。私の捨てたごみを拾ってくれてありがとう、と。美紗と亘は恋に落ちる。

だが、決まりは容赦なく返ってくる。幼い頃、目の前で母に自ら命を絶たれた麗奈は、はめられたと悟り、美紗への復讐を誓う。妊娠は嘘だった。美紗の病は、職場の先輩・住吉百合子に移ってしまう。そして美紗は、亘もまた二度目の人生を生きていることを知る。一度目の人生で、彼は鉄橋から車ごと転落して死んでいた。亘は友也をその鉄橋へ連れ出し、美紗の身代わりにしようとするが、美紗が止める。亘は住吉のために専門医を探す。友也は保険金目当てに麗奈を殺そうとするが、麗奈はすでに彼の車のブレーキに細工をしていた。事故の直前、友也は泣きながら美紗に電話をかけ、次こそ幸せにすると言う。

麗奈は亘を呼び出して襲い、元上司の手を借りて美紗を連れ去る。観覧車のゴンドラで目覚めた美紗の前には、麗奈がいた。負傷した亘が観覧車を止め、美紗のもとへたどり着く。麗奈は母と同じように自ら命を絶ち、友也も意識が戻らないまま亡くなる。春には亘も住吉も回復する。そして2025年9月18日、一度目の人生で美紗が死んだ日。美紗は二度目の人生をともに歩んでくれた亘に感謝を伝え、結婚してほしいと告げ、ふたりは口づけを交わす。

主な出演

  • 小芝風花神戸美紗役

    夫と親友に命を奪われ、10年前に戻った会社員。ふたりを結婚させる復讐に乗り出す。

    神戸美紗の物語

    一度目の人生の美紗は36歳で、友也と麗奈の密会を目にし、友也に命を奪われる。2015年に目覚め、誰かが身代わりにならなければ同じ不幸が繰り返されると知って、自分の運命を麗奈に渡すと決める。麗奈の嫉妬を利用して友也に近づけ、結婚式ではマイクを切ってから、私の捨てたごみを拾ってくれてありがとうと告げる。そして亘と恋に落ちる。病が先輩の住吉に移ると、亘もまた二度目の人生を生きていると知る。友也を身代わりにしようとする亘を、彼が死んだ鉄橋で止める。観覧車で、ずっと嫌いだったと初めて麗奈に告げ、自分から離れれば違う生き方が見つかると諭すが、麗奈は自ら命を絶つ。美紗は父との思い出の店を再建し、一度目の人生で死んだ日に、亘に結婚を申し込む。

  • 佐藤健鈴木亘役

    経営戦略部の部長で会長の孫。大学時代から美紗を想い続け、自らも二度目の人生を生きている。

    鈴木亘の物語

    亘は大学時代、池の亀と過ごす美紗を見かけた。池が干上がると亀を救い出し、今も飼っている。一度目の人生では遠くから見守ることしかできず、美紗が殺されたあと、自分も車ごと鉄橋から落ちて死んだ。二度目の人生では美紗の前に現れ続け、不幸を運ぶ他人はあなたの人生に要らないと言い、落ちかけた彼女を抱きとめて、もう絶対に死なせないと告げる。病が住吉に移ると専門医を探し、自分が死んだ鉄橋へ友也を乗せて車を走らせ、身代わりにしようとするが、美紗に止められる。麗奈に襲われて深手を負いながらも観覧車を止め、美紗のもとへたどり着く。春には回復し、父の会社を率いながら研究を再開した彼に、美紗は結婚を申し込む。

  • 白石聖江坂麗奈役

    美紗の幼なじみで、唯一の親友。美紗が幸せになることがどうしても許せない。

    江坂麗奈の物語

    麗奈は幼い頃、目の前で母に自ら命を絶たれ、父にも引き取られずに富山の親戚に預けられて、そこで美紗と出会った。一度目の人生では、病に伏す美紗の夫・友也と関係を持つ。二度目の人生では、その嫉妬を美紗に利用され、友也を誘惑し、妊娠を偽って結婚する。結婚式で美紗がささやいた言葉の意味に気づくと、ふたりの写真を燃やし、復讐を誓う。保険金目当てに自分を殺そうとする友也の車のブレーキに細工をする。警察に追われながら亘を襲い、美紗を観覧車に連れ込む。ずっと嫌いだったと初めて本音を告げる美紗に、知っていた、だから絶対に離さないと返す。離れれば違う生き方が見つかると諭されても、麗奈は母と同じように、自ら命を絶つ。

  • 横山裕平野友也役

    一度目の人生での美紗の夫。暴力をふるい、二度目の人生では麗奈と結婚することになる。

  • 田畑智子住吉百合子役

    美紗の職場の先輩で課長代理。二度目の人生で、美紗の不幸を背負わされてしまう。

  • 黒崎レイナ鈴木未来役

    美紗の後輩で、亘の妹。一度目の人生で着せられた濡れ衣から、美紗に救われる。

この作品が問いかけるもの

『私の夫と結婚して』は韓国のヒット作のリメイクで、アン・ギルホが監督した日韓共同制作の日本版は、配信開始から30日以内の国内視聴者数でアマゾンのオリジナルドラマ歴代1位になったと発表された。快感は単純で、昔ながらのものだ。暴力をふるう夫と、嫉妬する親友に裏切られた女性が、ふたりを互いに押しつけて復讐する。興味深いのは、二度目の人生を縛る決まりのほうだ。不幸は消えず、ほかの誰かに移るだけ。自分の病が同僚に移ったとき、復讐の物語は倫理の問いに変わる。自分が逃れた害を引き受けさせられた人に、人は何を負うのか。作品は恋と二つの死で答えを出すが、問いを胸に残すだけの時間は取っている。その底には、嫉妬の上に築かれた友情と、目の前で母に命を絶たれ、父にも引き取られずに親戚のもとで育った少女の、もっと悲しい物語が流れている。