エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方
Trainwreck
ストーリー
結末まで書いています。
一夫一婦制は非現実的と教えられて育った記者が、そう思わないスポーツ医と出会う。
1992年、ゴードン・タウンセンドは幼い娘エイミーとキムに、一夫一婦制は現実的じゃない、だから母さんと別れるのだと言い聞かせ、その言葉を繰り返させる。23年後、エイミーはその教えのとおりに生きている。ニューヨークの男性誌で記事を書き、浴びるように酒を飲み、次々と男と寝て、決して泊まっていかない。ジム通いに夢中のスティーヴンとも付き合っている。冷たいイギリス人の上司ダイアナは、スポーツ医アーロン・コナーズの取材を彼女に命じる。アーロンは6年も恋人がおらず、本人役で登場するレブロン・ジェームズの友人だ。
取材の最中、父を安い介護施設へ移そうというキムからのメッセージで取り乱したエイミーを、アーロンは落ち着かせ、食事に誘う。その夜、エイミーは彼と寝て、自分の決まりを破って朝まで泊まる。また会いたいと翌日電話してきた彼に、別れを切り出そうとしても、うまくいかない。父が転んだと知らせが入ると、アーロンは車を出し、父を手当てする。ふたりは付き合い始め、恋に落ちる。
やがてゴードンが亡くなる。葬儀の日、エイミーは、父のことなど気にかけていなかったとキムを責め、姉妹は仲たがいする。その日にアーロンから愛していると告げられ、エイミーは、よりによって今日なのかと彼をなじる。アーロンが賞を受ける昼食会では、ダイアナからの電話に出るため彼のスピーチの途中で席を外し、ふたりは夜通し言い争う。アーロンが少し距離を置こうと言うと、エイミーはもう終わりだと突き放す。
同僚と飲んだ夜、酔ったエイミーは雑誌のインターン、ドナルドの家へ行く。ふたりの行為は彼の母親に遮られ、彼が16歳だとわかる。映画は笑いとして描くが、それは未成年への性的虐待であり、エイミーはダイアナに解雇される。エイミーはキムと和解し、部屋の酒をすべて捨て、アーロンについての記事を有名な雑誌に持ちこんで掲載される。アーロンは、レブロンら友人たちに心を開けと説得される。マディソン・スクエア・ガーデンのコートで、エイミーはニックスのチアダンサーたちと、アーロンの好きなビリー・ジョエルの曲に合わせて踊る。うまくやっていきたいと告げる彼女に、アーロンは口づけで応える。
主な出演
エイミー・シューマーエイミー・タウンセンド役
一夫一婦制は非現実的だと教えられて育った、酒浸りのニューヨークの雑誌記者。取材相手の男性に恋をする。
エイミー・タウンセンドの物語
エイミーは、一夫一婦制は現実的じゃないという父の教えのままに、浴びるように酒を飲み、決して泊まっていかない。取り乱したところを取材相手のアーロンに救われ、決まりを破って彼の部屋に泊まる。別れようとしてもうまくいかず、ふたりは恋に落ちる。父の葬儀の日には妹キムを責め、愛していると告げたアーロンをなじる。彼の授賞式ではスピーチの途中で席を外し、言い争いの末に別れを告げる。酔った夜、雑誌のインターンの家へ行くが、彼は16歳だった。映画は笑いとして描くが、それは未成年への性的虐待であり、彼女は解雇される。キムと和解し、酒を捨て、アーロンの記事を別の雑誌に載せ、マディソン・スクエア・ガーデンで踊って、うまくやっていきたいと告げる。
ビル・ヘイダーアーロン・コナーズ役
一流の選手たちを診るスポーツ医。6年間、誰とも付き合っていない。
アーロン・コナーズの物語
スポーツ医のアーロンはレブロン・ジェームズの友人で、6年間誰とも付き合っていない。取材中に取り乱したエイミーを落ち着かせて食事に誘い、文章をほめる。翌日、別れを切り出されても、付き合おうと譲らない。彼女の父が転ぶと車を出して手当てし、ふたりは恋に落ちる。彼女の父の葬儀の日に愛していると告げ、よりによって今日なのかとなじられる。授賞式のスピーチの途中で彼女が席を外すと、夜通し言い争い、距離を置こうと言って、別れを告げられる。ふさぎこむ彼を、レブロンら友人たちは、心を開くのを怖がっていると諭す。マディソン・スクエア・ガーデンで、エイミーが彼の好きな曲に合わせて踊り、うまくやっていきたいと告げると、ふたりは口づけを交わす。
ブリー・ラーソンキム・タウンセンド役
エイミーの妹。結婚して落ち着いた暮らしを送り、恋に怯える姉に、それは普通のことだと言う。
コリン・クインゴードン・タウンセンド役
姉妹の父。一夫一婦制は非現実的だと娘たちに教えこみ、今は介護施設で暮らす。
ティルダ・スウィントンダイアナ役
男性誌でのエイミーの上司で、冷たいイギリス人。取材を命じ、のちに彼女を解雇する。
レブロン・ジェームズ本人役
バスケットボールのスター選手が本人役で登場。アーロンの親友として、彼の恋を気にかける。
この作品が問いかけるもの
『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』では、酒を飲み、次々と相手を替え、深い関係から逃げるのは女性のほうで、関係を望むのは男性のほうだ。脚本を書いたエイミー・シューマーが、自分と同じ名の主人公を演じる。映画は彼女の奔放さを、女性をからかう笑いの種ではなく、父親から学んだ身の守り方として描く。本当の主題は受け継がれるものだ。愛に対する親の冷笑は、それを吸いこんで育った子に何をもたらすのか。笑いには死角もある。いちばんはっきりしているのは16歳のインターンとの場面で、笑いとして演じられるが、あれは虐待だ。シューマーはこの役でゴールデングローブ賞にノミネートされた。残るのは、かつて自分を守ってくれた教えを人は捨てられるのか、という問いである。