実践 · 第二の棚
ふたりで急がない ― エッジングとペース
急がないことは、我慢ではありません。高まりの手前で止まり、波をつくり、また上ってゆく。そうすることで、快感は長く、広く、深くなります。この手引きは、ふたりで行うペースの技術を、合図の決め方から順に説明します。
要点
- 1から10の合図を決め、7〜8で止まって波をつくる。
- 彼にはストップ・スタート、彼女には長い高まり。交代で与え、受け取る。
- 急がないことは我慢ではなく、快感を広げる技術。
この手引きは、公開されている研究や資料にもとづく一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。医師による監修はまだ受けていません。ご自身のからだ、健康、薬、妊娠や避妊については、医師や薬剤師に相談してください。
合図を決める
- 1から10のものさし:1は落ち着いた状態、10はオーガズム。数字を声に出して伝え合う。
- ことば以外の合図:二度軽くたたいたら「ゆっくり」、手を重ねたら「止まって」。
- 彼の「引き返せない点」:射精が避けられなくなる少し手前。その手前の数字を、ふたりで知っておく。
- 練習はベッドの外で:最初は照れくさいものです。服を着たまま、数字の言い方を試しておく。
波をつくる
7〜8まで高まったら、動きをゆるめるか止め、長く息を吐いて骨盤底の力を抜きます。4〜5まで落ち着いたら、また高めていく。これを3〜4回くり返すと、最後の波はたいてい大きくなります。
彼のために:ストップ・スタートとスクイーズ
- ストップ・スタート:射精しそうになるまで刺激し、衝動がおさまるまで止める。これを3回くり返してから、達する。1950年代から使われている方法です。
- スクイーズ:引き返せない点の少し手前で、亀頭のすぐ下を数秒しっかり握る。
- ゆるめる:骨盤底の力を抜き、長く吐く。締めるとかえって早まることがあります。
- 早すぎる射精がつらく、続くなら:泌尿器科や医師に相談を。治療の選択肢があります。
彼女のために:長い高まり
多くの女性にとって、高まりはゆっくり始まり、欲望は触れられてから生まれることも多いものです。準備の時間を長く取り、クリトリスへの刺激に間をはさみ、6〜8のあたりにとどまって、高まりが自分で育つのを待ちます。ペースは、彼女が決めます。
交代で与え、受け取る
セックスセラピーで使われる「センセート・フォーカス」は、目的をもたずに触れる練習です。
- 第一段階:性器以外に触れる。15分ずつ交代する。
- 第二段階:性器にも触れるが、オーガズムは目標にしない。
- 第三段階:ふたり同時に。
受け手は受け取ることだけに集中し、感じたことを伝えます。与え手は、自分の好奇心で触れます。
出典と、この手引きの性格
- 研究 臨床や実験の研究に裏づけられ、出典を末尾に示しています。
- 体験 合う人と合わない人がいるもの。約束ではなく、試してみる提案として。
- Semans, J. H. (1956). Premature ejaculation: a new approach. Southern Medical Journal, 49(4), 353–358.
- Masters, W. H. & Johnson, V. E. (1970). Human Sexual Inadequacy. Little, Brown.
- Basson, R. (2000). The female sexual response: a different model. Journal of Sex & Marital Therapy, 26(1), 51–65.
この手引きは、私たちが参照できた情報にもとづく一般的な内容です。医療上の助言ではなく、医師の監修を受けていません。ご自身のからだ、健康、薬については、医師に相談してください。
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骨盤底の手引き ― 締める、ゆるめる、深く達する骨盤の底には、ハンモックのように張られた筋肉の層があります。内臓を支え、排尿や排便をコントロールし、そしてオーガズムのときには波のように収縮する。文字どおり、悦びを担う筋肉です。この手引きでは、場所の見つけ方から、鍛え方、ゆるめ方、そしてセックスの最中の使い方までを、ぼかさずに説明します。彼に触れる ― 手と口で、長く、深く男性の快感は「強く、速く」だと思われがちです。けれど実際にいちばん効くのは、変化と、少しの予測できなさと、急がないこと。この手引きでは、手での愛撫、口での愛撫、長く続けるコツ、そしてふたりの相性の育て方までを、具体的に説明します。応答する欲望と、あなたを壊れていると思わせた一枚の図誰もが教わったモデルは、望むことを最初に置きます。だからそれがひとりでに訪れることのない人は、この過程全体が自分には閉ざされていると結論します。少なくとも同じくらいよくある第二の順番があります。そこでは欲望は、高まりの前ではなく、あとに現れます。そしてその説明に照らせば、彼女はごくふつうの人であり、抱えているのは欠陥ではなく段取りの問題です。丹田呼吸 ― 下腹に息を落とす丹田は、へその下にある、からだの重心とされる場所です。日本の武道や禅、養生の伝統は、息をそこへ落とすことを大切にしてきました。この手引きは、その伝統と、ゆっくりした呼吸について研究がわかっていることを分けたうえで、実際のやり方を説明します。自分の悦びを知る ― からだの地図、空想、そして年齢自分の悦びは、誰かに教わるものではなく、自分で見つけるものです。この手引きでは、からだの地図の描き方、Gスポットとアナルの探り方、空想や好みとの付き合い方、そして20代から50代までに起こりやすい変化を、順に、具体的に説明します。急ぐ必要はありません。これは試験ではなく、長い旅です。手引きヨニ・マッサージと、おもちゃの使い方 ― 長く、深く、強くヨニはサンスクリット語で女性器を指す言葉で、ヨニ・マッサージは、現代のネオ・タントラの中で広まった、目的地をもたないゆっくりとした愛撫です。自分で行うことも、パートナーと行うこともできます。後半では、ディルドなどのおもちゃを使って、高まりの中にとどまる力を育て、より深いオーガズムに近づく方法を説明します。手引きマッサージの地図 ― 十一の流儀と、ふたりの順番マッサージには、流儀があります。オイルで長くすべらせるスウェーディッシュ、垂直に押す指圧、ふたりでヨーガをするようなタイ古式、温めたココナッツオイルで包むヒロット、そして沈んで待つ筋膜リリース。この手引きは、それぞれの違いと、からだの部位ごとの手技、さらに六つの流儀と、疲れ・こり・眠り・不安のどれに何が効くのかの比較、そして、ゆるめることから始めて、ふたりの官能へと高めていく順番を、図とともに説明します。手引き
読みもののお便り
週に二通。書いたもののなかから選んで、三篇と、一篇。売り込みはありません。